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【10/9大会】トナー「サムエーをKOする。それがプランだ」

2020年9月27日

ジョシュ・トナー(オーストラリア)は、人生最大の一戦に向けて準備万全だ。

トナーは、10月9日(金)に行われる「ONE: REIGN OF DYNASTIES 」で、2競技ONE世界チャンピオンのサムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)が有する、ONEストロー級ムエタイ世界タイトルに挑戦する。

この世界タイトル戦をオファーされたのは8月後半だったが、このチャンスのために2019年初めから準備してきたのだ。

「いつかこの日がくるだろうという思いを胸にトレーニングしてきた」と、32歳のトナーは語る。「だから1年以上トレーニングしてきたんだ」

トナーは待ちわびた機会を得たが、ONEスーパーシリーズでのスタートは決して快調ではなかった。

2018年7月のデビュー戦では、フライ級マッチでペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)と対戦。第2ラウンドでノックアウト負けを喫し、自身のキャリアで最も苦い経験となったと言う。

2018年10月にはジョゼフ・ラシリ(イタリア)を倒したが、次の試合では当時無敗だった空手の世界チャンピオンの秋元皓貴に屈した。

こうした経験から、トナーはより大きな成功を遂げるためには変化が必要だと気付いた。パワーとコンディショニングのトレーニングを新しいコーチのスティーブン・ビングレーの下でやり始め、ジム「ムエU」でキエラン・ウォルシュと練習を開始。そして、自信や精神力を高めるためにモチベーションに溢れた人間の中に身を置いた。



トナーは2019年7月の森本義久戦で成長した姿を披露、ユナニマス判定で勝利した。次に自身の通常体重に近い階級に下げ、2020年2月にはストロー級マッチで5度ムエタイの世界チャンピオンになったアンディ・ハウソン(イギリス)をノックアウトしたのだった。

この驚くべき進化は、一緒にトレーニングをした人々のおかげだ。そしてトナーは彼らを失望させたくないと思っている。

「『こいつらの前で負けられないよ』という感じ。それもモチベーションになっている」と、トナーは話す。

「こういうインスピレーションをくれる人々がいるから、しっかりやらないといけない。プレッシャーでもなんでもない。自分が戦うのを見たいという人や、自分のコーナーに付く人にインピレーションを受けたんだ。だから、自分もしっかりやらないといけないんだ」

トナーは、単なるアンダードッグから、ONEスーパーシリーズムエタイのストロー級トップコンテンダーにまで上りつめた。そして今、世界タイトルに挑むチャンスを得たが、今回の対戦相手は強敵だ。

サムエーは2018年1月、ONE初のムエタイマッチに参戦してラシリをTKOで下して以来、圧倒的な存在だ。

この試合はONEスーパーシリーズの誕生につながり、サムエーはそこでトップスターになった。その4ヶ月後、フライ級では小柄な方にもかかわらず、セルジオ・ウィールゼン(スリナム)をヒジでノックアウトして初代ONEフライ級ムエタイ世界タイトルを獲得した。

サムエーは2019年5月にベルトを失ったが、新設のストロー級に移り、再び圧倒的な強さを発揮し続けた。

まず、2019年10月にダレン・ローラン(フランス)をノックアウト。続いて、キックボクシングにも参戦してワン・ジュングァン(中国)をユナニマス判定で下し、初代ONEストロー級キックボクシング世界チャンピオンになった。

そして、ロッキー・オグデン(オーストラリア)を倒し、初代ONEストロー級ムエタイ世界チャンピオンになり、2競技でONE世界タイトルを獲得した初の男性アスリートとして歴史に名を残したのだった。

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トナーはサムエーを意識しており、サムエーがエリートアスリートになった秘訣など研究してきた。

「どうやって相手を崩すかを素早く見つけられる。タイミングと相手を読む能力に長けている」と、トナーは言う。

「それに左キックと左クロスは危険だ。これらに技、フェイント、プッシュ・キックが組み合わさると、対応は困難を極める」

だが、完璧なタイミング、鋭い左パンチ、スピードを有するサムエーでも、トナーは弱点があると信じている。

具体的には、トナーは序盤に見せ場を作り、サムエーを疲れさせ、夢見てやまない試合を決めるフィニッシュをするための工夫をするつもりだ。

「最初はキックを放って、次にキックとヒザを散らす。ヒザ攻撃のふりをする(必要がある)」

「ヒザはかなり効くだろう。警戒して頻繁にガードを下げてくるから。そして、頭にキックを見舞う。それで終わりだ。キックかパンチでノックアウトできると思う」

「フィニッシュすると思う。それがプランだ。完勝するためにトレーニングしてきたんだ」

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サムエーの腰からベルトをはぎ取るには、フィニッシュが唯一の方法であるだろうし、それを叶えるためにトナーは時間と努力を注ぎ込んできた。

パワー強化トレーニングを週に3回行い、週に6日ムエタイの技術を磨き、メインイベントでの激突に備えてコンディションを保つためにいつもランニングをしている。

トナーは最終的に、こうした準備がONEストロー級ムエタイ世界チャンピオン—人生を好転させる栄誉の称号—につながってほしいと思っている。

「そこから多くの可能性が開ける、レガシーを築くとかね」

「自分がトレーニングをし、キエランの経営を助けるためにジムを建てている。そしてONEチャンピオンシップをオーストラリアでも開きたい。ムエタイとキックボクシングで、オーストラリアのONEの顔になって、ONEでキャリアを築きたい」

「多くの可能性が出てくると思う。この試合は今の自分にはビッグなチャンスだし、多くの人々も助けられる」

「サムエーが上手い、みたいなことは知っているが、極限状況では、どっちの方がより強く勝ちたいと思っているかの勝負になるし、言っておくが、ケージの中で死んでもいい。それだけこの試合に賭かっているものは大きいんだ」

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