サイドストーリー

青木真也のONE入門:格闘家って、何食べてるの? 

2020年7月11日

格闘技選手の身体を理想的な身体のつとしてあげてもらうことは多い。 

ONEの選手の身体を見ても、打撃系の選手や組み技系の選手や階級で身体つきは異なるものの逞しい身体の選手が多い。僕はというと手足が長く、日本の一般男性からしたら身体つきはいいものの、格闘技選手としては細身に分類される。格闘技選手らしくない身体だ。 

中学2年生まで55kg前後だった体重を柔道の団体戦(日本の学生柔道の団体戦は無差別です)で活躍するために無理に体重を増やして80kg前後の体格を作った経緯もあって、僕はもともと身体が大きいわけでもなく、そのときに無理やりに食べて身体を大きくしたのが辛過ぎて、食に対する欲求がそこまで強くなく、むしろトラウマ感もある。 

DDTプロレスの竹下幸之助選手は身体を維持するために1日に米4合と鶏肉を800gに豚肉を1kgに卵を数個食べると聞いて、身体を大きくするには努力が必要なのだと感じた。日本人で187cm100kg前後で筋肉が割れて見えて、動ける身体を作るのは並大抵の努力ではできない。 

僕は格闘技選手のイメージからなのか、焼肉に誘われることが多いのだが、僕は肉が得意ではない。150gもあれば十分。人に誘われても格闘技選手と食事をしても、期待外れになってしまうので遠慮することが多い。格闘技選手と食事に行った記憶が思い出せる範囲でないし、人に気を使ってしまうので食事は人で食べることが多い。 

格闘技選手になってからも僕は過度な増量も減量も好まない 

1度フェザー級に階級を下げたこともあり、そのときに減量の辛さも経験して、食べ物を制限したり、過度に食べたりすることは自分がストレスを感じる上位なのだと察して、健康的に無理なく食べるようにしている。スポーツ選手として、それでいいのかと思われる方もいるかとは思うのですが、健康であることが強さなのだから、何か無理をしても長期で見たらマイナスなことが多いように思う。(過度な減量をすると長期での活躍は難しい 

選手のSNSを見るとカロリーやたんぱく質を意識した食事をしているのをよく目にする 

感心してしまう。僕の食事といえばカロリーもたんぱく質も聞かれれば計算してみるほど。ONEの計量システムでkgアンダーくらいが通常体重なこともあって、そこまで意識して摂取することも制限することもない。趣味のサウナや練習後の帰り道にアイスを食べるのが楽しみなくらいだ。 

最近は日本でもたんぱく質を含んだプロテインバーやドリンクやチキンなどが容易に取れるようになった。便利な世の中にはなったのですが、たんぱく質を常に取って、高い意識を維持しろと言われているようでなんだか居心地が悪いときもある。 

アスリートは体重1kgあたり2gのたんぱく質が必要とされていて、実際に僕も20歳前後くらいまでは意識して摂取していました。身体作りの段階では有効であったと思っている。今は身体を作るキャリアではないので、そこまで意識していないのと、年齢なのか体質なのか消化が追いつかないことがあって、無理して食べない方がコンディションがいい。そもそも格闘技はボディビルではないから、コンディションがいいことが重要であって、筋肉を競い合う競技ではない。 

食事は選手個々で様々な方法があって、自分に合った形を見つけるのが大切であって、僕がこうしているからと言って鵜呑みにするのはお勧めしない。まずは基本を通って、そこから自分の形を見つけることだ。僕だって、ボディビル的な食事からベジタリアンまでやってみての今なのだ。 

Japanese martial arts icon Shinya Aoki celebrates his victory in Tokyo, Japan

師に教わったことを守り、破り、離れる、まさに守破離だ。食事で大きくパフォーマンスが変わることはないし、サプリメントで飛躍的にパフォーマンスが変わることもない。薬ではないから当たり前の話ではある。 

食事はいいことをするよりも悪いことをしないことが大切だと思う。 

サプリメントよりも基本の食事だし、暴飲暴食やお酒を飲まないことが大切なのだ 

健康であることが一番だから、何かを制限したり、過度に取るのではなく、健康的な食事を意識して、長期で健康であることが大事になってきます。その意味ではONEの計量システムでは一切の減量をすることがなく、日々の練習をしているコンディションのまま試合をできるので健康が担保された選手思いのルールに感じます。 

心身共に健康で過ごしましょう 

青木真也(あおき・しんや2012年からONEチャンピオンシップで活躍。各種媒体で精力的に執筆活動を行っており日本格闘技界きっての⽂筆家としても知られている。2016年に上梓した同調圧力に負けない生き方を提案した著作「空気を読んではいけない」は、格闘技界内外で話題となった。新刊「距離思考 曖昧な関係で生きる方法徳間書店)好評発売中 

不定期連載コラム「青木真也のONE入門」では、青木が熱心な格闘技ファンにはもちろん、観戦初心者にも分かりやすくONEの魅力を選手目線で解説する。

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