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「真の王者と証明」アウンラ・ンサン、因縁の対決へ

2020年4月7日

2階級でONE世界王者アウンラ・ンサン(ミャンマー)はONEチャンピオンシップ史上最も圧倒的な強さを誇るミドル級選手だ。

だが自分のトップとしての立場をより確かなものにするため、アウンラ・ンサンは最後に倒したいライバルが1人いる。

ミャンマーのスーパースター、アウンラ・ンサンの次の試合は、最大のライバルであり、元ONEミドル級世界王者のビタリー・ビグダシュ(ロシア)との3度目の戦いだ。

これまでのところ、両者は2度の対戦を経験し、共にユナニマス判定で1勝ずつを挙げている。

1勝1敗で迎える3度目の戦いが今年中に開催されることが決まったため、アウンラ・ンサンは決定的な勝利を挙げるべく闘志を燃やしている。

「全てを証明しなければならない。自分が正統な世界王者であることを示さなければならない」



両者が初めて対戦したのは2017年1月4日、インドネシア・ジャカルタで開かれた「ONE:QUEST FOR POWER」でのことだった。

4連勝でONE参戦2年目を迎えたアウンラ・ンサンは、突然のオファーを受け、わずか10日間の準備期間で当時のミドル級世界王者ビグダシュに挑戦することになった。

アウンラ・ンサンは25分間、全力を出し切ったが、ビグダシュはグラップリング(組み技)とトップコントロールで圧倒し、ユナニマス判定で勝利を手にしたのだった。

5か月後、両者はミャンマー・ヤンゴンで開かれた「ONE:LIGHT OF A NATION」で再び激突した。そしてアウンラ・ンサンが完全な準備期間を経て、ベルトを手にしたのだった。

地元の声援に支えられ、アウンラ・ンサンは会場に入った瞬間から闘志をみなぎらせていた。

事実、アウンラ・ンサンは第1ラウンドでビグダシュをあと少しでフィニッシュかというところまで追い詰めた。だがビグダシュも王者の意地で乗り切る。

初対戦と同様、試合終盤はビグダシュがグラップリングで強さを見せる。だがアウンラ・ンサンはパワフルな打撃で相手を精確に攻める。

5ラウンドに及ぶスリリングな攻防の末、アウンラ・ンサンはユナニマス判定で勝利。ベルトを獲得し、アウンラ・ンサンはミャンマー初の世界チャンピオンに輝いたのだった。

ミャンマーの総合格闘家アウンラ・ンサンがONEミドル級世界タイトルを獲得

それ以来、アウンラ・ンサンは強さを増すばかりだ。

米国・フロリダに移り、格闘技ジム「Sanford MMA(元Hard Knocks 365)」でトレーニングを積み、目の前に立ちはだかる全ての相手をなぎ倒してその成長を見せつけた。

アレクサンドル・マチャド(ブラジル)を倒して空位となっていたONEライトヘビー級世界タイトルを獲得したほか、ブランドン・ベラ(フィリピン)を相手に昨年の両国大会では衝撃のTKO勝ちを収めるなど、トップクラスの選手を相手に6試合連続でフィニッシュ勝ちを収めのだ。

簡単に言えば、アウンラ・ンサンは絶頂期にあり、仇敵を上回る強さを見せる準備ができているということだ。

「以前彼と戦った時は厳しかったが、当時はパートタイムで選手をやっていた」

「今はフルタイムでやっているし、世界最高のチームと協力し、毎日、世界最高の選手たちとトレーニングしている。前回の試合から強くなったところを見せられると感じている」

「どの試合もとても重要だが、この試合はビタリー(ビグダシュ)との対決に終止符を打てると思う。前回は運が良かったとか言えたかもしれないが」

「これが決定的な試合になるよう心していかないといけない。ビタリーが間違ってももう二度と自分との試合を臨まないようにね」

両者は既に、過酷な50分間を共有してきた。だが2階級王者のアウンラ・ンサンはもうあと5ラウンドを戦う気はない。

これまでの血のにじむような努力が報われ、ライバル関係を完全に終わらせることを、アウンラ・ンサンは強く願っている。

「フィニッシュできると分かっているし、そうするつもりだ」

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