2019年ONEスーパーシリーズ・ベストウォリアー5選手

Rodtang Jitmuangnon celebrates on the ropes in his Muay Thai World Title bout in Manila.

2019年は1年を通して、ムエタイとキックボクシングでの見どころが満載だった。

ONEスーパーシリーズを舞台に、新たなスターが誕生し、若手の選手がメジャー大会に登場し、そしてレジェンドたちはその強さを見せ続けた。

数々の選手たちがこの1年の間、その後のキャリアを決定づけるような素晴らしい勝利を挙げ、ONEチャンピオンシップでの株を上げた。だがその中でも際立った活躍を見せた選手たちがいる。

そこで今回、スーパーシリーズの2019年ベストウォリアー5選手を発表する。どの選手も圧巻の勝利を続け、素晴らしいパフォーマンスを披露し、そして世界タイトルを手にしている。

#1 ロッタン・ジットムアンノン

第1位に輝いたのは22歳のロッタン・ジットムアンノン(タイ)。ONE本大会で最多勝利を挙げ、完璧な年を過ごした。

ロッタンは2019年最初の試合となった1月から、ONEスーパーシリーズで5勝0敗。ONEフライ級ムエタイの世界タイトルを獲得し、さらに防衛にも成功した。

ロッタンが素晴らしかったのは、その勝利の数だけではない。中身を見てもONE本大会で最もエキサイティングなストライカーであり続けた。

2019年1月の「ONE:HERO’S ASCENT」ではFahdi Khaledを倒し、3月の「ONE:A NEW ERA 新時代」ではHakim Hamechを破る。

さらに5月の「ONE:WARRIORS OF LIGHT」では、ローキックの猛打でSok Thayにフィニッシュ勝ちを収め、世界タイトルへの挑戦権を獲得した。そして迎えた8月の「ONE:DAWN OF HEROES」でのタイトル戦。世界王者ジョナサン・ハガティー(英国)を相手にONEスーパーシリーズの年間最優秀バウトにも選ばれた素晴らしい試合を披露して、ベルトを手にしたのだった。

そして10月の「ONE:CENTURY 世紀」第2部で、挑戦者ボルター・ゴンサルベス(ブラジル)を退け、初防衛に成功して2019年を締めくくった。

ロッタンは1月10日(金)に開かれる「ONE:A NEW TOMORROW」でさっそく、2020年初戦を迎える。相手は8月にベルトを奪った張本人のハガティーだ。2019年の出来栄えを考えても、この再戦は世界中のファンを魅了してくれるに違いない。

#2 ジョルジオ・ペトロシアン

キックボクシング界のレジェンドで、今もなお最前線で活躍を続けている選手はほとんどいない。その中の一人がジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)だ。

精巧なテクニックが持ち味のペトロシアンにとって2019年は、2012年以来最も忙しい1年となった。ONEで4試合を戦い負けなし。キックボクシング史上最高の賞も獲得したのだった。

ペトロシアンの2019年の出だしは順調とは言えなかった。5月に開かれた「ONE:ENTER THE DRAGON」での、ONEフェザー級世界グランプリ初戦。ペットモラコット・ペッティンディー・アカデミー(タイ)との対戦が、無効試合となったからだ。

だが7月の「ONE:MASTERS OF DESTINY」での再試合で見事に、ペットモラコットからユナニマス判定勝ちを挙げ、すぐに軌道修正した。

そして8月の「ONE:DREAMS OF GOLD」での準決勝で、Jo Nattawutにノックアウト勝ち。「ONE:CENTURY 世紀」第2部の決勝戦では、サミー・サナ(フランス/アルジェリア)を圧倒し、優勝と1億米ドル(約1億円)の賞金をてにしたのだった。

34歳となったペトロシアンはまだまだ、衰える気配はない。むしろ今も、試合に臨むたびに強くなり続けていると言える。

#3 ノンオー・ガイヤーンハーダオ

伝説的なストライカー、ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)もまた、2019年のONEスーパーシリーズを彩った選手の1人だ。

ノンオーは4勝0敗という完璧な戦績で、ONEバンタム級ムエタイの世界タイトルを獲得し、そして防衛に3度も成功した。

ノンオーは2019年2月の「ONE:CLASH OF LEGENDS」でハン・ズーハオ(中国)を破りベルトを獲得。5月の「ONE:WARRIORS OF LIGHT」での初防衛戦では、鈴木博昭に決定的な差を付けてユナニマス判定勝ちを収めた。

続く9月の「ONE:IMMORTAL TRIUMPH」では、ブリース・デルバール(アルジェリア)を相手に辛くもスプリット判定をもぎ取る。そして11月の「ONE:EDGE OF GREATNESS」では、同じくタイ出身のセーマペッチ・フェアテックスを衝撃的なノックアウトで倒し、2019年を締めくくった。

ノンオーは今、ONEスーパーシリーズ史上最も、圧倒的な強さを誇るチャンピオンになった。約2年前にONEデビューして以降、その強さは誰にも止めがたいように見える。

#4 レギン・アーセル

レギン・アーセル(オランダ)は2018年4月に開かれたONEスーパーシリーズ初めての試合で、勝利を収めた選手だ。だがアーセルの真価をいかんなく見せつけたのは2019年だったと言える。

アーセルの2019年初戦は2月の「ONE:CALL TO GREATNESS」。アンソニー・ンジョカーニを相手にノックアウト勝ちし、ONEライト級キックボクシングの初代世界王者に挑戦するチャンスを手にした。

そして迎えたのが伝説的なストライカー、ニキー・ホルツケン(オランダ)との2度に渡る戦いだ。

アーセルはまず5月の「ONE:ENTER THE DRAGON」で、ホルツケンを倒しベルトを獲得。さらに続く10月の「ONE:DAWN OF VALOR」での再戦でもホルツケンを破り、最強のライト級キックボクサーとしての地位を固めた。

#5 スタンプ・フェアテックス

2019年はスタンプ・フェアテックス(タイ)にとって激動の年になった。その多忙なスケジュールの中でスタンプは、ONEスーパーシリーズで2つ目のベルトを獲得し、さらにその防衛にも成功した。

2月の「ONE:CALL TO GREATNESS」で、スタンプはジャネット・トッド(米国)をユナニマス判定で下し、アトム級ムエタイ世界タイトルを手にした。これによりスタンプはONE史上初めて、2種目で世界王者に輝いた選手となった。

さらに6月の「ONE:LEGENDARY QUEST」では、アルマ・ユニク(オーストラリア)を相手に初防衛に成功する。

その後、総合格闘技に舞台を移し2勝を挙げたスタンプは、ムエタイとキックボクシングからは距離を置いてきた。2020年1月の「ONE:A NEW TOMORROW」でも、総合格闘技でプージャ・トーマル(インド)と対戦し、3つ目のONE世界王者のベルトに向けた歩みを強める。

だが2020年後半には、ONEスーパーシリーズに戻り防衛線に臨むつもりだ。

バンコク | 1月10日 (金) | ONE: A NEW TOMORROW| 公式アプリで生中継(無料)|日本公式Twitter日本公式Instagram

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