ムエタイ絶対女王アリシア・ロドリゲス、ペッディージャーとの死闘を振り返る「前進し続けたことが勝因、次はMMAのベルトを」
6月19日、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された「ONE Friday Fights 159」「The Inner Circle 19」メインイベントのONE女子アトム級ムエタイ世界タイトルマッチで、王者のアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)が挑戦者のペッディージャー(タイ)に2-1スプリット判定で競り勝ち、5度目の防衛に成功した。
アリシアはONEでペッディージャーに初黒星をつけた初めての選手となり、タイのスーパースターの2競技制覇の夢を阻んだ。
アリシアは2020年8月にスタンプ・フェアテックスからアトム級ムエタイ世界王座を奪取して以来、5度目の防衛成功を飾り、ONEでも最長クラスの王座在位期間をさらに延ばした。
「チームを代表して、ペッディージャーという本当に強い相手に勝ててとても嬉しい。彼女はキャリアの中でも最強クラスの相手だった。でも試合の感覚は良かった。序盤はとてもうまくいっていたが、3ラウンドで苦しくなった。そこから立て直して勝利を掴んだ」
アリシアはペッディージャーの動きを封じ、脚を攻め、ひざ蹴りと首相撲で圧倒するというゲームプランを持って臨んだ。序盤は快調に進んだが、中盤にかけてペッディージャーが手数を増やして反撃、試合の様相が変わった。それでもアリシアは前進し続け、ペッディージャーを近距離戦に引き込もうとし続けた。
「脚への攻撃、ひざ蹴り、首相撲。この試合のために猛練習してきたことをすべて実行できた。苦しくなる場面もあったが、乗り越えて首相撲を続けた。ペッディージャーが逃げ始めたとき、試合が自分のほうに傾き始めた。接戦だったが、ほとんどのラウンドは自分が取ったと思う。1ラウンドしか落としていないと感じていたから、勝ち切ったという自信はあった」
前進し続けたことがペッディージャーのスタミナを削り、速いパンチのコンビネーションを封じることにつながった。
「前進し続けたこと、それが勝因だった。ペッディージャーを疲れさせるためにほぼずっと前に出ていた」
再戦の可能性とMMAへの転向
際どい判定は即リマッチへの需要を生み出す可能性があり、ロドリゲスはONEがそのチャンスを提供すれば喜んで受けるという。
「いつでも準備はできている。私たちのチームはどんどんレベルが上がっている。本当に感謝している。ペッディージャーとリングを共にできたことは光栄だった。またすぐに会いましょう」
ただ再戦がすぐに実現するとは限らない。ロドリゲスはすでにMMAのトレーニングを開始しており、アトム級ムエタイで圧倒的な実績を積んだ今、全く異なるルールでの世界王座獲得という新たな挑戦に目を向けている。
「すでにMMAの練習をしていて、転向を計画している。うまくいけば次の試合はMMAになる。MMAのベルトも絶対に欲しい」
次のステップがムエタイの防衛戦でもMMAデビューでも、ロドリゲスの答えは変わらない。
「ONEのために戦う。どんな相手ででも喜んでやる。約束する。私はさらに強くなる」