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【10/25大会】 DAWN OF VALOR勝者たちの次戦は?

2019年10月29日

1025日(金)、今年最後のインドネシア・ジャカルタでのONEチャンピオンシップの大会「ONE: DAWN OF VALOR」が開催され、トップクラスの格闘家たちが世界級のパフォーマンスを次々に披露した。

今大会は結果が大きな影響を持つ試合ばかりだった。出場した選手全員が勝利のために全身全霊で戦ったが、勝者としてランクアップに成功したのは14人だけだ。

それを踏まえて、今大会の勝者たちが将来どんな対戦をする可能性があるか、占ってみよう。

キャムラン・アバゾフ

New ONE Welterweight World Champion Kiamrian Abbasov following his win in Jakarta, Indonesia in October 2019

キャムラン・アバゾフ(キルギス)は鮮やかなパフォーマンスでゼバスティアン・カデスタム(スウェーデン)を倒し、ONEウェルター級世界王者に輝いた

次の対戦相手となる可能性が高いのは、現在ONE30敗の記録を誇るアメリカ人アスリート、ジェームズ・ナカシマだろう。

ナカシマはこれまで、素晴らしい連勝記録を積み上げてきた。その中には、最後にアバゾフに勝利したルイス・サントス相手の、今年4月の「ONE:ROOTS OF HONOR」でのサブミッション勝ちも含まれる。

アバゾフは立ち技での戦いを得意としているが、30歳のナカシマもジョルジオ・ペトロシアンとの対戦において立ち技を磨いてきた。

経験豊かな両選手の戦いの鍵を握るのは接近戦だろう。カデスタムはアバゾフのテイクダウンに為すすべがなかったが、ナカシマは自身もテイクダウンを強みとしている。おそらくは新世界王者となったアバゾフにとって、今回とはまた違った試合展開となるだろう。

ジョン・リネカー

Brazil's John Lineker throws his 'Hands Of Stone' at Muin Gafurov in October 2019

頑強なムイン・ガフロフ(タジキスタン)が対戦相手という時点で、ジョン・リネカーONEデビュー戦でのフィニッシュ勝ちの可能性は絶たれた。だが、ブラジル出身のリネカーはそれでも良いパフォーマンスを見せた

ガフロフに勝利したことで、リネカーはデビュー早々バンタム級のトップアスリートの一人に名を連ねた。だが、世界タイトルに挑戦するためには、もう一人のトップクラスの対戦相手を倒す必要があるかもしれない。

スタイルにおいても階級の面でも佐藤将光は条件にぴったりだ。佐藤はONE大会での2連勝も含む直近の5試合を、すべてKO勝ちしている。

修斗バンタム級世界チャンピオン佐藤の洗練されたストライクは、リネカーの荒々しいボクシングとの良い対比になるかもしれない。どちらかがもしフィニッシュ勝ちを決めたとすれば、ONEバンタム級世界王者のビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)との対戦に向けて有利な立ち位置を手にするだろう。

徳留一樹とピーター・バウシュト

Pancrase Lightweight World Champion Kazuki Tokudome cracks Johnny Nunez with a left elbow at ONE: DAWN OF VALOR

ライト級キング·オブ·パンクラシスト徳留一樹とオランダの天才アスリート、ピーター・バウシュトは両者ともジャカルタで判定勝ちにより、ライバルの多いライト級の階段を上がってきた。

徳留はグラップリングでジョニー・ヌネス(米国)に勝利。一方、バウシュトのアントニオ·カルーソへの勝利はストライクが鍵となった。

両選手ともONE大会での連勝記録を持つ。それにより、二人は後に続く選手たちの一歩先で互いにぶつかり合うこととなる。

バウシュトのダイナミックなストライクは柔道黒帯の徳留にとって脅威となり得る。だが、徳留のクリンチと寝技もバウシュトがトップにふさわしいかを試すリトマス試験紙となるかもしれない。

マーク・フェアテックス・アベラルド

Mark Fairtex Abelardo strikes down China's Ayideng Jumayi in Jakarta, Indonesia in October 2019

マーク・フェアテックス・アベラルド(ニュージーランド)は再度、連勝の波に乗り始めたところだ。3ラウンドを通して自らの持つすべてのストライクを披露し、頑強さには定評のあるアイデン・ジュマイ(中国)にユナニマス判定で勝利した。

アベラルドの次の対戦相手として可能性があるのは、マレーシアのムハマド・アイマンだ。アイマンは8月にスノトと対戦し、勝利している。

アベラルドもアイマンも連勝記録を継続し、階級のトップアスリートに名を連ねたいと望んでいる。2人の対戦は良い足掛かりとなるだろう。

アイマンは誰が相手でも、ストライクで戦うことを辞さない。だが、アベラルドのパンチやキック、膝蹴りや肘打ちなどの幅広いパワフルなレパートリーに対しても通用するかは見ものだ。

エリピツア・シレガー

Indonesian wrestling champion Elipitua Siregar shows off his striking in Jakarta, Indonesia in October 2019

エリピツア・シレガー(インドネシア)はONEで4度目の勝利を手にした。今回の対戦相手はエギ・ロズデン(インドネシア)。同胞の見守る中での勝利だった。この試合はまた、シレガーの3度目のリアネイキッドチョークによるサブミッション勝ちでもあった。

シレガーの寝技はフライ級のどの選手にとっても脅威となるだろう。だが、シンガポールのニコ・ソーを相手に、同じくインドネシアのレスリングチャンピオンであるエコ・ロニ・サプトラの二の舞を踏まずに勝つことができるかは興味深い。

4月、長い休止期間の後に戻ってきたソーはサプトラにKO勝ちを決め、ONEでの戦績は2勝0敗となった。シレガーとソーの対戦は、今後の1年、フライ級をより大きく揺るがすのは誰かを見極める良い指標となるだろう。