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【10/13大会】アルジャン・ブラー「チリリを仰向けに」

2019年9月28日

待ちに待ったONEチャンピオンシップへのデビュー戦まであと1日--。そう思っていた8月のある日、アルジャン・ブラー(インド)は急きょ試合がキャンセルなったと聞かされた。ブラーの落胆ぶりは想像に難くないが、どんな絶望の中でも必ず希望はあるものだ。

辛抱強く待った甲斐あって、10月13日(日)の「ONE:CENTURY 世紀」第2部のヘビー級マッチで、ブラーはマウロ・チリリ(イタリア)と念願の対決を迎える。

東京・両国国技館で開かれる格闘技史上、最大のイベントに参戦するという、ブラーにとっては絶好のチャンス。この試合を足掛かりに、さらなるステップアップを目指すつもりだ。

ブラーは8月、フィリピン・マニラで開催された「ONE:DAWN OF HEROES」で、ONEデビューを迎えるはずだった。トレーニング合宿を終え、全ての準備は整っていた。だが試合前日というタイミングで、対戦相手のチリリが病気で倒れたのだった。

しかしブラーは33歳のベテランだ。試合がキャンセルになったことにめげず、次の対戦に向けて相手をより深く研究し、自分のスキルを磨いた。

そのおかげでブラーは、今回の対戦で勝利し、残りのキャリアで成功を収める可能性を広げることができたと見る。

「トレーニングと試合は何度も何度も繰り返されるもの」

「要は何度繰り返せるかということだ。前回のトレーニングキャンプでやってきたことのおかげで、今回もっと繰り返しトレーニングすることができた」

「この試合に役に立つことでもあるが、もっと全体を見るのにも役立つ」

ブラーは前回立てたゲームプランのままで完璧に勝利できると感じているため、チリリとの対戦の前に再び一からやり直そうとは思っていなかった。

だからと言って、ロンドン五輪に出場したレスリングの選手でもあるブラーが、対戦相手に無関心だというわけではない。相手は英国の総合格闘技団体「ケージ・ウォリアーズ・ファイティング・チャンピオンシップ」のヘビー級世界王者であり、3月にアラン・ンガラニ(香港/中国)を相手に第1ラウンドTKOでの勝利を挙げているチリリだ。



チリリは相手を打ち倒すだけの豊富なパワーがある。これまでに挙げた13勝のうち9勝は接近戦で挙げたものだった。だがブラーもチリリを撃破する方法を見出している。

「彼は攻撃的で、前にでてくるのが好き。総合格闘技で豊富な経験がある」

「チリリのループショットと攻撃的なところが、テイクダウンを取るチャンスにもなる」

「彼は尻もちをつかされたことがない。だから彼の上に乗ってプレッシャーをかけるのが自分のプラン。仰向けにして彼の気力がなくなるまで攻撃する」

「慣れてない状況に置かれた時、人はパニックになって余計なエネルギーを使う。そうなればもう勝負は見えたもの」

チリリに勝てば、ブラーはONEヘビー級世界選手権に挑戦できるかもしれない。東京でのイベントは、ブラーが次の対戦相手の偵察できる機会にもなるのだ。

ブラーの試合の数時間後には、ONEヘビー級の世界王者ブランドン・ベラ(フィリピン)の試合がある。ベラは階級を落としてONEライトヘビー級で、世界王者のアウンラ・ンサン(ミャンマー)に挑むのだ。

ブラーはチリリに勝てば、ベラへの挑戦者の筆頭候補になれると信じている。だから目の前の試合に集中すべき時ではあるが、次の対戦相手となるべき選手の試合を見られることを楽しみにしている。

「ベラと同じイベントに出られてうれしい。自分の試合が終わったら、すぐに(ベラの試合を研究して)宿題に取り掛かるよ」

「間違いなくモチベーションを高めてくれている。勝てば世界タイトル戦への挑戦につながるだろうし、インドにも帰れる。でも自分が考えている通りの方法で勝たなかったら、何もできない」

「勝つことに集中しているし、試合を楽しみにしている」

東京・両国国技館 | 10月13日 (日)  | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)

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「ONE: CENTURY 世紀」は、さまざまな格闘技から28人の世界チャンピオンが参戦する、史上最大の世界選手権格闘技イベントだ。フルスケールの世界選手権格闘技イベント2大会が同日開催されるのも、史上初めてのことである。

複数の世界タイトル戦、世界グランプリチャンピオンシップ決勝戦3試合、そして世界チャンピオン同士の対決をふんだんに取りそろえ、ONEチャンピオンシップが東京の両国国技館で新地平を切り拓く。