【4/29 ONE SAMURAI 1】若松佑弥、“過去最強の相手”ホルミルザエフとのV2戦に「自分自身に打ち勝つ」
4月29日、東京・有明アリーナで開催される「ONE SAMURAI 1」でONEフライ級MMA世界王者の若松佑弥(TRIBE TOKYO MMA)が2度目の防衛戦に挑む。本大会4大世界タイトルマッチの一つで、ウズベキスタン強豪のアバズベク・ホルミルザエフを挑戦者に迎える。
若松は5連勝中というキャリアのピークを迎えた状態でこの試合に挑む。昨年11月の「ONE 173」で現ONEストロー級MMA世界王者のジョシュア・パシオ(フィリピン)を2ラウンドTKOで下し初防衛に成功したばかりだ。
ホームの大声援を受けながら今回もフィニッシュを狙う若松。待ち受けるのは89パーセントというフィニッシュ率を誇る挑戦者だ。若松はその危険性を十分に理解している。
「自分にとって過去最強の相手だと思っています。若いし、精神性も全て整っているとても危険な相手です。打・投・極すべてできて、常に1ラウンドからフィニッシュを狙っていく。疲れていてもフィニッシュを諦めない精神性が一番強いんじゃないかなという印象です。ただ、相手はいないという自分的な感覚ですね。自分を打ち倒すというテーマにもってこいの相手だと思っています」
ホルミルザエフはONE Friday Fightsで頭角を現し、本戦契約を勝ち取ってメインロスターに参戦。直近の2試合では、ウィリー・ファン・ローエンに1R一本勝ち、ジェレミー・ミアドを2ラウンドTKOで仕留めてきた。若松が最も印象を受けたのは、その容赦ないフィニッシュへの執念だ。
「(相手の)強みは右足の蹴りで、前蹴り、バックスピン、右のロー、右ハイ、全て強力です。寝技もギロチン、バックチョーク、腕十字、全て殺傷力があって、穴を見つけるのは結構難しい選手ですね。ただ、弱点は右のパンチを被弾することと、自分みたいな相手とやったことがないという点です。自分と対峙した時に今までできたことができなくなると思います」
その敬意は逆に闘志を研ぎ澄ませる。若松はこれまでも強敵と戦ってきた。怯むことなど、今更あり得ない。
「今回のテーマは毎回そうですが、自分に打ち勝つことです。その上で、これまでにとらわれない新しい自分、新しいスタイルを見せたいと思っています。今までで一番強い若松佑弥を見せたいですし、1ラウンドのゴングがなった瞬間から相手と激突して激闘を見せたいです。最後に勝つのは自分だと見えています」
日本MMAの顔としての誇り
2018年からONEに参戦してきた若松にとって、日本での試合の持つ特別な意味は変わらない。
「ONE SAMURAIでタイトルマッチができることは本当に最高に嬉しいです。自分は武士道を思いんじていますし、サムライの精神的なものを人生の価値観に置いているので、その第1回目の大会でメインを張れるというのは本当に光栄です。自分の生きてきた生き様を体現できるような大会だと思っています」
若松にとってこの試合は個人の野心を超えたものだ。「ONE SAMURAI 1」は日本が格闘技の世界に積み上げてきたすべてを讃える場であり、規律と犠牲と不屈のスピリットで築かれた歴史の結晶だ。若松はその中心に立つことに誇りを感じている。
「ONEチャンピオンシップは、誠実さ、勇気、覚悟、相手へのリスペクトというものを一番重要視していると思っています。格闘技は暴力だけじゃなくて、精神的なものが一番大事だと信じているし、ONEチャンピオンシップは唯一それを体現している団体だと信じています。ONE SAMURAIが日本人の一番大事な精神を思い起こさせるような大会になってくるんじゃないかと思っています」