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ダニー・キンガッド2020年の目標は「世界タイトル挑戦」

ダニー・キンガッド(フィリピン)の2019年は完ぺきなものではなかったかもしれないが、それでも総合格闘技の天才、キンガッドにとって際立った年だった。

キンガッドはフィリピンの名門格闘技ジム「チーム・ラカイ」に所属する24歳。2019年の初戦は1月、ONEフライ級世界グランプリ(WGP)参戦のチャンスを得て、和田竜光を相手にユナニマス判定で素晴らしい勝利を挙げたのだった。

そして3月の準々決勝では、パンクラスフライ級世界チャンピオンの池田仙三(仙三)を相手にユナニマス判定勝ち。さらに準決勝ではONE世界タイトル戦に挑戦経験のあるリース・マクラーレン(オーストラリア)を相手にスプリット判定で際どい勝利をものにしたのだった。

そして迎えた10月の決勝戦。総合格闘技史上最高のパウンド・フォー・パウンド(階級を超越して与えられる最強の称号)と呼ばれる、DJことデメトリアス・ジョンソン(米国)と対戦した。

ジョンソンのようなベテランとしての専門知識や輝かしい戦績はないものの、キンガッドは勇敢に最終ラウンドまで戦い切った。スリリングな試合を披露したキンガッドだったが、ジャッジはユナニマス判定でジョンソンに軍配を上げたのだった。

東京で行われたその素晴らしい試合から2か月が経った今、キンガッドがジョンソンへの敬意や2019年から学んだ教訓、そして2020年の展望を語る。

ONEチャンピオンシップ:2019年はONEフライ級WGPに参戦し、有名選手を倒して決勝まで進出した。その経験はどのようなものだったか?

ダニー・キンガッド:とてもエキサイティングな経験だったし、参戦のチャンスをもらえて本当にうれしかった。何がすごかったかというと決勝まで行けたこと。でも残念ながら優勝はできなかった。

ONE:WGPで最も印象に残っている試合は?

キンガッドそれはDJと戦ったことだ。彼と試合をしたいと夢見てる選手はたくさんいるが、自分は幸運にも実際にそのチャンスを手にすることができた。DJは本当に素晴らしい対戦相手だし、彼と試合をしただけで多くのことを学べた。

数年前まで、DJはビデオゲームのキャラクターとして対戦していた選手。それが今、実際にサークルで彼と対峙できたんだ。

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ONE:試合の後ジョンソンと話す機会があったと聞くが、何を話したのか?

キンガッド:最終ラウンドまで戦い切ったことに対し、お互いに健闘を称えた。そして彼は、自分が決勝で全てを出し尽くしたことに感謝してくれた。将来、世界チャンピオンになるチャンスがあるだろうと言ってもらえた。さらに、彼がこれまで対戦した中で最もタフな選手の一人だったと褒めてもらえた。

ONE:ビデオゲームの中で対戦するのと、実際に対戦するのとでは、どのように違ったか?

キンガッド:もちろんゲームの中では動かすのは指だけ。DJの動きを予想するなどで少しは役に立ったが、実際のDJは全く異なる選手だ。彼の豊富な経験というものが、サークルの中で見せてもらえたし、それに信じられないくらい早かった。

ONE:全体的に、WGPのパフォーマンスは満足しているか?

キンガッド:とても満足しているし、才能あふれる選手たちと戦うことができて本当にうれしい。先ほど言ったように、あのDJと戦える選手なんてそうはいないんだ。でも自分は彼に真っ向勝負を挑み、3ラウンドまで戦い切ったんだ。

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ONE:今年の経験はアスリートとしての成長にどう役立ったか?

キンガッド:多くのことを学んだ。トップクラスの選手と戦うことで、自分の弱点に気づくことができた。それらは継続的に改善させている。

どの試合も同じということはない。どの選手もさまざまな格闘技の強みや特徴を持っているから、誰とでも戦えるように、試合のあらゆる要素をトレーニングしなければならない。

ONE:試合以外のことで、2019年の思い出は?

キンガッド:ONEの選手らと友情を育めたことだと思う。「ONE ELITE RETREAT(選手の慰安旅行)」を通じて、選手みんなが互いに持っている敬意や友情を感じることができた。自分たちみんながクラスメートで、チャトリ氏(シットヨートンONE会長兼CEO)が先生みたいな感じ。彼は自分たちに教訓を教えてくれる。その旅行のおかげで他の選手と会い、違った側面を見ることができた。

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ONE:2020年が近づいている。来年はどんなダニー・キンガッドを期待すればいいか?

キンガッド来年は新しい自分を見てもらえると思う。

2019年に自分自身について多くのことを学んだ。来年は自分がどれだけ成長したかを見せるチャンスになるだろう。全ての試合に勝ち、世界タイトル戦に挑戦できるようになることが個人的な目標だ。