キックボクシング

ONEフェザー級キックにスター選手が続々参戦

2020年5月21日

2019年のONEフェザー級キックボクシング世界グランプリでは、ONEチャンピオンシップのキックボクシングの同階級の層の厚さを思い知る機会になったが、2020年も多くのタレントが集まる傾向は続いている。

Italian kickboxer Giorgio Petrosyan takes out France's Samy Sana in October 2019

最近、ONEと多くのスーパースター級のアスリートが契約し、同階級にはスター級の選手名がずらりと並ぶ。

新規にONEが獲得したアスリートたちは、シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)、タイフン・オズカン(トルコ)、スーパーボン(タイ)、ダビッド・キリア(ジョージア)、ジョネイ・リスコ(スペイン)、ジョン・ウェイン・パー(オーストラリア)。

これらの選手たちが、ONEフェザー級キックボクシング世界グランプリチャンピオンのジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)や、ヨドサンクライ・IWE・フェアテックス(タイ)、スモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)、サミー・サナ(フランス / アルジェリア)、エンリコ・ケール(ドイツ)ら、ONEの豊富なアスリートリストに加わる。

また、昨年ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)が挑戦したように、ムエタイからキックボクシングへの参戦も考えられる。

2020年、ONEのキックボクシングマッチでは、あらゆる対戦の可能性が考えられるが、この記事ではONEと新規に契約したアスリートたちがなぜ注目に値するのか、その理由を紹介する。

シッティチャイ・シッソンピーノン

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タイ東北部のブリーラム県出身のシッティチャイは、ストライキングの天才であり、ムエタイとキックボクシングで数々の輝かしいタイトルを獲得してきた。

ムエタイではルンピニー・スタジアム世界王者、キックボクシングではクルクン・ファイト(KLF)ワールド・マックス・トーナメントがそれらの代表格。

2015年からシッティチャイは、キックボクシングに焦点を絞り、マラット・グレゴリアンやスーパーボン、ケール、キリアを倒し、2つのスタイルを完全に融合させた稀有な選手となった。

ファンは今年ONEスーパーシリーズで組まれるであろう、シッティチャイ対ペトロシアンのサウスポー同士の対決も期待できる。

タイフン・オズカン

オズカンは、アンディ・サワー(オランダ)やアマンシオ・パラスキフ、キリアといった強敵を倒し、地上最強のキックボクサーの1人としての地位を確立した。

猛烈なパンチ繰り出すスタイルで2階級でエンフュージョンの世界王者になり、エンフュージョン・ワールドMAXトーナメントでもチャンピオンになった。

28歳のオズカンは、フェザー級キックボクシングのトップ層で、新鮮な戦いぶりを見せてくれるだろう。

スーパーボン

シッティチャイの同胞であり、長年にわたるライバルであるスーパーボンは、ムエタイで国際アマチュアムエタイ連盟(IFMA)の世界王者に4度輝くなど数多くのタイトルを獲得した後、キックボクシングに集中している。

KFLワールドMAXトーナメントのチャンピオンや、国際プロフェッショナル・コンバット評議会(IPCC)世界王者であり、試合を決めるパンチ、キック、ヒザ蹴りを持っている。

スーパーボンは、シッティチャイとの対決では、スピリット判定による勝利を挙げている。また、シンダム・キアトモー9、エークプラチャー・ミーナヨーティンといった強敵を倒してきた。



ダビッド・キリア

キリアは近年、自身の階級のトップファイターたちを寄せ付けない強さを誇っている。

KFLワールドMAXトーナメントチャンピオンであり、カンフー・ワールドカップ(KFWC)サバット世界チャンピオンであるキリアは、キャリアの中で、アンディ・リスティ、マーセル・グローエンハート、ケム・シッソーンピーノーンといったエリートアスリートたちと対戦し、勝利を挙げてきた。

キリアの持ち味は、芦原会館空手仕込みのパワフルなパンチに、規格外の蹴りだ。

ジョネイ・リスコ

リスコは、スペインを代表する格闘家であり、エンフュージョン、世界フルコンタクト協会(WFCA)の世界チャンピオン。

タイのレジェンドのブアカーオ・ポー.プラムックを倒した数少ないアスリートの1人。サワーからも勝ち星を挙げている。オズカンとは、エンフュージョンのベルトをかけて対戦したが、判定で涙を飲んだ。

ジョン・ウェイン・パー

パーは、タイ国外では最も知られたムエタイアスリートの1人。恐れ知らずのスタイルで、どんなタフなチャレンジでも受け入れることで知られている。

世界キックボクシング協会(WKA)、世界キックボクシングネットワーク (WKN)、国際キックボクシング連盟(WKBF)、世界ムエタイ評議会(WMC)でタイトルを獲得しており、キャリアは通算20年以上。

パーはこれまでにヨドサンクライや、マイク・ザンビディス、ダニエル・ドーソン(オーストラリア)といった名だたる選手を相手に99勝を挙げており、ONEの舞台で100勝目を目指す。

今後の注目点は?

Giorgio Petrosyan Wins World Grand Prix At ONE CENTURY PART II

1団体がこれだけ一気に有名アスリートを獲得した例は、過去数十年に例をみない。もしかしてこれからも永遠にそのような事態が起こらないかもしれない。

因縁の対決をONEの舞台で決着を付ける可能性もあるアスリート、ファンたちに新鮮なマッチアップを提供する可能性があるアスリートなど、様々な試合が想定される。特に、シッティチャイ対ペトロシアンの対決が実現すれば、キックボクシング史上に残る大一番になるだろうし、2020年の世界グランプリが豪華な内容になることは間違いなしだ。

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