【9/29大会】若松佑弥、再度王座挑戦へ第一歩の復帰戦「全局面で上回る」

Adriano Moraes Yuya Wakamatsu ONE X 1920X1280 35

半年前のONEフライ級世界タイトルマッチでは、アドリアーノ・モラエス(ブラジル)に惜敗した若松佑弥だが、来年にも再び王座に挑戦したいと、高いモチベーションを保っている。

3位コンテンダーの若松は、9月29日(金)にシンガポール・インドア・スタジアムで開催される「ONE 161: Petchmorakot vs. Tawanchai」 の総合格闘技フライ級マッチで、中国の強豪、ワン・シュオと対戦する。

ワンは若松と同じ27歳で、ムエタイのスタイルを駆使したストライカー。昨年4月のONEデビュー戦ではキム・キュサン(韓国)を相手にフィニッシュ勝利を挙げ、今年1月に和田竜光にユナニマス判定で黒星を付けられるまで、5連勝と波に乗っていた。

ONEのMMAフライ級の日本のエースと定評のある若松は、ワンについて「打撃の選手で、思い切りが良く、強い気持ちを持っている」と分析。再びタイトル挑戦を目指すためにも負けられない再起戦とあり、「第1ラウンドから倒しにいく」と意気込んでいる。

モラエス戦から得た学びやワン戦の見どころについて、若松が語った。

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ONE:今年3月のモラエス戦を振り返ってほしい。

若松佑弥:あのレベルに対してテイクダウンを取れたし返せた。一つのミスをしたことによって、ああなった(一本負けした)結果ではあるが。

反省する点については、自分のメンタル面。自信の無さがあった。周りの声に惑わされて、自分が相手を過大評価してしまった。それであのような慎重な戦い方になってしまった。そこが敗因だと思う。

学んだことは、自分の打撃はいかに相手にとって強力かということ。プラス、総合的にもトップであり、世界の誰とでも渡り合える自信がついた。

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ONE:敗戦から半年、成長した点は?

若松:進化といえば、毎試合ごとに感じている。試合前に「(試合の8週間前から特別メニューを組んで行うトレーニング)8週キャンプ」をやるが、一戦ごとに内容が良くなっている。過去最高というところまで持っていけた。でも、まだまだ全然、成長段階にあるし、強くなれていると思う。

ONE:今回は再起戦となるが、そのテーマは?

若松:今回は自分に打ち勝つ。相手うんぬんではなく、自分がいかにどう戦えるかにフォーカスしてずっとやってきた。(打撃が)当たれば仕留めるし、自分との勝負。倒す、削る、全部出したい。これをテーマにしてきた。

ONE:対戦相手のワンの印象は?

若松:打撃の選手で、思い切りが良く、強い気持ちを持っている。一発も持っている。

ONE:練習仲間の和田竜光は、今年1月にワンと戦い、ユナニマス判定で勝った。この試合を見て、どういう戦いのイメージを抱いたか?

若松:あの試合と同じ風にはならないと思う。(和田と自身は)距離も戦い方も違う。自分はMMAをちゃんとやって、その上で倒すイメージを持っている。

その時の感覚で、打撃でいけるなと思えば打撃でいくし、ちょっと危ないなと思えば寝技でいく。MMAなので、殴り合いすれば良いということではないし、今回は殴り合いにもならないと思う。全局面で上回ろうと思う。

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ONE:ワンのスタンド打撃をどう評価するか?

若松:(距離が)短い。思い切りは良いが、近いと思う。今までそういう選手と多くやってきたので、相性は良いと思う。

ONE:ワンは相手の攻撃やフェイントにバックステップする癖があるように見えたが?

若松:僕はそういう相手は得意だ。僕の戦い方は、近い距離で殴り合いをするとか、打ち合うわけではなく、遠い所から刺してていく感じなので。あのガードワークを上手く使っている感じを見ると、結構フェイントに引っかかって、対応できないのではないかと思う。

ONE:警戒している点はあるか?

若松:一発変なのをもらったりとか、蹴った足が折れたりとか、それくらいのアクシデントだ。一発もらっても、失神しない限り大丈夫なので、ガンガン前に出ていくつもりだ。

ONE:ワンにはスタミナがあるように見えたが?

若松:そんなことないかなと思う。キックボクシング(の動き)だけやっているとそうかもしれないが、組みを混ぜられると、結構ヘトヘトになっている。

彼はキックボクサーでちょっとテイクダウンができるイメージ。イージーといえばイージー。普通に勝とうと思えば、余裕で勝てる相手だと思う。ただ、勝ち方を、どうやって仕留めるかを考えている。

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ONE:今年8月のONEフライ級世界タイトルマッチでは、デメトリアス・ジョンソン(米国)がモラエスを倒し、新王者となった。

若松:世界トップの戦いだった。すごかった。単純にレベル高いし、ONEフライ級の中でも価値のある試合だった。

(自身の目標としてタイトルに)最短で来年挑戦したい。

ONE:最後にファンへのメッセージを。

若松:自分はフライ級日本最強と自信を持って言えます。復帰戦だし、昔の自分に戻って第1ラウンドから倒しにいく。楽しみして下さい。

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