ムエタイ女王ロドリゲス、女子アトム級MMAタイトル戦線に名乗り「来年にMMAデビューする」

ONE女子アトム級ムエタイ世界王者のアリシア・ヘレン・ロドリゲスは、すでに同階級で最も圧倒的なストライカーとしての地位を固めているが、強打を誇る26歳のブララジル出身スーパースターは今、格闘技の新たな領域に進出する準備を整えている。
3度の防衛に成功し、女子アトム級ムエタイの絶対女王の地位を固めるロドリゲスはキャリアで最もエキサイティングな章となるであろう、MMAへの挑戦に向けて静かに準備を進めてきた。
ムエタイの試合の合間には、ブラジリアン柔術、ノーギ・サブミッション・グラップリング、そしてMMAのトレーニングに多くの時間を費やしてきた。
ロドリゲスは名門プーケット・ファイトクラブでのグラップリングトレーニングが自身の定期的なスケジュールの一部になったとonefc.comで語った。
「試合の後はいつも柔術のトレーニングに戻ります。勿論、ムエタイのトレーニングも続ける必要がありますが、試合の予定がない時は柔術のトレーニングを組み込むことができます。」
「そして一番良いのは、私のジム、プーケット・ファイト・クラブで柔術と総合格闘技の両方をトレーニングしていることです。おかげでトレーニング・ルーティーンを組みやすくなりました。」
ロドリゲスは、ブラジリアン柔術プログラムを率いる経験豊富な黒帯のレオナルド・ソウザ氏を含む世界トップクラスのグラップリングの指導を受けているという。
「夫のホセ・ネトが私のトレーニングの多くをサポートしてくれます。そして、プーケット・ファイト・クラブの柔術の先生、レオナルド・ソウザも手伝ってくれます。他にも先生やトレーニングパートナーがいて、みんなすごく助けてくれるので、一緒にトレーニングするのはいつも楽しいです。MMAのトレーニングは午前中だけ。午後はムエタイのトレーニングをしています。」
ムエタイ以外のトレーニングは単なる息抜きではなく、グラップリング技術を身につけて、自身のキャリアを再構築する目標を目指していると語るロドリゲス。
2026年にはMMA挑戦も視野に入れており、これが実現すれば、彼女は瞬く間にMMA界で注目を集めるスター選手の一人になるだろう。
「MMAで戦うつもりだったので、柔術を習うことに決めました。全てがうまくいけば、来年にはMMAデビューするつもりです。その過程で自分がどう成長し、どんな展開を見せていくのか、楽しみです。」
コンプリートファイターを目指すロドリゲス
立ち技格闘技からMMAへの戦いはロドリゲスにとって大きな挑戦となるだろう。彼女はグラップリングを主体とした格闘技への適応は決してイージーではなかったと認め、寝技の肉体的な要求は、慣れない形で彼女の体に負担をかけると語った。
「全く違います。柔術は経験が浅いので、かなりの力を使う必要があり、本当に疲れます。」
「ムエタイでは、身体がすでにトレーニングに適応しています。だから、それが今の大きな違いだと思います。柔術のトレーニングが私にとってとても難しく、やりがいのあるものにしているのです。」
こうした苦労にも関わらず、ロドリゲスはムエタイ世界王者になった時と同じ強い意志を持って、グラップリングと総合格闘技のトレーニングに取り組んでいる。
現在、成長を加速させる最速の方法としてブラジリアン柔術の試合で自分の力を試すことに意欲的だ。
「柔術はまだ初心者です。チャンスがあれば、試合に出て経験を積みたいと思っています。競技についてはあまり詳しくないのですが、近いうちに試合に出たいと思っています。」