【11/8大会】不惑の藤沢彰博「年齢は関係ない」証明へ
今年10月に40歳になったばかりの藤沢彰博が、11月8日(金)の「ONE: MASTERS OF FATE」に参戦する。
藤沢は2018年のデビュー以来プロ累計5勝1分と無敗を保っていたが、今年に入って2連敗。だが、26歳で格闘技を始め、ONEチャンピオンシップ本戦に38歳でデビューした遅咲きのアスリートは「結果を出して、年齢にとらわれず、やれるところまでやりたい」と闘志を燃やしている。
フライ級総合格闘技ルールで対戦する相手は、27歳のキム・キュサン(韓国)。韓国キックボクシング王座に挑戦した経験があり、現在はシンガポールのメガジム「Evolve MMA」所属している。
フィリピン・マニラでの負けられない一戦を前に、藤沢に試合への意気込みを聞いた。
ONEチャンピオンシップ:今年4月の「ONE:ROOTS OF HONOR」と7月の「ONE:MASTERS OF DESTINY」での敗戦後、どういったトレーニングをしてきたか。
藤沢彰博:今までヘッドコーチがおらず、トレーニングは自分で組み立てていた。 今はシンガポール人のヘッドコーチがいる。ゲームプランを組み立てたり、追い込む練習をコーチの指導の下やっている。
ONE:元の所属先「心技道場」とは違う新しい所属先か?
藤沢:もともと出稽古で一緒に練習していたが、前回の試合(7月)の前から少しずつからむ回数が増えていった。今回は、前回の負けた後の反省を話しながら、今回はしっかりやっていこうと。
今回の試合から、所属は「心技道場」と「TEAM THAI-YO」の2つになる。
ONE:ヘッドコーチがついたことで変化は?
藤沢:練習内容のレベルが上がっている実感がある。今回はちゃんと結果が出せるのではと思う。
今までも相談できる相手はいたが、選手育成にかかりきりになれる人がいなかったので、組み立てるのは自分でやらなければいけなかった。ムエタイや柔術のジムで出稽古していたので、今のヘッドコーチに言わせたら、それぞれ見ていることも、言うことも違うから、1人のところに落ち着いた方がいいと言われた。
ONE:具体的に練習内容はどう変わったか?
藤沢:反復練習をすごくするようになった。また、技の打ち込みのシチュエーションを作ったスパーリングをやっているので、そういう部分の動きの精度は上がったかなと思う。
ONE:今回の対戦相手の研究はしたか?
藤沢:背が高くてリーチがあって。総合格闘技も結構やっているので、立っても寝ても戦えるタイプ。韓国の選手はいい選手が多い。
ONE:どうやって崩していくか?
藤沢:機動性、出入りしてリーチの差を無くしたい。常にイニシアティブを取れるように。
ONE:7月の試合では、足を使って前に出ていくスタイルだった。
藤沢:今回はよりアグレッシブになっていると思う。
ONE:どういう風に勝ちたいか?
藤沢:スタンドの打撃で倒してパウンドアウトが理想だ。
ONE:今回の試合、ファンに見てほしい点は?
藤沢:僕はベースは日本で培ったが、今タイに住んでいて、コーチはシンガポール人。いろんな国の総合格闘技の要素を取り入れていると思うので、日本の総合格闘技とは違ったスタイルを見せられればと思う。それが自分のチームはいいチームだという証明にもなると思うので。
ONE:将来的な目標は?
藤沢:階級でトップを目指すのはもちろんだが、長くこの世界にいたい。そのためには結果を出すのに加えて、理想は、格闘家最年長みたいなところまでやりたい。
怪我や不調もあることだろうけれども、年齢関係なくできる、というのを証明したい。
マニラ | 11月8日 (金) | 18時半(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)