【11/16 ONE 173 日本大会】バンタム級ムエタイ王者ナビル・アナン、初防衛戦でジョナサン・ハガティーと王者対決!

NabilvsHaggerty

ONEチャンピオンシップは11月16日に東京・有明アリーナにて「ONE 173」を開催。ONEバンタム級ムエタイタイトルマッチで、王者のナビル・アナン(アルジェリア/タイ)が、元王者で現同級キックボクシング王者のジョナサン・ハガティー(英国)を挑戦者に迎えて初防衛に挑む。

今対決はONEバンタム級ムエタイの新級王者対決であると同時に、ムエタイとキックの現役王者同士の激突でもある。

身長195cmとバンタム級では比類なき長身を誇る超新星のアナンは若干21歳にして既にオールタイム・グレートとしてのレガシーを着実に築いている。

アナンは史上最年少のWBCムエタイ世界チャンピオンの肩書を引っ提げて、鳴り物入りで2023年にONE参戦。しかし、そのデビュー戦の相手はパウンド・フォー・パウンドのスーパーレック・キアトモー9。1R KO負けで世界最高峰の舞台の洗礼を浴びた。

しかし、名門チーム・メディ・ザトゥートの天才はその敗戦から6連勝を記録。破壊的な膝蹴りや首相撲、ロングレンジのボクシングコンビネーションで、世界トップの強豪たちを打ちのめしてきた。

そして、アナンは今年1月の「ONE 170」で、スコットランドの破壊者ニコ・カリロを圧巻のKOで倒し、ONEバンタム級ムエタイ暫定世界タイトルを獲得。続く3月、さいたまスーパーアリーナで開催された「ONE 172」で因縁のスーパーレックを判定で下しリベンジにも成功した。

この対戦は当初、世界タイトル統一戦として実施される予定だったが、正規王者だったスーパーレックが前日計量で失敗し、王座を剥奪。そのため、この試合はノンタイトル戦という扱いとなり、アナンは勝利しても、その瞬間、統一王者にはなれなかった。しかし、3ヶ月後、遂にアナンの正規王者昇格が正式に決まった。

そのアナンの初防衛の相手はハガティ、現ONEバンタム級キックボクシング世界王者、元ONEフライ級ムエタイ&バンタム級ムエタイ世界王者だ。

ハガティは2019年5月、わずか2度目の参戦でフライ級ムエタイの王座を獲得したが、その3か月後にロッタン・ジットムアンノンからベルトを奪われた。その後フライ級で活躍するとバンタム級へ階級アップ。2023年4月にノンオーを1R KOで破りバンタム級ムエタイ王座を獲得。同年11月にはファブリシオ・アンドラージを2R KOで下し、バンタム級キックボクシング王座も獲得し、2競技制覇を達成した。


しかし2024年9月の「ONE 168」でスーパーレックに49秒でKO負けし、バンタム級ムエタイ王座を失った。2025年2月にキックボクシングの防衛戦でウェイ・ルイに勝利し、再起を果たした。


アナンの初防衛戦でもあるが、ハガティーにとっても、再び同時2競技制覇の賭けての重要な一戦だ。

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