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ONE実況解説スキャヴェロが見てみたい試合5選

2020年7月2日

ONEチャンピオンシップの英語版実況を担当するマイケル・スキャヴェロは近年、地上最強のムエタイ、キックボクシング、そして総合格闘家たちの試合を担当してきた。

現在、世界最大の格闘技団体ONEが2020年の大会スケジュールを再開し始めており、スキャヴェロは数々の夢のようなマッチアップの可能性を想像して楽しみにしている。

この記事ではスキャヴェロが、最も見てみたい試合ベスト5を紹介する。

ジョルジオ・ペトロシアン対シッティチャイ・シッソンピーノン

クボクシングとムエタイの世界チャンピオンに12回輝いたシッティチャイ・シッソンピーノン

「キックボクシング界では何年もの間、誰が地球上で最高のキックボクサーであるかが話題に上ってきた。この2人はいつも、議論の筆頭に来る。シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)がONEスーパーシリーズと契約したことで、これは実現しなければならない試合になった」

「シッティチャイがONEと契約したということは、ONEは自分達が地球上で最も優れた打撃の団体だと世界に向けて言っているようなものだ。最強クラスの優秀な人材がいるし、特に軽量級については特にそうだ」

「K-1 WORLD MAXが誕生して以来のほぼ過去15年に渡り、誰が最高のキックボクサーかについて誰かと話す時はいつも、3人の名前が挙がる。ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)、シッソンピーノン、そしてブアカーオ・バンチャーメー(タイ)だ」

「シッティチャイがONEに参戦した今、自分はシッティチャイ対ペトロシアンを見てみたい。ONEスーパーシリーズキックボクシングのルールの下で、地球上で最高のキックボクサーが決まる瞬間を見たい。3ラウンドではなく5ラウンドの試合で見たい」

「タイトル戦にする必要はない。その試合が何であるかをしっかりと作り上げ、大々的に宣伝されるべきということ。地球上で最高のキックボクサーが誰であるかを決定する試合ということだ」

ジョルジオ・ペトロシアン対ブアカーオ・バンチャーメー

「ONE:Century 世紀」でONEフェザー級キックボクシング世界王者に輝いたジョルジオ・ペトロシアン

「過去15年間のキックボクシングにおける2大巨頭が、ペトロシアンとブアカーオだった。彼らは前に一度、対戦したことがあって、それは物議を醸した引き分けに終わった。この2人はもう一度戦う必要がある。ペトロシアンは依然として、世界最高クラスの選手たちと戦い、勝っている。ブアカーオは直近20試合で18勝2敗だが、ペトロシアンのようなレベルの試合はない」

「どちらもK-1 WORLD MAXのチャンピオンだから、何年も前に見るべきだった再戦を、ようやく目にする時が来たという感じだ」

「だが自分は、ブアカーオがペトロシアンを避けているのではないかと思っている。なぜ彼はペトロシアンと再戦しなかったのだろうか?それはお金のせいではあり得ない。ペトロシアンと再戦させるために、巨額の資金が飛び交ったという事実を知っているからだ。そしてそれがお金の問題ではないなら、可能性のある理由は2つだ。ルールか、逃げているか」

「ルールに関しては、ブアカーオはキックボクサーとしての地位を確立している。ブアカーオはペトロシアン同様、K-1 WORLD MAXに2度輝いているから、ルールが理由というのはない。だから、ペトロシアンを避けているということになる。おそらくペトロシアンに負けて自分の評判に傷がつくことを恐れているということだ」

「でも、フロイド・メイウェザーに負けたからと言って、マニー・パッキャオの史上最高のボクサーの1人という評価には傷はつかなかっただろう?少なくともパッキャオは自分たちに、何が起こり得るかを見る機会を与えてくれた。確かにパッキャオは当時、全盛期を少し超えていたが、ブアカーオとペトロシアンはキャリアにおいて同じようなステージにいるから、これも違うだろう。どちらも全盛期を過ぎてはいないから、絶対にやるべきだと思う」

「ブアカーオがまだ、自身が地球上で最高のキックボクサーの1人ということを見せたいなら、ONEに来る必要があると思う。地球上で最高の団体にいないといけない。これはとてもシンプルなことだ」



アウンラ・ンサン対ブランドン・ベラの再戦(ヘビー級)

東京での試合の前にグローブでタッチを交わすアウンラ・ンサンとブランドン・ベラ

「今、アウンラ・ンサン(ミャンマー)がミドル級とライトヘビー級の両方に留まりたいと言っているのを知っているが、自分はヘビー級でこの戦いを見たい。これは、ONE史上初の3階級世界王者を目にする戦いになると思う」

ブランドン・ベラ(フィリピン)のほうがより快適な階級であり、アウンラ・ンサンにとってはより大きく、より早い相手との対戦という試練になる」

「この試合については聞きたいこと、確かめたいことがたくさんある。いくつかは答えが欲しいよ!」

「アウンラ・ンサンはライトヘビー級でベラを破ったことは周知だが、同じパワー、同じボリューム、同じ量がヘビー級にも当てはまるだろうか?自分は本当にこういうのを確かめたい」

「アウン・ラ・サンは階級を上げたくないと言ってきたが、誰もがこの2人の対戦をもう一度見たいだろう。彼らは2019年の最高の試合、ONEチャンピオンシップ史上最高の試合を戦っているんだ」

「これをヘビー級でやって、そして史上初の3階級世界王者を見られるかもしれないというのは、歴史的なことだ。それを達成できる人がいるとしたら、それはアウンラ・ンサンだ」

アンジェラ・リー対ション・ジンナンの3戦目(キャッチウェイト)

アンジェラ・リーとション・ジンナン試合前の最後のステアダウン

アンジェラ・リー(シンガポール)がここ数日『自分とション・ジンナン(中国)のストロー級タイトル戦を見たいのは誰?』というようなことを言っていた。正直に言って、自分はどの階級でもいいから見たいが、本当に興味を惹かれるのはキャッチウェイト。ベルトを賭けるのはやめよう。アトム級とストロー級の中間にして、誰が最強かを判断しよう」

「もしくは、別の見方が良ければ、両方のタイトルを賭けるのもいい。ONE女子アトム級とONE女子ストロー級の世界タイトルの両方を賭けて、キャッチウェイトでやる。これはONEチャンピオンシップの歴史の中で最も壮大なライバル関係に終止符を打つ『3度目の戦い』になるだろう」

「これまでの2試合は素晴らしかった。ハリウッド映画で脚本を書くこともできないようなものだっただろう。紆余曲折があり、衝撃の結末と大々的な宣伝もあった。この2人による行きつ戻りつの攻防は素晴らしいものだった」

「リーは依然として“止められない”選手であり、アトム級では無敗。ションはストロー級に君臨しており、この階級では手に負える選手はいなかった。だから、キャッチウエイトで両方のタイトル賭けて戦うのはどうだろう。彼女らは中間点でやるべきだ。桁違いの試合になるよ!」

デメトリアス・ジョンソン対ヘンリー・セフードの3戦目

「ヘンリー・セフードは初対戦でTKO負けし、2試合目はスプリット判定で勝った」

「今、セフードは総合格闘技から引退したと言っているが、本当に引退したのだろうか?引退からカムバックし、ONEチャンピオンシップと契約し、史上最高のライバルとの3度目の対決で決着を付けることができるだろうか?」

デメトリアス・ジョンソン(米国)は、ONE参戦以降、選手生命を延ばしており、これまでに最も厳しい試練をいくつも潜り抜けてきた。だが自分たちは、ジョンソンかつてないほど素晴らしい進化を遂げ、かつてないほど速くなっているのを見てきた。その全てが、ジョンソンを今まで以上に脅威的な存在にしている」

「彼の打撃と打撃への防御はかなり改善されてきた。それに精巧さと独創性も改善された。ジョンソンが学び、改善してきたことの全てを、セフードとの3度目の対決で生かして欲しいと思う」

「さらに、セフードは北米以外で戦ったことがないから、格闘技の精神的な中心地と言えるアジアで戦うという、個人的な挑戦を受け入れてはどうだろうか?アジアで、できれば日本で、彼の才能が非常に高く評価される団体で、ジョンソンと戦うというのは刺激的なことだ」

「先ほど言ったように、彼らは1勝1敗だから、決着を付ける試合をしよう。セフードをONEに連れてきて、3度目の試合をやろう!」