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王座再奪取狙うゼバスチャン・カデスタム、ムエタイ挑戦にも意欲

2020年6月28日

ONEチャンピオンシップの元ウェルター級世界王者のゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)は、タイトル再奪取への歩みを始める準備ができている。

2019年10月の「ONE: DAWN OF VALOR」で、カデスタムはキャムラン・アバゾフ(キルギス)を相手に防衛戦に臨んだ。場所は偶然にも11ヶ月前に空位となっていた王座を獲得した都市、インドネシア・ジャカルタ。

だがその夜、思い出の土地で、物事はカデスタムの思うようには進まなかった。

カデスタムは5ラウンドにわたって、アバゾフのクリンチやグラップリング(組技)に苦戦し、ユナニマス判定で負けONEウェルター級世界チャンピオンの座を失った。



カデスタムは万全の体勢で試合に挑んだが、試合序盤からいつも通りの自分ではなかったと認める。

「自分の体に何が起こったのか分からなかったが、2分間戦って、体全体に疲労感を感じた。いい感じじゃなかった。試合中そんな感じだった」

「言い訳じゃない。あの夜は相手にとって最高で、自分にとって最悪だった。相手は調子が出たが、自分はそうじゃなかった。逆だったら良かったと思うが、そんなものだ。だが、取り戻すさ」

ONE Welterweight World Champion Zebaztian Kadestam

カデスタムは、すぐに世界タイトル戦にたどり着けるわけではないと知っている。そのため、アバゾフとの再戦に近づくためなら、どんな相手とでも戦うつもりだ。

最近、古くからのライバル、アギラン・ターニ(マレーシア)がカデスタムとの再戦への意欲を表明した。

両者は2018年7月の「ONE: PURSUIT OF POWER」で初対戦。マレーシア・クアラルンプールの観客を魅了した。

地元勢のターニはカデスタムをテイクダンしようと何度か試み、キャンバスに止めることはできなかったが、打ち合いを厭わなかった。

最終的にはカデスタムが、パワフルなムエタイ仕込みの打撃でターニを追い込み、第3ラウンドでTKOを決めた。

ターニにとって、地元で負けたのも、総合格闘技戦でフィニッシュされたのも初めてのことだった。

ターニは、リベンジの機会を伺っている。

そして、カデスタムもこの再戦が実現すれば、世界タイトル戦への勢いを取り戻すためのチャンスになりうると考えている。

「どんな試合も断ったことがない。どんなに急なオファーでもだ。どんなオファーも断らないし、対戦を呼びかけられたら返事をする。だから、ターニとの試合には乗り気だ」

「実は(ターニとの)試合はONEでやった試合の中で、自分にとって一番楽しい試合だった。いいフィニッシュができたという理由だけじゃなく、相手が前に出てきて、自分も前に出てきて、撃ち合いもやったし、相手も単に自分をテイクダンしようとはしていなかった。相手はゲームプラン通りに行こうとしたが、うまくいかなかったので、立って打ってきた。その点は尊敬している」

「誰もが必死で自分にテイクダウンを仕掛けてくる。みんな自分がスタンドで戦うのが好きだと知っているから。だが『よし、ゲームプランがうまくいかない、それじゃあ打っていこう』という風になったら尊敬する。もちろん尊敬するさ。自分がもう一撃食らわせてやるだろうから」

「もう他に証明すべきことはないが、いつだって殴り合いで構わない。何人か将来戦ってみたい相手はいるけれど、もう1戦やって、そうしたらアバゾフにたどり着く、と思っている」

だが、カデスタムが望んでいるのは、ONEウェルター級世界タイトルだけではない。立ち技のONEスーパーシリーズにも参戦し、ムエタイやキックボクシング フェもタイトルを獲得することを夢見ている。

カデスタムが最後にムエタイ戦をやったのは5年前。今は総合格闘技用のオープンフィンガーグローブに慣れたが、ONEで自身のスキルに一番なじむのは、立ち技だと信じている。

「ウズウズしている。だが、それについては自分についてるチームと話し合わないといけない。そっちに転向するなら自分はタイトルを狙うつもりだ。単に金を得るためや試合をするためだけじゃない。いつだってタイトルを狙うんだ」

「総合格闘技に専念するか、両方同時にできるか考えてみる。だが、興味はある。特にムエタイは小さいグローブとケージのため、自分に合っていると思う」

「ムエタイについては、他のムエタイ選手のような豊富な経験はないかもしれないが、総合格闘技の経験は豊富だ。可能性はあると思うし、ONEスーパーシリーズはストライカーにとって、世界のトップリーグだ。だからやってみたい。引退をする時に、思い残しが無いようにしたい」