「再戦の時が来た。必ず倒す」エルブルース・オスマノフ、ONE SAMURAIで与座優貴への雪辱戦をアピール
世界最大の格闘技団体のメインロスターへの道は、犠牲なしには歩めない。エルブルース “ザ・サムライ” オスマノフ(ロシア)はその道を戦い続け、5月1日でついにすべてが報われた。人生を変える10万ドルの本戦契約を手にした瞬間だった。
ONEチャンピオンシップ10戦目となった24歳のオスマノフは、ONE常連のラチャシーサンをフェザー級ムエタイの1ラウンドでフィニッシュし、キャリア最大かつ最も鮮烈なフィニッシュを叩き出した。
100戦以上のキャリアを持つタイのベテランとの対戦に向け、オスマノフは明確なミッションを持ってリングに入った。アフマット・キックボクシングとTeam Mehdi Zatout所属の選手は、ムエタイ屈指の打たれ強さを持つKOアーティストとの打ち合いのリスクを避け、鋭いリングIQでボディを狙い続けた。
「ラチャシーサンはあごが強い。だからボディを狙った。メフディが試合前にそこに気づいていて、自分もそれを実行した。あのボディショットのために猛練習した。最初のダウンで、パンチが入った感触があった。倒れた瞬間、気持ちが高まって、さらにフィニッシュへの意欲が湧いてきた」
オスマノフはすぐさまギアを上げた。パンチの連打でタイ人を2度目のダウンに追い込み、誰の目にも試合終了が近づいているように見えた。しかしラチャシーサンは2つの階級でルンピニースタジアム・ムエタイ世界王座を制した男だ。信じられないことに、再び立ち上がってみせた。
「彼は心が強い。本当に強く打ったのに、なぜ立ち上がれたのか分からなくて驚いた。ラチャシーサンはとても強いファイターだ。自分にとってONEチャンピオンシップで最も優れたファイターのひとりだと思う。本当にリスペクトしている」
敬意を示しながらも、仕事を終わらせなければならなかった。渾身の三日月蹴りがボディに直撃してラチャシーサンを3度目のダウンに追い込み、オスマノフのキャリア戦績は15勝1敗となった。
純粋な歓喜の瞬間だった。この契約を追い求めてきたすべての試合がこの瞬間につながり、オスマノフはついに自分がここに属していることを証明した。
「この瞬間をずっと待ち続けていたから、本当に最高の気分だ。試合のたびに契約を待ち続けてきた。アルハムドゥリッラー(すべての称賛はアッラーに)、本当に嬉しい。バンタム級キックボクシング部門でベルトを狙えるようになったことが大きい。日本で開催されるONE SAMURAI でキックボクシングの試合がしたい」
“因縁”の与座優貴への宣戦布告
エルブルース・オスマノフのキャリア唯一の黒星は、与座優貴につけられたものだ。その事実がずっと頭から離れなかった。
昨年の「ONE Friday Fights 109」で、オスマノフはTeam Vasileusで武尊や野杁正明とともに研鑽を積んできた与座と対戦した。見せ場を作る場面もあったが、判定は3−0で与座に軍配が上がり、追い続けていた契約はさらに遠のいた。
「あの日は最悪の日だった。自分らしく戦えなかった。何が起きたのか分からない。でも次は違う。自分はより強く、より速くなっている。すべてが良くなっている」
オスマノフは再びトレーニングに打ち込み、その後3連勝。しかも試合を重ねるごとに内容が増していった。そして人生を変える契約を手にした今、因縁の決着への道がかつてなく明確に見えている。
タイミングも申し分ない。与座は「ONE SAMURAI 1」でジョナサン・ハガティーのONEバンタム級キックボクシング世界王座奪取に失敗したばかりだ。オスマノフは即座に動いた。アウェーの地を恐れるどころか、むしろ求めている。与座のホームである日本で、地元のファンの前でリマッチを望み、ライバルへ静かな宣戦布告を叩きつけた。
「ユウキ・ヨザとのリマッチの時が来た。お前はとても強いファイターだ。また戦いたいし、必ず倒す。準備しておいてくれ。最高の状態でいてくれ。必ず行く」