アナトリー・マリキンがヘビー級王座奪還、3競技制覇を達成!そして現役引退を表明
5月15日、バンコクのルンピニースタジアムで開催された「ONE Friday Fights 154」でアナトリー・マリキンがオマール・ケインを4ラウンド1分54秒でKOに仕留め、ONEヘビー級MMA世界王座を奪還した。2024年11月の接戦から続く因縁の再戦は完全決着に終わった。
ケインはサウスポースタンスから自分の距離を作り、サイドキックと冷静なカウンターでマリキンの前進を迎え撃った。しかしマリキンは2Rから圧力を強め、距離に入るたびに重いオーバーハンドパンチを繰り出し始めた。
それでもケインは無謀な打ち合いには乗らなかった。相手の踏み込みのタイミングを計り、アッパーカットをヒットさせる場面もあった。3Rも両者の慎重な攻防は続いた。

ケインのサイドキックが距離を保ち続ける一方、マリキンは徐々に鋭い角度からの強烈なフックと右ストレートを当て始めた。クリーンヒットしたが、ケインは倒れず、カウンターを打ち返し続けた。
4Rも同じ展開でスタートした。フック、キック、カウンターを交換しながら両者は突破口を探し続けた。しかしマリキンに必要だったのはほんの一瞬の隙だけだった。
マリキンは右クロスをケインの顔面に直撃。フィニッシュを感じ取ったマリキンは即座に前進してパンチの連打を浴びせ、4ラウンド1分54秒で試合を止めた。
この勝利でマリキンの戦績は15勝1敗となり、全試合フィニッシュの記録も守った。チャトリ・シットヨートンONE会長兼CEOから10万ドルのパフォーマンスボーナスも贈られた。そして何より、3競技制覇という偉業を達成した。
しかし感慨に浸るマリキンはリング中央にグローブを置き、現役引退を宣言。
雪辱を果たし、ヘビー級王座を腰に巻き直し、ONEチャンピオンシップの歴史にその名を永遠に刻んだロシアのスーパースターにとって、これ以上ないほど完璧な引退だった。