【9/24大会】ONE: REVOLUTIONを見るべき5つの理由

Joshua Pacio Yosuke Saruta Social Media

9月24日(金)の「ONE: REVOLUTION」は、2021年で忘れられない格闘技イベントになるかもしれない。

11試合が行われるこの大会には、総合格闘技、キックボクシング、ムエタイの世界トップクラスの選手たちが勢ぞろい。

注目の試合が目白押しだが、この記事ではこの大会をライブで見るべき理由5つを紹介する。

#1 世界タイトルマッチが3つ!

The main event performers of ONE: REVOLUTION

メインイベントでは、3つのビッグな世界タイトルマッチが行われ、最もエキサイティングなタイトルホルダーが登場する。

メインイベントでは、クリスチャン・リー(シンガポール / 米国)が3位コンテンダーのオク・レユン(韓国)迎え、ONEライト級世界タイトル防衛に臨む。

オクは、ライト級のトップ5の中でリーに負かされていない唯一の選手。元王者は、急成長中のオクを倒せば、現在のコンテンダーを一掃することになる。

しかし、挑戦者・オクは巧みな打撃で、すでにONEでマラット・ガフロフ(ロシア)とエディ・アルバレス(米国)勝利。リーに簡単に負けるようなアスリートではないと証明してきた。

さらに、メインイベントの前にはONEバンタム級キックボクシング世界チャンピオンのカピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)と、メディ・ザトゥー(アルジェリア)が対戦。

カピタンは直近の試合で、ザトゥーの弟子でありチームメイトである、アラヴァディ・ラマザノフ (ロシア)からベルトを剥ぎ取った。そのため、ザトゥーはラマザノフの敵討ちをしようと意気込んでいる。

ハードヒッターのカピタンは誰でも倒すパワーがあるが、経験とスキルを有するザトゥー戦では、実力が試されることになるだろう。

世界タイトルマッチ3つ目は、ONEストロー級世界チャンピオンのジョシュア・パシオ(フィリピン)と1位コンテンダーの猿田洋祐の、ファン待望のラバーマッチ。

ONEストロー級世界タイトルを猿田から奪って以来、パシオは防衛に2度成功。一方の猿田も連勝中だ。

これまでの両者の対戦結果は1勝1敗。ストロー級で最もエキサイティングなアスリートが決着をつけるために戦う3戦目は必見だ。

#2 強烈KOパワー、フェザー級マッチ

元ONEフェザー級王者のマーティン・ニューイェン(ベトナム/ オーストラリア)は、ベルトを取り戻すチャンスを必死に狙っている。今回のキム・ジェウォン(韓国)戦で勝利すれば、チャンスが巡ってくるかもしれない。

キムは山田哲也に勝利し、フェザー級のトップ5入りを果たし、ONEチャンピオンシップの世界タイトル獲得を目指している。

フェザー級の王者タン・リー(ベトナム/米国)への挑戦という共通の目標を持つ両者の対決は、魅力的なスタイル対決だ。

両者とも強烈なノックアウトを得意とするストライカーであり、金曜日に自分の存在をアピールするには、フィニッシュ勝利が一番だと知っている。このため、この世界タイトルマッチの次なる挑戦者を占うであろうこの試合は、スリリングなものになるに違いない。



#3 因縁?ヘビー級の激突

ONEのケージ「サークル」での巨人同士の対戦は、いつでもエキサイティングだが、特に両者の間に因縁があればさらに興奮度合いは強まる。

アナトリー・マリキン(ロシア)は今年初め、カン・ジウォン(韓国)がアミル・アリアックバリ(イラン)をノックアウトした時、喜んでいるのを目撃されたが、アリアックバリにとって愉快なものではなかっただろう。

その黒星に続き、アリアックバリは当初予定されていたマリキンとの試合の出場取りやめとなったが、「ONE: REVOLUTION」ではついに口先ばかりではなく、行動で証明するチャンスを得た。

9勝0敗のマリキンは絶好調で、「格闘技の本拠地」ONEでアリアックバリに再び敗北を味わわせようと自信を有している。そうすれば、ONEヘビー級世界タイトルへの勢いも得られる。

しかし、アリアックバリも元グレコローマン・レスリング世界王者で、この階級の誰もを苦しめるだけのスキルとフィジカルを有している。さらに、ONEエリート選手の一員であることを示そうと、これまで以上にハングリーになっていることだろう。

#4 マーカス・アルメイダのMMAデビュー

17-time Brazilian Jiu-Jitsu World Champion Marcus Almeida

IBJJFブラジリアン柔術世界選手権で史上最多の優勝を果たしたグラップラー、マーカス・アルメイダ(ブラジル)は、総合格闘技の栄光を目指す旅を始める。

アルメイダは、2015年からMMAに取り組んでおり、当初は「アメリカン・キックボクシング・アカデミー」で、現在は「アメリカン・トップ・チーム」でトレーニングを重ねている。ブラジリアン柔術での数々の実績のため、総合格闘技デビューを楽しみにしているファンも多い。

しかし、デビューとなるヘビー級マッチの相手は、同胞のアンデウソン・シウバ(ブラジル)という強敵だ。

シウバは、世界的なストライカーで、ONEスーパーシリーズでは印象的な勝利を収めてきた。そのため、格闘技界に注目されていることを知っている。

この試合は、キックボクサーのシウバにとって、総合格闘技で大きな力を発揮できることを示す大きなチャンスになる。だが、そのためには、アルメイダの魔の手から逃れて、スタンド戦で実力を発揮できるかが鍵だ。

#5 10代の天才が再び登場

わずか17歳にしてビクトリア・リー(シンガポール / 米国)は、プロデビュー戦以来2戦こなし、年上で経験豊富な相手を両方倒し、無限の可能性を見せつけた。

しかし、「ONE: REVOLUTION」では、同じく無敗の新星ビクトリア・ソウザ(ブラジル)と対戦。これまでで最も厳しい試練となる。

5勝0敗のソウザは、リーを苦しめうる総合的なスキルを有している。これまでにリーが対戦した中でも、最もてごわいブラジリアン柔術の使い手となる可能性が高く、グラウンド戦は興味深い戦いになるに違いない。

両者とも将来性のある選手だが、この試合で勝利した方がキャリアを大きく前進させるに違いない。

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