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【9/6大会】クラップダム重圧のデビュー戦「自分のスタイル出せた」

2019年9月13日

20歳のタイのスーパースター、クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイのONEデビュー戦の相手はあり得ないほどの強敵だった。

9月6日(金)、ベトナム、ホーチミンで開催された「ONE: IMMORTAL TRIUMPH」で、クラップダムはWPMFムエタイ世界王者で、ONEスーパーシリーズ最強のアスリートの1人、ボボ・サッコと対戦。強敵を相手にユナニマス判定勝ちを決め、ONEバンタム級での素晴らしいスタートを切った。

ルンピニースタジム・ムエタイ世界王者に2度輝き、60勝10敗5分の記録を持つクラップダムは、経験の豊富さにおいてもトップクラスのアスリートで、前評判も高かった。だが、初のONE参戦では、落ち着かない気持ちだったと認める。

「とてもクールな体験だった。嬉しかったけれど、同時にすごく緊張していた」

「観客は素晴らしかった。自分のホームではないけれど、応援されているのを感じて嬉しかった。でも、初のONEでの試合だから少しプレッシャーを感じていた」

だが、クラップダムの緊張は、接近戦に入り最も得意とする攻撃を決めるとともに、静まっていった。

クラップダムは一連の左パンチでサッコの足元をぐらつかせ、レフェリーはスタンディングカウントをとらざるを得なくなった。これがクラップダムにとって、大きなアドバンテージとなった。

「レフェリーにカウントをとらせた後は、絶対に勝てるという自信を持てた。何が起きても自分が勝つとわかっていた。自分は決してダウンするつもりはなかったからだ」と、クラップダムは語る。

「相手が立ち上がってからも、KOを狙おうとか試合を終わらせようとは思っていなかった。ただ、勢いを保って、ケアレスミスをしないようにしていた」

Thailand's Kulabdam steps in with an elbow

これが試合中、最も決定的な瞬間だった。だが、サッコも簡単には倒れず、観客を驚かせた。

立ち上がったサッコは、試合が進むにつれ、大きな身長差とリーチのアドバンテージを活用し、脅威を増した。

クラップダムはローキックからのパンチでサッコとの身長差をカバーする作戦だったと説明するが、普段よりもパンチにパワーを使う必要があった。これが、最終ラウンドでスピードを落とした原因のひとつだった。

「サッコのパンチは強烈だったし、クリンチもうまかった。第1ラウンドの後、コーナーからこの2つに気をつけるようにと言われた」と、クラップダム。

「第2ラウンドで何発かパンチを食らった後は、予想外に疲れを感じた。不思議なことに、3ラウンド戦う方が5ラウンドよりも疲れるんだ。興奮が高まることが大きな理由だと思う」

「第2ラウンドは勝てたと感じた。だから、第3ラウンドが始まる時は自分がリードしているとわかっていた。第3ラウンドでは、ケアレスミスをせず勢いを保ち続けることに集中した」

「最初のうちは自分が勝つと思っていたが、第3ラウンドの最後はサッコが優位だった。心配はしていなかった。フィニッシュを決めることはできないことも、勝つのに十分なリードをしていることもわかっていたから」

簡単な試合ではなかったものの、クラップダムはONEデビューを果たし、自分の能力の一端をファンに披露できたことをとても嬉しく思っている。

新しい環境に慣れ、難しい最初のテストをクリアしたクラップダムは、将来はより良いパフォーマンスをしていけると自信を感じている。

「今回の試合で、しっかりと自分のスタイルを出せたと思う。ローキックとパンチをうまく活用できた」

「最高のパフォーマンスだったとはいえないが、次の試合はもっと良くなると約束する!またONEで戦うのを楽しみにしている。試合前の興奮と緊張の影響が大きかったから、ONEでもっと経験を積む必要がある」

「ONEで戦い続けたいと思う。素晴らしい体験だった。最初から最後まで、すべての瞬間を楽しんだよ!」