デメトリアス・
ジョンソン

12回フライ級世界王者に就いたデメトリアス・ジョンソンは、 史上最高のパウンド・フォー・パウンド（階級を超越して与えられる最強の称号）の総合格闘家として知られる。史上最多となる11回の世界タイトル防衛を成し遂げ、層が厚い北米の格闘技シーンを席巻した後、2018年、ONEチャンピオンシップに電撃移籍。

ジョンソンの輝かしい経歴は、すべて意志の強さとハードワークの賜物だ。聴覚障害のある母親に育てられ、義父からは虐待をされる、という決して恵まれたとはいえない環境で育ったが、高校では様々なスポーツ分野で優秀なアスリートに。ワシントン州のレスリング選手権では２位を獲得した。

このレスリングでの経験を生かし2007年に総合格闘技に挑戦。リング上で最も成功を収めた選手の１人となった。バンタム級でも活躍したが、2012年のフライ級への転向が成功への契機となった。世界トップクラスの相手を次々と破り、米国の総合格闘技団体UFCフライ級世界王者となり、11回の防衛に成功。格闘技の歴史に名を刻んだ。

ゲームの熱狂的なファンであり、動画共有サービスでプレイを実況するゲーム・ストリーマーとしても世界トップレベルである。DJの愛称でも親しまれている。