女子アトム級MMA世界王者ザンボアンガ「私のキャリアは始まったばかり」三浦彩佳との防衛戦についても言及

ONE女子アトム級MMA暫定世界王者だったザンボアンガは、今年の夏に正規王者のスタンプ・フェアテックスと統一戦を行う予定だったが、スタンプが膝の怪我の回復が遅れていることから欠場。試合は消滅し、その結果、ザンボアンガが正式に新王者となった。
世界最大級の格闘技団体で9戦7勝2敗の戦績を誇るザンボアンガ。今年1月の「ONE Fight Night 27」でアリヨナ・ラソヒナにTKO勝利し暫定王者のベルトを手にした。
今や誰もが認めるアトム級MMA女王であるザンボアンガは、新たな地位がモチベーションの源となり、トレーニングへの取り組み方を変えたとonefc.comに語った。
「ONEアトム級MMA世界チャンピオンに昇格したことで、トレーニングへのモチベーションがさらに高まりました。今ではジムにいる時は、少しも手を抜く余裕はありません。常にトレーニングとスキルを向上させ、レベルアップする方法を考えています。」
「もっとトレーニングしなくてはいけない。追われる立場になったからこそ、もっと頑張らなくてはいけない。同時に、過去のようにオーバートレーニングして怪我をしたくないので、自分を抑えることもしています。世界王者になって以来、適切なバランスと一貫性を見つけることが、私にとって大きな課題でした。勿論、王者としてののマインドセットを身につけることも大切です。ハードなトレーニングだけでなく、スマートなトレーニングも大切です。」
フィリピン女子初のMMA世界タイトルを獲得した28歳のザンボアンガは、王者だからこその新たな挑戦と、より大きな責任を深く理解している。
アスリートとしての功績、彼女のベルトを狙う多くの挑戦者たちの存在以上に、ザンボアンガは自身の影響力、特に母国ファンの間での影響力の高まりを非常に誇りに思っている。
彼女は、このスポーツの頂点へと至る長く紆余曲折の道のりに於いて、ファンの尽きることのないサポートに感謝している。
「世界チャンピオンになったことに加え、人々に刺激を与え、模範となることができたことに最も感謝しています。ベルトを獲得して以来、スポンサーという形で、数え切れないほどの恵みを手にしてきました。」
「私が受けてきたサポートは本当に圧倒的です。フィリピンの仲間たちのサポートを本当に感じます。皆さんもご存知の通り、私の国の人々は情熱的で、毎回ベストを尽くすよう私を鼓舞してくれます。以前、負けている時でさえ、私のキャリアの浮き沈みを通して、彼らは私を支えてくれました。」
頂点に到達したとはいえ、ザンボアンガは自身の闘いの旅にはまだ多くの重要な章が残っていると語る。
そして、腰に黄金のベルトを身につける喜びを実感した彼女は、世界の舞台でさらなる成功を収めることを決意している。
「世界チャンピオンになってからも、自分のキャリアはまだ始まったばかりだと感じています。」
三浦彩佳との防衛戦についても言及
スタンプ・フェアテックスの負傷と回復の遅れにより、ファン待望の統一戦は消滅したが、ザンボアンガは元チームメイトとの対戦がいつか実現し、先延ばしになった価値があると前を向く。
このアトム級スター同士の対戦は長年温められてきたものであり、ザンボアンガはもう少し時間が経てば、さらに話題になると考えている。
「この待ち時間によって、この試合(スタンプとの試合)への期待と盛り上がりはさらに高まると思います。人々は長い間この試合を待ち望んでいました。待つ価値は必ずありますし、人々の期待がさらにこの試合を大きくしてくれるかもしれません。ファンの皆さんには辛抱強く待っていただき、これからも私たち二人を応援し続けてくれることを願っています。」
スタンプが復活への道を歩む中、ザンボアンガは初防衛戦の相手にも目を向けている。その筆頭は、同階級ランキング2位で、元ONE女子ストロー級MMA世界タイトル挑戦者の三浦彩佳だ。三浦は現在、圧倒的なグラップリング力で4連勝をマークし、アトム級で世界タイトル挑戦の有力候補として頭角を現した。
「今のところ、最も活躍していて、最も相応しいと感じているのは三浦彩佳です。彼女が毎試合何をしてくるかは分かっていますが、それでもほとんどの相手をフィニッシュしています。正直言って、彼女は危険な挑戦者です。」