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【12/4大会】トノン、松嶋こよみ戦は「第1ラウンド決着」

2020年12月1日

フェザー級5位コンテンダーのゲイリー・トノン(米国)が、1年超ぶりに、ONEのケージ「サークル」に登場する。

ブラジリアン柔術から総合格闘技に転向したスター、トノンは3位コンテンダーの松嶋こよみと、 12月4日(金)の「ONE: BIG BANG」で対戦する。

トノンはこれまでONEチャンピオンシップで5勝0敗。うち2勝は第1ラウンドのフィニッシュで決めており、世界タイトルの挑戦者としてアピールをしたいと考えている。

「戦うのに手探りしているような感じは無くなったし、打撃でも様子見をすることはなくなった」と、トノンは話す。

「戦う時は、できるだけ早く勝てるように、相手を潰せるように出ていく。だから、今回も早い段階で自分が優位に立つ状況になると思う」

驚異的な成功を収めたにもかかわらず、トノンは決して満足していない。激戦区の階級でタイトルを得るためには、総合力を高めることが必要だと分かっており、技を磨き続けている。

トノンは「特定のスキルを磨いているとは言わないが、ただ総合格闘技で向上しようと励んできた」と話す。「まだこの先には長い道のりがある」

これまでのところ、その道のりはトノンにとって実り多きものだった。一競技から総合格闘技に転向を試みるものにとっての模範と言えるだろう。

その綿密な計画は、シンガポールのメガジム「Evolve MMA」とヘンゾ・グレイシーのチームと密接に連携してきたブラジリアン柔術と総合格闘技のコーチであるジョン・ダナハーの采配の賜物だ。

トノンは「ジョンは常に融合というアイデアを推し進めてきた」と話す。

「そのアイデアはこうだ。自分は柔術のスキルは持っているが、総合格闘技には柔術は存在しない」

「純粋な柔術のあり方、という意味でだ。違うことだ。柔術と他のスキルを融合させて、より良いファイターになろうとしている。トレーニングの初日からこれを追求してきた」



そのスキルの融合は、トノンのONEデビューとなった「ONE: IRON WILL」でのリチャード・コーミナル(フィリピン)との対戦ではっきりと示された。

その夜、トノンはマウントポジションからパンチとヒジを容赦無く打ち込み、第2ラウンドでTKO勝ちを収めた。

「どんな優位なポジションになった時にも、ダメージを与えられるようになりたい」

「OK、いいさ、マウントを取ったとする。だが、ただ上に座って何もダメージを与えられないようじゃ問題がある。相手は起き上がって、また頭を狙ってくるだろうから」

コーミナル戦での勝利によって、ブラジリアン柔術のスターは、総合格闘技で真の脅威になりうると示した。そして、ラウル・ラジュ(インド)戦でも第3ラウンドで一本勝ちし、再びそのことを証明してみせた。続いて4ヶ月後にも、「ONE: HEART OF THE LION」のイー・ソンジョン(韓国)戦で、再び一本勝ちを挙げたのだった。

トノンは直近の2試合、「ONE: A NEW ERA 新時代」でのアンソニー・アンゲレン(インドネシア)戦と、「ONE: ENTER THE DRAGON」での中原由貴戦では、開始5分以内に勝負を決めている。これらの連勝で、フェザー級5位コンテンダーの位置を確保し、競技の垣根を越えたスターになったのだ。

Garry Tonon submits Yoshiki Nakahara with his trademark leg lock

一直線に成功の軌跡を歩んできたトノンが、フェザー級王座を狙っているのは間違いない。他のコンテンダーも挑戦者になる権利を狙っているが、トノンは自分の立場を気に入っているようだ。

「(現フェザー級キングのタン・リーや元タイトルホルダーのマーティン・ニューイェン)はリマッチをすることもあり得る。自分がタイトルマッチをする前に、この2人と当たることもあり得る」

「だが、勝つことで、こういうことを言えるいいポジションにつけることができる。『次のチャンスは自分の番だ』って」

もちろん、トノンは最初に松嶋を倒さねばならない。それが決して容易ではないことは分かっている。

「かつてタイトルホルダー(ニューイェン)と戦って、かなりいいところまで行った相手と対戦する」

「フィニッシュされたが、接戦だった。マーティンはある時点で、苦戦していたように思う」

「(松嶋が)やったことを注意して見た。キックを蹴りまくって出入りする。距離をとって戦い、前に出て行ってテイクダウンを狙う。反応が早く、いいテイクダウンを持っている。こうしたことは全部気を付けるつもりだ」

「脅威だとは言いたくないが、解決すべき問題だろう」

American grappling stud Garry Tonon screams in joy bout his quick submission win

勝とうが負けようが、トノンはこの試合は開始直後からエキサイティングなものになると、ファンに知ってもらいたいと思っている。実際、トノンは応援してくれる人も、そうじゃない人も、両サイドを歓迎する。

「自分は常に何かをやっている、という動きを主にしたスタイルを持っている」

「多分ADHD(注意欠陥・多動性障害)の影響もあるだろうけど、じっとしているのは無理なんだ。何をするにしても、長い間何もしていない状態が続くのは辛いんだ」

「たくさんの人がゲイリー・トノンがノックアウトされるのを見たいと思うだろうし、それが見られるかもしれない。分からないさ」

もちろん、トノンはそんな結末が訪れるとは思っていない。

「この試合は早く終わると思う。第1ラウンドでサブミッションかTKO勝ち、と予想している」

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