【3/23 日本大会】元王者アドリアーノ・モラエス、若松佑弥に一本勝ちを予告、王座返り咲きに「夢が叶う最高の戦い」

3月23日にさいたまスーパーアリーナで開催される「ONE 172:武尊 vs. ロッタン」でONEフライ級MMA世界王座決定戦で若松佑弥(日本)と対戦するアドリアーノ・モラエス(ブラジル)。
若松とは2度目の対峙となる元同級王者のモラエス。敵地で自身12度目のONEチャンピオンシップ世界タイトル戦に挑む。
両者の1度目の対戦は2022年開催の「ONE X」。この時は当時の王者モラエスが挑戦者の若松を3R目にギロチンチョークを極め一本勝ち。王座を防衛した。その後、モラエスはデメトリアス・ジョンソンに敗戦し王座陥落したが、昨年11月にダニー・キンガッドに一本勝ちし、復活を遂げた。
現在、ジョンソンが現役引退したため、ONEフライ級MMA世界王座は空位に。同級1位のモラエスは自身のレガシーを固めるべく王座返り咲きに闘志を燃やしている。
モラエスはこの一戦の重要性とフィニッシュ勝利へのこだわりをonefc.comに語った。
「私の数字を見れば、私がフィニッシャーだということが分かるはずだ。私は試合でフィニッシュするのが好きだ。私はフライ級で最多の試合数、最多のフィニッシュ数、そして最多のタイトル獲得数を持っている。ONEチャンピオンシップの内外で、人々は私の名前や功績を知るようになるから、このことを強調する。それが私たちファイターにとって最も重要なことだと思う。」
ランキング2位の若松がグラップリングで目覚ましい進化を見せるなど、MMAファイターとして大きく成長していることを認める一方で、それでも尚、今回も同じ試合結果になると考えている。
モラエスは格闘技界で象徴的な会場で、一本勝ちを収め、世界王者のベルトを巻くことが自身のキャリアにおいて、記念すべき出来事になると胸を躍らせる。
「今回の試合も前回の同じ結果になると思う。私は前回よりさらに良い戦いをするつもりだし、間違いなく彼から再び一本を奪うつもりだ。」
「私にとっても、ファンにとっても、家族にとっても最高の試合になるだろう。私のキャリアにとって、さいたまスーパーアリーナでの勝利は間違いなく伝説的な勝利になる。まるで夢が叶ったような気分になるはずだ。」
自身の格闘キャリアを振り返り、改めて何かを証明をする必要はないと考えるモラエス。しかしアメリカン・トップ・チームの36歳にとって、ONEの世界タイトルを獲得する動機はより内面的なもので、MMAの世界最高峰の戦いでも自身がまだ戦えるレベルであることを自分に訴えるものだと考えている。
「これ以上、何かを証明する必要はないはずだ。私はONEフライ級MMA世界チャンピオンに8回輝き、最多フィニッシュ数も記録している。このタイトル戦で、私は自分自身にまだ勝てる存在であることを証明したい。皆には、私の心の炎がまだ燃えているのを見せたい。」
敵地でのタイトル戦で若松を倒すことに興奮するモラエス
「ONE 172」で若松佑弥と2度目の対戦に挑むアドリアーノ・モラエス。初戦との大きな違いは相手の母国で戦うということだ。アウェーを嫌がる選手は多いが、モラエスは寧ろ、MMAの聖地 さいたまスーパーアリーナで熱狂的な日本のファンの前で戦うことが待ち切れないようだ。
「日本のファンは世界トップクラスなので、日本のファンの前で戦えることをとても楽しみにしている。日本のイベントを見ると、ファンがスタジアムに集まって応援しているファイターと一緒に祝う様子が伝わってくる。さいたまスーパーアリーナは特別な会場なので、このようなチャンスを得られたことを光栄に思う。」
モラエスと言えども、若松が日本の大観衆の応援を背に追い風の中で戦うことを無視できない。しかし、モラエスはONEに参戦して12年間、17試合も母国ブラジル以外で世界のトップファイターたちと凌ぎを削り、敵地で戦うことに慣れ親しんだ。実際、地元のヒーローを倒すことを楽しんでいるようだ。
「私はキャリアを通じてずっとそれをやってきた。自分が何をすべきか分かっているし、それを実行するつもりだ。」
「対戦相手のホームに行って彼らの夢を壊すのは嫌いじゃない。その理由は分からないが、この種の感情が私によりやる気を与えてくれる感じなんだ。」