キックボクシング

【2/26大会】キックデビューのロッタン、2競技王者へ「勝たなければ」

2021年2月18日

ロッタン・ジットムアンノン(タイ)はONEフライ級ムエタイ世界チャンピオンだが、このハードヒッターにとって、1つのベルトは不十分なのかもしれない。

ロッタンは、2月26日(金)の「ONE: FISTS OF FURY」で、2競技世界王者という目標に向かって第一歩を踏み出す。対するは、ONEスーパーシリーズデビューを迎えるアレハンドロ・リーバス(スペイン)。

23歳のロッタンがシンガポール・インドア・スタジアムで行われる試合で勝利すれば、ONEフライ級キックボクシング世界タイトルへの挑戦の道も開けるかもしれない。

「これはファイターの夢だ」と、ロッタンは話す。

「ムエタイでベルトを獲得したので、自分の可能性を測るためにキックボクシングをやってみたいし、ベルトを獲れるかどうかも見てみたい。両方のベルトを獲れれば自分にとっても家族にとっても大きな誇りになるだろう」

これまでロッタンはONEチャンピオンシップでは無敵の存在で、8戦全勝でONEフライ級ムエタイ世界王座を獲得している。

直近では、長年のライバルであるペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)との3回目の対決で、マジョリティ判定で勝っている。

そして今、キックボクシングに転向しようとしているロッタンは、自身の技術は、この新たな競技に向いていると信じている。

「なぜ自分のスタイルがキックボクシングに合うのか? パンチが得意で、アグレッシブだからだと思う。何も気にせずに前に進む」

「キックボクシングではヒジやヒザの攻撃は許されていないので、正確さを重視する。パンチとキックが一番大事。だからキックボクシングは自分のスタイルに合っていると思う」

ロッタンは、エリートレベルで成功を収めるために理想的なスタイルと経験を有している。だが、2競技で世界タイトルを獲るには、その前に立ちはだかる強敵を乗り越えなければいけない。

対戦相手のリーバスは20歳。WKPFキックボクシングチャンピオンでプロ戦績は20勝4敗。

世界中を転戦し、「K-1」にも参戦。日本のスター選手の村越優汰にも勝っている。



ロッタンは相手を徹底的に研究し、長所を殺して、穴を突く戦略をすでに練っている。

「彼は攻撃から切り替えて、非常に速くガードを上げることができるタイプだ。とても、とても速く切り替える。そして、彼のコンビネーションはシャープで、それが自分の挑戦になる」

「自分のプランは、相手の得意なことをさせないこと。コンボで相手を先に叩くのは良いアイデアだ。しかし、それはプランがないとできない。キックボクシングでは、打撃が相手に当たれば得点になるから」

もちろん、ロッタンの最終的なプランは、ハイライト級の見せ場を世界中のファンに見せつけることだ。

「ノックアウトしたい。どのラウンドでも」

もしロッタンがKO勝ちできれば、同日のメインイベントに目を向けることになるだろう。世界王者イリアス・エナッシ(オランダ / モロッコ)と2位コンテンダーのスーパーレック・キアトモー9(タイ)のONEフライ級キックボクシング世界タイトルマッチだ。

ロッタンは、この試合に特に興味を示している。1年前からエナッシと対戦したいと公言しているし、スーパーレックはフライ級ムエタイの1位コンテンダーだからだ。

ロッタンにとって、どちらが勝つかは問題ではない。ただ、2競技世界王者になるという夢を叶えたいのだ。

「誰が勝者になるかを待って、そいつのベルトに挑戦する」

「もし自分の試合がうまくいけば、ミスター・チャトリ(シットヨートン会長兼グループCEO)の目を引く。チャンピオンに挑戦するチャンスを得るためには、勝たなければならない」

2月26日の夜は、ロッタンのキャリアの中で重要な一夜となるだろう。もしプラン通りになれば、2競技世界王者の夢へ弾みがつくに違いない。

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