キックボクシング

【12/6大会】サムエーと対戦のワン・ジュングァン「スタミナは自分が上」

2019年11月30日

ONEスーパーシリーズのデビュー戦で見せた見事な戦いぶりが認められ、ワン・ジュングァン(中国)は12月6日(金)の「ONE:MARK OF GREATNESS」で、大きなチャンスを与えられた。

マレーシア・クアラルンプールで開かれるこの大会で、ONEストロー級キックボクシングの初代王者の座を賭けて、ムエタイの伝説的存在サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)と対決する。

これはワンにとって厳しい挑戦だ。サムエーはONEチャンピオンシップを始め数々の世界タイトルを獲得してきた、ムエタイを象徴する存在。プロ367勝という驚愕の戦績を誇る。

24歳のワンは経験こそサムエーに劣るが、ONE参戦前に世界タイトルを手にしており実力は折り紙付きだ。ワンは今こそ、若手スターが台頭すべき時だと考えている。

「自分は新しい世代の人間だ。サムエーは彼の世代では伝説だが、それはもう過去の話。自信を持って恐れずぶつかる」

ワンはキックボクシングで24勝3敗1分。ここ2年で8連勝中と波に乗り、今年8月には世界タイトルを獲得した。

この活躍によりワンはONEへの切符を手にし、迎えた今年10月のONEデビュー戦でフェデリコ・ローマ(アルゼンチン)と対戦。爆発的なボクシングを披露し、第1ラウンドでTKO勝ちを決め、期待に応えた。

世界最大の格闘技団体ONEへのデビュー戦を前に、ワンは少し不安があったと認める。だが実績ある世界チャンピオンを相手に、3度のノックダウンを奪ってTKO勝ちというパフォーマンスからは、その不安は全く感じなかった。



「ローマは自分より体が大きいし、自分より強いだろうと思っていたから、慎重に行った。でも試合が始まると、思っていたほど強くはないと感じた」

「自分のペースを掴んで、そしてダウンを奪った。既に自分の方がポイントを稼いでいたから、向こうが焦って向かってくるだろうと分かっていた。だから下がって隙を探し、またダウンを奪った」

「1ラウンド3ダウンで試合終了というのは知っていたから、思いっきり打つ必要があった」

第1ラウンドの終了ゴングがなる直前、ワンは3度目のダウンを奪って勝利を決めた。そして感情を爆発させて喜んだ。

幼い時に父親に連れられカンフーを習い始めた時から始まった、格闘技に費やしてきた人生の集大成とも言える勝ち星だった。

それ以来ワンは、“普通”の人生を犠牲にして格闘家としての夢を追求してきた。ローマ戦での勝利の後にすぐにその夢を実現するチャンスを与えられ、ワンは舞い上がった。

尊敬する選手と対戦できるというこの機会に、ワンは驚いた。キャリア史上最も厳しい試練となるだろう。だがワンは準備に抜かりはないという。

「ローマを破った後、マネージャーに聞かれたんだ。12月6日のメインイベントで世界タイトル戦に挑戦したいかって」

「もちろんだと答えた。本当にこのベルトが欲しい。その時点ではまだ対戦相手は分からなかった。そして数日後に情報を送ってもらって『おい、この選手は自分がよく見ていたあの選手じゃないのか?』って思ったんだ。サムエー・ガイヤーンハーダオだったんだ。本当に驚いた。最初にトレーニングを始めた頃、よく彼のビデオを見ていたんだ」

「サムエーは400試合以上を戦っている。ものすごく経験豊富だ。だがスタミナでは自分のほうが上だろう。若いし、何よりも自分の意志のほうが強いと思う」

ワンはそれ以外の面でも自分が有利だと見ている。

サムエーはムエタイの達人かもしれないが、キックボクシングは初めてだ。サムエーの素晴らしいカウンター攻撃にも、対処法があると見ている。

「自分の攻撃により、サムエーのディフェンスを破ることができる。彼はサウスポーだから、フィニッシュできる機会を見つけられたらと思っている」

「サムエーは自分より年上だから、最初の2ラウンドで体力を削り、それからペースの早い展開に持ち込みたい。後半では心肺面での優位を生かして相手を倒す」

「サムエー選手、あなたは伝説だ。尊敬している。でもあなたの時代は終わり、自分の時代がやってくる。いい戦いをして、ベルトを中国に持って帰りたい」

クアラルンプール | 12月6日 (金)  | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)