ジョシュ・トナーの人生のサウンドトラック

Josh Tonna walks to the ring for battle in Jakarta, Indonesia

ジョシュ・トナー(オーストラリア)は、リングに足を踏み入れる時はクールで落ち着いているが、それは音楽への愛情に完全に支えられているからでもある。

31歳のトナーは若い頃はポップパンクバンドで演奏したこともあるが、音楽の趣味は特定のジャンルだけを対象にしたものではない。

実際、ムエタイのスペシャリスト、トナーはさまざまなスタイルの音楽を楽しんでおり、たくさんの曲に、それぞれ強い思い出を持っている。

この記事では音楽にまつわるトナーの思い出などについて紹介する。

青春時代の思い出の曲

「青春を強く思い出させてくれる曲が2つある。1つめはエミネムの『Stan』。これは本当に、自分のいとこたちを思い出す。よく一緒に遊んでいたから」

「当時はあまり音楽を聴いていなかったのだが、ある日いとこたちがエミネムを教えてくれた。それでエミネムとその曲に夢中になった。まだ12歳くらいの時だったが、いとこたちと遊んだ記憶とか、家族の集まりとか、そういうことを思い出す」

「2つ目はblink-182の『Feeling This』。いとこたちと遊んだり、バンドで演奏したり、学校に行ったり、週末を一緒に過ごしたりという、あの頃のたくさんの記憶が本当によみがえる」

「この曲のおかげでさらに他のバンドや、他の興味を見付けることができた。だからこの曲のことを考えると本当に、青春時代を思い出して笑顔になれる」

お気に入りの入場曲

「たくさんあるから選ぶのは大変だったが、お気に入りは直近の試合で使った曲。ジミー・バーンズの『Working Class Man』」

「山火事が起こっている間、オーストラリア全体としてとても大変な時期を経験していた。だから何か、感傷的な、少し愛国的なものを探していて、一番最初に思いついたのがこの曲だった。ジミー・バーンズは音楽の世界で、オーストラリアを代表する存在だから」

「さらにその試合の結果として、アンディ・ハウソン(英国)に勝つことができたから、この曲はかなりの間、自分の心に留まると思う」

妻を思い出させる曲

「妻のクリスティーを思い出させてくれる曲は、自分達の結婚式で使った曲であり、自分達の最初のダンスの曲で、アデルの『Make You Feel My Love』だ」

「この曲を聞くたびに、少し涙もろくなって、本当に幸せだった結婚式の日を思い出す」

「妻の母方がビクトリア州の山の中の小さな田舎町の出身で、そこに行って家族みんなと一緒に過ごした日々を思い出させてくれるから、この曲が本当に好き」



いつも笑顔になる曲

「今まで挙げた曲はそれぞれ、懐かしい思い出のおかげで笑顔になれる」

「でも1つを選ぶとしたら、今なら、子どもたちが気に入っているから、マシュメロの『Power』が大好き」

「次の試合の入場曲にこれを使うかもしれない。曲を聴きながら、子どもたちが曲に合わせて踊るのを見るのが好き。そう、本当に楽しいんだ」

厳しい時を乗り越える曲

「これは非常に簡単。自分にムエタイを教えてくれ、ムエタイへの情熱を与えてくれた最初のトレーナーが、自分が本当に本格的にムエタイをやり始めた時に、彼は亡くなってしまったんだ。葬式の間、この歌に乗せた思い出のビデオが流れた。だからこの曲を聴くといつでも、本当に自分の心に響く。彼のことを考えたいからこの曲を聴く」

「それはフランク・シナトラの『マイウェイ』。いい歌だが、あの時の曲は誰かがカバーしたものたった。誰だったか思い出せないが、あの曲は本当に、彼のことを思い起こさせる。毎日、彼がいないことを寂しく思っている」

「彼とは5試合だけだったが、トレーニングに行き、彼のいろいろな話を聞くのが大好きだった。彼は話上手だった。あの声とエネルギーなら何時間でも聞くことができた。たくさんの人が彼の周りにいて、話を聞きたがっていた」

「彼はある日、私の父に言ったんだ。自分が誰よりも強くなれるって。ムエタイの世界に連れていってくれた彼のおかげだ。彼は自分に多くのエネルギーを注いでくれたから、自分もその分、出来る限りのことをしないといけない。彼がまだここにいてくれたらと思う」

試合前に聴く曲

「これは自分にとって本当に重要。なぜなら、様々な人たちから刺激を受けているからだ。妻や子どもたちが聴く音楽だけでなく、少し感情的になる曲も好きだ」

「自分はそれを“闇に行く(going dark)”って呼んでいる。会場に向かう途中、ウォーミングアップなどの時に何時間か、音楽をかけている。試合中や入場の時は、かなりクールでいられるが、それはポーカーフェイスが得意だから。でもその前に、たとえ悲しみであったとしても、何か気持ちを昂らせて感情的になる必要があるんだ。何かを感じたいんだ」

「スクリレックス、ディプロ、マシュメロなどのエレクトロミュージックを聴くのが好き。子どもたちが好きなんだ。息子のハリーは、大きくなったらDJになりたいと言っている。エミネムも好きだが、不思議と興奮させてくれるのが、エド・シーランの「Photograph」。なぜなら家族を思い出させてくれるからで、自分は家族のために戦っているからだ」

「不安な気持ちになった時は、これを聞いて落ち着かせてから、また元気を取り戻す。緊張や興奮が波のようにやってきて、無敵の気分になる。これは全てのファイターが味わいたい気分であり、この曲は試合当夜のプレッシャーに打ち勝つのに役立つ」

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