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ONE選手秘話:リース・マクラーレン、タイトル戦前の黒帯昇格

2020年5月27日

リース・マクラーレン(オーストラリア)は、驚異的なブラジリアン柔術のスキルで、ONEチャンピオンシップを代表するサブミッションのスペシャリストとして評価を高めてきた。

マクラーレンはONEで挙げた6勝のうち4勝を、キャリア13勝のうちの8勝を、サブミッション勝ちで挙げてきた。

マットの上で数え切れないほど長い時間をかけて、テクニックを磨いてきたマクラーレンが、ブラジリアン柔術の黒帯に昇格したのは4年前。2016年9月にコーチのビセントとジョー・ペリーから黒帯を授与された時だった。

ブラジリアン柔術のアイコンで格闘技ジム「マチャド BJJ」とその支部「ウィル/マチャド BJJ オーストラリア」のリガン・マチャドヘッドコーチも出席したため、この機会はいっそう特別なものになった。



「正直に言って、あの日に黒帯をもらえるとは思っていなかった」とマクラーレンは振り返る。

「クイーンズランド州でマチャドのセミナーが開催予定で、彼から何か学ぶ良い機会になると思っていた」

「その数年前に彼のセミナーを受けて、彼のクラスでトレーニングを受けたことがあったのだが、それが素晴らしかった。だからもう一度彼とトレーニングする機会を逃したくなかった」

マクラーレンはマチャドから数時間の指導を受け、そしてセミナーの最後に昇格の知らせを受け驚いた。

マクラーレンにとって忘れられない瞬間であり、そのタイミングによりさらに忘れがたい思い出になった。

その年の12月の「ONE:AGE OF DOMINATION」で、マクラーレンはONEバンタム級世界王者ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)に挑戦する予定だった。フェルナンデスは総合格闘技で活躍するブラジリアン柔術家としては最も偉大な選手の1人であり、この昇格によりマクラーレンは、フェルナンデスと同じ黒帯になったのだ。

「コーチは自分の昇格が少し遅れていると思っていた」

「ビビアーノ(フェルナンデス)との試合が組まれていたから、あの日に黒帯を授与することで、茶帯の選手が黒帯に挑む戦いではないというメッセージを世界に向けて発信することができた。黒帯対黒帯の試合になるし、自分はそれに大賛成だった」

ブラジリアン柔術は間違いなく、黒帯の取得が世界で最も厳しい格闘技だ。黒帯に昇格できるのはごくごく一握りのアスリートであり、マクラーレンはその仲間入りできることを喜んだ。

「その帯を腰に巻き付けるのは、かなり非現実的な感覚。自分にとっては品質チェックのように感じられる。特定の品質に達している必要がある」

白帯から黒帯へ到達するまで6年というのは、かなり早い部類に入る。だがマクラーレンはフルタイムのアスリートになるために多くの犠牲を払い、情熱を追求した。そして懸命な努力は報われたのだった。

黒帯に到るまでに要した膨大な努力にもかかわらず、マクラーレンはそこで終わりだと思っていたわけではない。逆に、格闘家としての人生の新たなスタートであると考えた。

「正直なところ、自分にとって黒帯は何の意味もない。格闘家としての道のりの一部ではあるが、ゴールの近くなんかではない。本当に、そこがスタートなんだ」

「ジョン・ウィル(Will/MAchado BJJ Austrasiaの運営責任者)は黒帯に昇格した時、リガン(マチャド)に言われたそうだ。『よし、これでようやくお前に柔術を教えられる』って」

それでも、マクラーレンは黒帯としての人生は、初心者の頃とは全く異なる世界だと認めている。だがそれは、日々の上達への取り組みを通じて、徐々にもたらされた。

レフェリーを見るリース・マクラーレン

マクラーレンは全てを知っているわけではないし、全てを知ることもない。だがグラップリング(組み技)をより効果的に学んできた。これにより彼は常に、多才な攻撃手段をさらに増やしてきた。

そのためマクラーレンが試合に出るたびに、ONEフライ級のトップ選手たちに新たな脅威をもたらしてきた。

「自分にとっては、コンピューターシステムのようなもの。今ではプログラムが見え、それが何かわかり、すぐにそれを実行に移せる」

「少し変に聞こえるかもしれないし、気取っていると思われたくはない。でも、白帯だった自分を覚えているのだが、テクニックを見たらそれを覚えるために何度も繰り返さないといけなかった」

「今はそれが見えるから、すぐにでも誰かに使える。相手の帯が何色であってもね!」

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