サイドストーリー

タン・リーの人生のサウンドトラック

2020年6月1日

タン・リー(ベトナム/米国)にとって音楽は、最も大切な思い出たちをよみがえらせ、家族への愛情を思い出させてくれるものだ。

ONEチャンピオンシップの公式アスリートランキングでフェザー級3位になったリーは、お気に入りのトラックを聴くとすぐに、懐かしい思い出が鮮やかに目の前に浮かぶ。

この記事では34歳のリーが、お気に入り曲と、それにまつわる特別な思い出を紹介する。

子ども時代の思い出

リーは家族と出かけて、最初の頃のアルバムを買った時のことを覚えている。だがそのアルバムは短命に終わった。

「両親と一緒にミュージックストアに行き、レックスン・エフェクトのCDを買った。彼らの音楽をよく知っている人がいるかわからないが、ものすごくクリーンっていうわけじゃない」とリーは笑いながら話す。

「たぶん8歳か9歳だった。両親は当時、露骨な音楽や、少なくともヒップホップに触れることはなかった。それで、父と一緒に車のCDプレーヤーに入れたら、そのCDはすぐに窓から飛んで行ってしまった」

「父は実際に車の窓を開けて、ディスクを車から放り投げて、窓を閉めたんだ。自分は何も言わなかった。父も何も言わなかった。母が店から出るまで、自分たちはただそこに座っていた」

最初に勝ったCDは駐車場から出ることすらなかったが、ヒップホップ好きは変わらなかった。リーにとって今も大好きなジャンルのままだ。

「ビートとその背後の演奏が好きで、いつもそういう音楽が好きだった」

「今でもまだ聴いている。トレーニングや入場、試合の時に元気づけてくれる」



両親を思い出す曲

リーの両親は彼にとって非常に重要であり、若い頃に聴いたカントリーソングは特に母親を思い出させてくれる。

「母は昔、古いカントリーミュージックをたくさん聴いていた。この1曲はいつも登場する曲で、ブルックス&ダンの『マイマリア』。母を思い出して、いつも笑顔になる」

「子どもの頃、母と彼女の家族と一緒に、音楽を聴いていた。家族が訪ねてきた時に、BGMでカントリーミュージックを聴いていたんだ。それは常に素晴らしい思い出だ」

父親については、カナダ人歌手セリーヌ・ディオンという予想外の曲を含め、3つのレコードが思い浮かぶと言う。

「父に関して、特に際立っている曲が3つある。イーグルスの『ホテルカリフォルニア』、デフ・レパードの『シュガー・オン・ミー』、それからセリーヌ・ディオンの『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン(タイタニック愛のテーマ)』」

「一種のジョークだが、どれも素晴らしい曲だ」

妻を思い出す曲

リーの人生でもう1人の重要な女性は、妻のコリングだ。

時間がある時は2人で、家でリラックスしながらお気に入りの曲を聴くのが大好きだ。

「裏庭のプールでリラックスするような日が必ず来るだろうから、自分たちが結婚式の時に使った音楽をかけたい」

「それはいつもクールで、常に素晴らしい思い出と大きな笑顔をもたらしてくれる。自分たちの最初のダンスの曲は、ジョン・レジェンドの『You & I』だった」

お気に入り入場曲

リーは試合の準備ができている時に、特定の雰囲気を感じるのが好きで、それは彼の入場曲にも反映されている。

リーは爆発的な力を持つアスリートだが、自分の考えを落ち着かせリラックスさせたいと思っている。

「クラブ風でハイなヒップホップミュージックで入場するのが好き。リラックスさせてくれるし、盛り上がりと落ち着きでちょうどいい心構えになれる」

「前回の試合の入場は、ロイ・ジョーンズ・ジュニアの曲だった。次の試合もそうするつもりだ。彼はアルバムを出していて、かなり良い曲がいくつかある」

リーの入場曲は主に、集中力を高めるのに役立つが、それは家族とのつながりもある。この曲の場合は、弟であり仲間の競争相手でもあるビン・リーだ。

「 『Can’t Be Touched』は、コーチ兼トレーニングパートナーの弟を思い出す」

「自分たちはいつもこの曲を聞いている。いつもジムでかかっているんだ。この曲を使って入場した。古典的であり、本当に興奮させてくれるし、正しい気分にさせてくれる。リラックスして体を動かせる」

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