【6/7 ONE Fight Night 32】“無敗怪物”エストゥピニャン、内藤大樹を圧倒宣言「虎が獲物を狩るように」

6月7日にタイ首都バンコクのルンピニー・スタジアムで開催される「ONE Fight Night 32」のフライ級ムエタイで、内藤大樹(BELLWOOD FIGHT TEAM)と対戦するジョハン・エストゥピニャン(コロンビア)。
キャリア無敗の26連勝と勢いが止まらない怪物が、世界最高の舞台のトップ戦線で長く活躍する日本人ベテランを相手にどのような戦いを見せるかに、注目が集まる。
エストゥピニャンは2024年5月にONEデビューを飾ると、トップクラスの選手を相手にハイライトとなる3度のフィニッシュを含む5戦全勝。まさにセンセーショナルな活躍を見せている。
そして6戦目の相手は現在キックとムエタイの二刀流でフライ級キックボクシング3位のトップランカー内藤。タイトル挑戦を狙うエストゥピニャンにとって自分の実力がフロックではないことを証明する絶好の相手だ。
そんな強敵との対戦だが、負けを知らない22歳は準備の過程から自分のパフォーマンスだけに集中し、勝利に対して微塵の疑いを持っていない。
「対戦相手を研究することはこれまで一度もない。兄弟とトレーナーがその役割をやってくれる。チームは内藤の蹴りを高く評価し、スタイルはキックボクシングだと説明してくれた。彼が私にすぐにKOされず、素晴らしい激闘になることを願っている。」
超攻撃型のファイトスタイルで、まるで嵐のようなラッシュでエキサイティングな試合を連発してきたエストゥピニャン。再び衝撃的なパフォーマンスをすることを痛いされているが、攻守共にスピーディーな内藤と戦うには忍耐強さが問われるかもしれない。
しかしエストゥピニャンは内藤の戦略はお構いなしに、内藤を追い詰めるという。
「内藤の蹴りは速いが、私のようにノックアウトを狙うパンチャーではない。むしろ、常にポイントを狙うタイプだ。逃げないでほしい。もし逃げるなら、私はライオンのように、獲物を狩る虎のように、彼を追いかける。みんなが望む真っ向勝負を見せたい。」
ONEデビュー戦で内藤と同じ日本人ファイターの大森功太を相手にわずか27秒間の秒殺勝利を飾ったエストゥピニャン。今回の内藤戦でも、彼は大胆にその再現を狙っている。
さらに、試合が早く終わっても、それは花火が打ち上がるような激しいバトルになることをイメージする。
「1R以内で相手が倒れることをイメージしている。私は開始すぐから一気に襲いかかるし、彼も最初からガンガンきて欲しい。最高の試合になるはずだ。」
「私がド派手なショーが好きなのは知ってるだろ。1R目で様子見をするのは嫌いだし、最初から攻めるのが好きだ。だから1RでKOするつもりだ。もし彼が生き残ることができたら、2R目で仕留める。それでも倒せなければ、3R目でフィニッシュだ。」
勝利を疑わないマインドセット
そのプロ無敗記録について、ファンやメディアからの期待の声やアンチからの雑音もある中で、エストゥピニャンは微塵のプレッシャーも感じていない。勝利を疑わないマインドセットとトレーニングへの強い献身が今の彼を支えている。
「プレッシャーは感じてない。その理由は常に全力投球だからだと思う。トレーニングの段階で既に100%を出し切っている。」
プロ27戦全勝という輝かしい戦績を誇るエストゥピニャンが、内藤との重要な一戦を前に自信に満ち溢れているのも当然だ。自身とチームには“負ける可能性を一切否定する”勝利への精神が培われていると語る。
「『絶対に負けない』というプレッシャーは感じない。それに対しての意識が微塵もない。少しも頭に浮かばないし、。チームメイトもトレーナーも兄弟も敗北についての話はしたことがない。」