ライト級キック王者、レギン・アーセルのこれまで

The Netherlands' Regian Eersel pumps his first before his ONE Lightweight Kickboxing World Title bout

ONEライト級キックボクシング世界王者のレギン・アーセル(オランダ)は2019年の年初、期待の新星としてスタートしたが、年末には絶対的な王者となっていた。

アーセルは、2019年2月の「ONE:CALL TO GREATNESS」で、アンソニー・ンジョカーニ(ナイジェリア)にノックアウトで勝利。続いて、5月の「ONE:ENTER THE DRAGON」で、初代王者の座をめぐってニキー・ホルツケン(オランダ)と対戦し、ベルトを獲得。10月の「ONE:DAWN OF VALOR」ではホルツケンと再戦し、ユナニマス判定で勝利。ライト級トップとしての地位を固めたのだった。

この記事では現在27歳のアーセルがONEの舞台にたどり着くまでの道のりを、過去のインタビューに基づいて紹介する。

熱帯から冬の欧州へ

How martial arts helped Regian "The Immortal" Eersel avoid a life on the streets and unlocked his true greatness.

How martial arts helped Regian "The Immortal" Eersel avoid a life on the streets and unlocked his true greatness. Singapore | 17 May | 5:00PM | Watch on the ONE Super App: http://bit.ly/ONESuperApp | TV: Check local listings for global broadcast | Tickets: http://bit.ly/onedragon19

Posted by ONE Championship on Sunday, May 5, 2019

アーセルは南米のスリナムで生まれた。だが、その地で過ごしたのはほんのわずか。

幼い頃は祖父母に育てられ、その間に両親はより良い未来を家族にもたらそうと、オランダで生活基盤を整えていた。

首都のアムステルダムに移ったのは4歳の時。当初はカルチャーショックを受けたという。

「ひどい体験だった。熱帯で暑いスリナムから冬のオランダに着いた。摂氏30度からいきなりマイナス10度の世界に連れてこられたんだ」

「食べ物も人も違った。スリナムでは外で遊んでいたのに、オランダでは外では遊べるけれどもジャングルはない。子供の頃の大きな変化だった」

それでも、アーセルは多文化的な地域から受け入れられたように感じた。子供時代は屋外で友達と活発に過ごし、多様性のあるコミュニティの一部であることを楽しんだ。

「ありとあらゆる国籍の人たちがいる地域に住んでいた。違う人々が周囲にいるのは普通のことだった」

「外で友達と遊んでいた。サッカーやかくれんぼといった外遊びをしていた」

キックボクシングへの道

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Posted by ONE Championship on Saturday, August 4, 2018

幼い頃からスポーツ好きだったアーセルは、7歳の時にテコンドーを始めた。だが、何度か大会と進級試験を経験した後、ラグビーに転向した。

熱心に取り組んでいた14歳の頃、一時的に競技から離れることになった。宿題もせず、教師の指示にも従わない。そんな態度をみかねた両親がラグビーを禁止したのだ。

「学校では悪い子供だった。先生の言うことを聞かず、宿題もせず。だから、両親は自分が好きだったことを取り上げることにした。その時はすごく怒ったけどね」

アーセルは抵抗を見せたが、彼らの信頼を得ることなしには競技に戻れないともわかっていた。

「家にずっといるのはよくないことだった。エネルギーが有り余っていた」と、アーセルは笑う。

「プレーが禁止されて4ヶ月後、成績が戻って、母親がスポーツをしていいって許可を出した。ラグビーかそれ以外の何かを。その時、キックボクシングをしてみたかった」

打撃系の格闘技はオランダでは人気があり、アーセルはジョルジオ・ペトロシアンやバダ・ハリ、アリスター・オーフレイムといった同国の有名な選手をテレビで見ていた。そのため、キックボクシングやムエタイにも興味を持つようになったのだ。

「ラグビーを続けるか新しいスポーツをするか迷った。そこでラグビーは自分にとって十分にアグレッシブなスポーツじゃないと思った」

15歳の時、インターネットの検索で見つけた近所のジム「シットヨートン・アムステルダム」に入会した。

キックボクシングは、自身の攻撃性のはけ口にはもってこいで「学校帰りにトレーニングをするのが楽しみだった」と、アーセルは振り返る。

16歳の時に初めてリングに上がった。

「母親はまた自分がスポーツを始めて嬉しそうだった。けれども、試合に出たいと話した時は怖がっていた」

「コーチたちにはインスピレーションを与えてもらった。ここでもう10年以上トレーニングしている。単なるコーチじゃなくって、友人であり、家族だ」

道を踏み外さず

Kickboxing superstar Regian Eersel connects with a crushing combination to turn the lights out on Anthony Njokuani at 1:03 of Round 2!

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Posted by ONE Championship on Friday, February 22, 2019

アーセルが生まれ育ったのは、薬物や犯罪が蔓延するアムステルダムの治安が悪い地域だった。

そうした悪い影響に染まるのは簡単なことだったが、アーセルはトレーニングに集中し、着実にキャリアを積み重ねていった。

「子供の頃は、あまり良くない地域だった。今は大分良くなったけれど。薬物中毒者がたくさんいて、泥棒もいて、犯罪だらけだった」

「アムステルダムはクレージーだ。どんな薬物でも手に入れられるし、売れる。だから、みんな薬物を使う繋がりや友達がいるんだ。間違った方向に進むのは簡単だ。けれども、自分はスポーツに集中していた」

このような環境にありながらアーセルは、自らの強さで、道を踏み外すことなく育った。

そして、その強さは世界チャンピオンの座にまで彼を導くことになる。

伝説を築く

アーセルは、オランダのアマチュア大会で経験を積んだ後、プロデビュー。以来、世界で最もタフな相手を探し求めてきた。そのため、プロとしてはオランダでは試合をしたことがないと言う。

「最初のプロ戦はアゼルバイジャン。そこから順調に滑り出した」

「以来、外国でしか戦ったことがない。アメリカ、中国、ロシア。スリナムでも。他の国で戦い始めて、お金を稼ぐようになると、母親は彼女が想像した以上に自分が成功しそうだと気付いたようだ」

アーセルは、米国・ラスベガスを拠点とする団体「ライオンファイト」で、スモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)をノックアウトしてムエタイ世界王者に輝くなど、何度もタイトルを獲得した。

海外転戦により、世界クラスのアスリートに成長したアーセルは、このようにして「格闘技の本拠地」ONEにたどり着いた。

今後もONEでエキサイティングな試合を見せてくれるであろうアーセル。昨年5月のタイトルマッチを前に、ファンに向けてこんなメッセージを送っている。

「色々と予想をするタイプじゃない。ただ、勝つとしか言わない。KOだろうが、判定だろうが、方法は関係ない。どちらにも転び得るハードなファイトを期待していてくれ」

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