【5/15 ONE Friday Fights 154】マリキン、王者ケインと雪辱戦「1ラウンドでKO、判定に委ねるな、必ずフィニッシュだ」
5月15日(金)にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される「ONE Friday Fights 154」で、2階級制覇王者のアナトリー ・マリキン(ロシア)がONEヘビー級MMA世界王者のオマール・ケイン(セネガル)に挑戦し、王座返り咲きを狙う。
この再戦は長い間待たれ続けてきた。2025年11月の「ONE 173」での対戦が予定されていたが、ケインがドバイで交通事故に遭い欠場。マリキンは試合を引き延ばしていると公然と非難したが、ケインはこれを否定した。積み重なった因縁についに決着がつく。
「私にとって延期は珍しいことではない。ケインが負傷したことも、それ以外の何かも、私には何も変わらない。トレーニングを続け、準備を続け、夢を生きるだけだ。私は常にコンディションを保っている」
「格闘技は私の人生だ。対戦相手がいないときだけ練習して、いないときは休むというタイプではない。スイッチは切らない。常に集中している。シンプルに、私は本当にこれが好きだから」
2024年11月の「ONE 169」での初対戦は25分間の壮絶な激闘となり、スプリット判定でケインに軍配が上がった。マリキンにとってはプロキャリア初の黒星であり、ヘビー級MMA王座と3階級制覇の座を同時に失った。
あの夜以来、両者の因縁は沸点に達している。ケインはマリキンのKOパワーを公然と否定し、左フックを「簡単に食らった」と発言して火に油を注いだ。
「私のKOパワーは無視できない。これまで全ての相手をフィニッシュしてきたし、次は彼だ。左フックを食らっても感じなかったと言うが、そうじゃないことを示す写真がある。彼の唇が顔から20センチほど飛んでいた。それが現実だ」
ケインは自身の打たれ強さを誇示し、再戦でのフィニッシュ勝利を豪語しているが、マリキンはそんな言葉を全く意に介していない。
初戦を細かく分析したマリキンは、ケインのリング内での実際の戦い方は強気な発言とはかけ離れていると指摘する。
「少し落ち着いたほうがいい。相手をKOしたこともないのに、自分をフィニッシュするという話は奇妙に聞こえる。強打者ではない。試合のほとんどを後退して隠れながら過ごしている。前回の試合では仕留められなかったが、今回は仕留める。最大の教訓は?判定に委ねるな。試合を終わらせろ」
もっともマリキンは敵を侮るタイプではない。「ONE 169」での自分のパフォーマンスを振り返り、自分を強くしてきたグラップリングの土台から離れすぎていたことを認識した。同じ轍を踏まないために、トレーニングキャンプを徹底的に基本に立ち返らせたのだ。
「私はよりスマートになった。準備に調整を加えた。レスリングをより重視し、MMAスパーリングも増やした。前回の試合ではそのシステムから少し離れてしまった。今回は昔のシステム、ハードトレーニングに戻した。何も新しいことは発明していない。自分を強くしてきたものに戻っただけだ。自分は変わっていない。同じアナトリーだ」
「変わったのは昔の厳しいトレーニングを取り戻し、より集中していること。大きな変化はない。休んで回復する時間を取り、今は再び自分のパワーを見せる準備ができている」
緊張と舌戦が続く中でも、マリキンは世界クラスのライバルとONEのリングで向き合うことの意味を十分に理解している。この因縁がヘビー級MMA部門に必要なファイヤーワークスだというケインの見解にも同意しており、偉大なチャンピオンには限界まで追い詰めてくる挑戦者が必要だと考えている。
「間違いなく、これはヘビー級にとって素晴らしい因縁だ。打撃もレスリングもできる2人のファイター。だからファンにとってエキサイティングなんだ」
「これは大きな何かの始まりに過ぎないと思っている。まず今回彼をKOする。それから “マニラの戦い” のような本物のトリロジーを作れる。そしてその後、彼のホームであるアフリカで、地元のファンの前で再びKOする」
ベルト奪還を狙うマリキン。準備しているのは25分間の消耗戦ではない。
「KOするために準備している。それが常に自分の目標だ。ファンも知っている。だから試合を見に来る。この試合では冷静に、シャープに、フィニッシュを狙う。いつものように1ラウンドで決める」
「ケインを倒した後は225ポンドでまた戦う準備ができている。強い相手がいればベルト防衛も構わない。体重管理は問題ない。非常に楽に作れる。今は目の前の試合に集中しているが、次は何でも準備できている」