【2/26大会】秋元皓貴、ジャンと再戦「より良い決着を」

Hiroki Akimoto Zhang Chenglong 1920X1278 10

WFKO空手世界チャンピオンの秋元皓貴は、直近の試合で健闘し勝利した。そして今回の試合では、その勝利がまぐれでなかった、と証明するチャンスを得た。

2月26日(金)の「ONE: FISTS OF FURY」で秋元は、前回と同じく元ONEバンタム級キックボクシング世界王座挑戦者ジャン・チェンロン(中国)と対戦する。

両者は昨年10月の「ONE: REIGN OF DYNASTIES II 」のメインイベントで対戦。この試合は、秋元にとって階級を上げてのバンタム級初戦だった。

秋元に勝算があると思われたが、ジャンは懸命に食いついた。結果、秋元は僅差でスプリット判定で勝利を収めた。

こうして3位コンテンダーになった秋元は、再戦でより決定的な勝利を挙げ、ゆくゆくは現王者のカピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)への挑戦に辿り着きたいと思っている。

シンガポール・インドア・スタジアムでの試合を前に、シンガポールのメガジム「Evolve MMA」所属の秋元が独占インタビューに答えた。

Hiroki Akimoto vs. Zhang Chenglong II goes down at ONE: FISTS OF FURY

ONEチャンピオンシップ: 前回の「ONE: REIGN OF DYNASTIES II」の試合では、スプリット判定でジャンを倒し、ランキング3位になった。ランキングで自分の名前を見た時はどう感じた?

秋元皓貴:やっとここまで来たのか、という感じ。もうちょっと時間がかかるかとも思っていたので。

ONE: 今回の「ONE: FISTS OF FURY」でも相手がジャンと聞いてどう思ったか?

秋元:自分としては、お互いに別の相手と試合をして、また当たるというのがいいのかなと思っていた。組まれたからにはしっかり準備をして今回は倒しにいきたい。

(前回の試合では)決着は完全についたとは思っていない、ジャッジも別れていたし。自分でもどういうジャッジを取られるのかな、という感じだったので、ほぼ前回は互角くらいだったのかと思う。

ONE: 改めて相手の研究はしているか?

秋元: 前回を振り返って、という感じだ。自分の動きの修正など。初歩的というか、ベースの部分だが、動き方や位置の取り方を再度修正している。

前回は練習では左回りで相手の外を取るというのを意識していたが、試合では2ラウンド途中くらいから左を取りにくいと思っていたので、もうちょっとそこを自分でコントロールできるように意識している。



ONE: 対戦して気付いた相手の弱点は?

秋元: 前回やる前はあまり穴という穴を探せてなかった。自分のコンビネーションや攻撃を使って、やりながら見つけたいと思っていたが、今回はこう動いたら、こういうディフェンスをされるな、とわかっているので前よりも深くわかっている。

蹴りに対してはどんどん下がっていくという印象があるので、蹴りで入るよりもパンチで入るとその場で止まることが多いという印象があるので、パンチで入って蹴りに入る、パンチの数を増やすなどの対策を考えている。

ONE: 改めて気付いた相手の強みは?

秋元:フィジカルが強いな、と感じた。自分が1階級あげたというのもあるが、バランスが崩れにくかったり、そこは今までの相手とは違うな、と結構感じた。

ONE: 格闘家一家の家族から試合後はいつもダメ出しをされると聞いている。前回の試合後、どんなアドバイスをもらったか?

秋元: いつものことだが、僕の戦い方がやっぱり、癖があるというか。そこを何度も指摘されている。攻撃を当てた後の詰めが甘いとか。今までは、リスクを負わずに戦うというのが多かったので、いいの(打撃)が入った時に詰めきれなかったというところがある。そういうところをトレーニングで修正している。

ONE: どういう試合にしたい?

秋元: しっかり1ラウンドから倒しに行って、前回よりもリスクを負いながらでも倒しに行けたらと思う。

ONE: この試合に勝ったらONEバンタム級キックボクシング世界タイトル戦が見えてくる、という意識は?

秋元: つい先日チャンピオンも変わったし、これに勝ってタイトル戦になるのか、これに勝って元チャンピオン(アラヴァディ・ラマザノフ )とやって、という順番になるのかは分からないが、自分の中ではそんなにチャンピオンになることに対して焦りがない。

そんなに早くとは思っていないので、しっかり一戦一戦やっていって、結果的にチャンピオンになっていればいいなと思う。

ONE: 前回のインタビューでは、2競技ONE世界王者のサムエー・ガイヤーンハーダオとよくトレーニングをしていると話していた。最近は誰とトレーニングをしているか?

秋元: 最近はサムエーともやっているし、サゲッダーオ(・ペットパヤタイ)ともよく練習をしている。ジャン・チェンロンのお兄さん(ジャン・チュンユ)と前回(ONE: REIGN OF DYNASTIES IIで)試合をした選手だ。

(サゲッダーオはフェザー級で)1階級上というのもあるが、フィジカル面もけっこう前回よりも自信を持って試合ができるかな、と思っている。テクニックなども色々話しながらスパーリングもやっているので。

サムエーやサゲッターオとスパーリングをやって、その後に話して、こうした方がいいんじゃないか、というアドバイスは結構もらっている。

左の蹴りに対する返し方、カウンターについて、今まで数えられないくらいのパターン教えてもらった。

ONE: 戦うモチベーションは?

秋元: 多分応援してくれる人かなと思う。(シンガポールで一緒に暮らす)家族や、日本で応援してくれる家族、友達や、そういう人たちがモチベーションかなと思う。

格闘技はずっとやってきたので、自分の中ではいつ終わってもいいと思っているが、応援してくれている人がいるので、もうちょっと、もうちょっと、ってずっと続いている感じだ。

ONE: ファンにメッセージを。

秋元: 前回判定が割れてしまったが、今回はしっかりダウンやKOをして、より良い決着をして、次のステップに進めたらと思うので、楽しみにしていてください。

Read more: 思い出の一戦:秋元皓貴、6年ぶりのキック復帰戦

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