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ビクトリア・リーに期待すべき5つの理由

2020年9月24日

姉弟世界チャンピオンのアンジェラ・リー(シンガポール)と弟クリスチャンの妹、16歳のビクトリアが先週、ONEチャンピオンシップと契約し、総合格闘技界を驚かせた。

ビクトリアは、ONEチャンピオンシップのチャトリ・シットヨートン会長兼グループCEOから「間違いなく今日の世界で偉大なパウンド・フォー・パウンドの女子選手になる見込みがある」と、最大級の賛辞をもらった。

チャトリ会長の言葉だけでも、ビクトリアがONEデビューした際は必見のアスリートであることは十分にわかるが、他にも彼女に期待すべき理由がある。

#1 世界王者のDNA

Angela Lee and Christian Lee with their ONE Championship belts at ONE: CENTURY

ビクトリアの兄と姉は現ONE世界チャンピオンであり、総合格闘技界を代表する存在だ。

アンジェラは2016年5月の「ONE: ASCENT TO POWER」で、初代ONE女子アトム級世界タイトルを獲得し、史上最年少で総合格闘技の世界チャンピオンになった。そしてクリスチャンは2019年5月の「ONE: ENTER THE DRAGON」で、ONEライト級世界チャピオンに。

ビクトリアはすでに目指すべき高い水準があり、しかもそれを達成するために正しい道を歩んでいる。

デビューが決まれば、リー一家の伝統を受け継ぎ、ONEの世界タイトルに向けて歩み始めるだろう。

#2 ブラジリアン柔術で優勝15度

試合に出場しても1位はおろか、メダルにも手が届かない選手は多い。だが、ビクトリアはすでに15回北米グラップリング協会(NAGA)エキスパート・チャンピオンになっている。

姉のアンジェラの夫で2度ブラジリアン柔術ノーギ世界チャンピオンになったブルーノ・プッチ(ブラジル)らとトレーニングを続けているので、寝技の技術は向上し続けている。

ビクトリアがマットの上で侮れない存在、というのは控えめすぎる表現だ。まだ成熟の段階にあり、学び続けている。将来的にはアンジェラのリングネームと同様“アンストッパブル”な存在になるだろう。



#3 圧倒的レスリング

2020年、ビクトリアは高2の時にハワイ高校体育協会(HHSAA)の大会で、第1シード選手だった。そして驚くべきパフォーマンスを見せた。

ビクトリアはわずか2分で相手を押さえ込んだのだ。

上の動画でも確認できるが、ビクトリアは相手を外側からのレッグトリップで倒すとすぐさま押さえ込みに入った。そして相手の右手を取り、上から体重をかけて、マットに押さえつけた。

圧倒的なテクニックを披露し、ビクトリアは易々と州のタイトルを手に入れたのだった。

#4 国外試合の経験

16歳だと地元や地方大会での試合経験しかないのが一般的だが、ビクトリアはすでに世界中を旅し、国際的な試合にも出場している。

すでにビクトリアはパンクラチオン・ジュニア世界チャンピオンに2度なっている。イタリア・ローマでも試合出場し、57キロ級で2019年国際総合格闘技連盟(IMMAF)ユース世界チャンピオンになった。

こうした国外での試合経験は、普段の環境を離れた場所でも世界の頂点に立てると言う証拠であり、世界最大の格闘技団体ONEにデビューした際にも生きるだろう。

#5 生まれついての総合格闘家

ビクトリアの技術は年齢を考慮すると驚くべきものだ。さらに見逃せないのは、すでに総合格闘技であらゆるテクニックを組み合わせるエキスパートである、という点だ。

打撃と寝技をうまく組み合わせられないファイターもいるが、ビクトリアの場合は何年もの間、多様な格闘技スタイルを磨いてきた。それはビクトリアにとって当然のことなのだ。

父親のケンさんが経営する「ユナイテッドMMA」で世界チャピオンに囲まれ、ビクトリアはその年齢で期待される以上に活躍してきた。ビクトリアはこのために生まれてきたのであり、将来的にその真価を世界中に証明することになるだろう。

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