【1/28大会】ラーデ・オパチッチ「本物のキックの試合を東京のファンの前でしたい」

1月28日（日）に東京・有明アリーナで行われる日本大会「ONE 165」に出場するラーデ・オパチッチ（セルビア）は、再び夢が実現することになったと喜んでいる。

同大会のヘビー級キックボクシングマッチで対するは、イラジ・アジズプール（イラン）。

オパチッチは2023年6月、長年の夢だったというタイ・バンコクの“ムエタイの聖地”ルンピニー・スタジアムで戦う機会を得た。

そして今回の大会では、子供の頃から東京で試合をするという夢が実現することになり、熱狂的な日本のキックボクシングファンの前で、エキサイティングな戦いをしたいと意気込んでいる。

オパチッチはこう話している。

「イラジ（アジズプール）はすごいやつだ。彼は戦うのが好きだし、自分もそうだ。だから、東京のファンが望んでいるもの、つまり本物のキックボクシングの戦いをするつもりだ。東京で戦えるなんてすごいことだ。キックボクシングのホームだ。キックボクサーにとっては、大きな機会だ。競技が生まれた場所なんだから」

「ONEに参戦して以来、ずっと夢を叶え続けている。前回はルンピニー・スタジアムで戦えたし、今回は東京だ。子供の頃からこのことを夢見てきた。それが今実現しているんだ」

オパチッチのONEでの戦績は6勝1敗（5KO）と、快進撃を続けている。さらに、アジズプールのような強敵を倒せれば、初代ONEヘビー級キックボクシング世界王者になる、という最大の目標へのステップにもなる。

タイトルマッチ出場に値するアスリートだとアピールするためにも、この試合では決して負けるわけにはいかない。

オパチッチはこうコメントしている。

「もちろん、この試合の後の目標は世界タイトルマッチだ。この試合の前にも、もしかしたら（ローマン・クリークリャとの対決の）オファーがあるかもしれないと思っていたが、今回の相手はイラジになった。だから、まずは彼を乗り越えないといけない」

「フィニッシュできたら、ベルトを狙いに行くさ。自分はそれに値すると思っている。自分にはその資格があるとはっきり証明して、チャンピオンになるんだ。だが、あまり先のことを考えるつもりはない。まずは、この試合をやり切らないといけない」

「最高のパフォーマンスをして、あらゆる対戦相手に勝ち続け、夢を追い続け、それを実現させることが自分の使命なんだ」

「フィニッシュ勝ちをしてやる」

ONEヘビー級キックボクシング世界タイトルマッチを最大の目標とするラーデ・オパチッチだが、イラジ・アジズプールを決して侮らず、対戦相手として評価する。

そして、そうした相手とリングの真ん中で向き合い、自身の実力を発揮し、打撃の応酬で観客を沸かせたいという意志を表明している・

「イラジにはKOパワーがある。デカいし、クリークリャからダウンを奪ったこともある。 イスマエル・ロント戦では、KOを決めた。間違いなくハードヒッターだ。だが、自分はこういうファイト・スタイルは好きだ。立ったままでじっとしていて、スピニング・キックを放つが、最後まで立っている。自分も殴り合いをして、どっちが強いか試してみたい。だから、これは自分にとっていい機会なんだ」

「彼のパンチとキックにはパワーがある。経験も豊富だ。だが、自分は試合で自分のスタイルやペース、プレッシャーを使っていく。どっちが強いかは見てのお楽しみだ。絶対にいい試合になるだろうし、フルラウンドの戦いになることはない」

アジズプールはトップレベルの試合でそのスキルや打たれ強さを見せつけてきた。

だが、2020年12月のONE参戦以来、脅威的なフィニッシュ率で多くのファンを獲得してきたオパチッチは、今回の日本大会でも再び強烈なKOを決める、と自信を見せる。さらに、試合の鍵を握るのは、自身のパワーだという。

「自分のほうがいいファイターだと思うし、1月28日にはそれを証明できると思う。フィニッシュ勝ちをしてやる。リング上では誰が相手であろうと、自分は仕留めに行く。イラジだろうが、誰だろうが関係ない」

「イラジは打たれ強い。たくさんパンチを受けることもできる。だが、自分のパンチはまだ受けたことがない。彼をフィニッシュするためにベストを尽くすさ」