ナビル・アナン、ONE世界バンタム級ムエタイ正規王者に昇格

ONEチャンピオンシップは6月27日に、ONE世界バンタム級ムエタイ暫定王者だったナビル・アナン(アルジェリア/タイ)を正規王者に昇格させたことを発表した。
若干21歳のアナンは既に既にオールタイム・グレートとしてのレガシーを着実に築いている。
アナンは史上最年少のWBCムエタイ世界チャンピオンの肩書を引っ提げて、鳴り物入りで2023年にONE参戦。しかし、そのデビュー戦の相手はパウンド・フォー・パウンドのスーパーレック・キアトモー9。1R KO負けで世界最高峰の舞台の洗礼を浴びた。
しかし、名門チーム・メディ・ザトゥートの天才はその敗戦から6連勝を記録。破壊的な膝蹴りや首相撲、ロングレンジのボクシングコンビネーションで、世界トップの強豪たちを打ちのめしてきた。
そして、アナンは今年1月の「ONE 170」で、スコットランドの破壊者ニコ・カリロを圧巻のKOで倒し、ONEバンタム級ムエタイ暫定世界タイトルを獲得。
続く3月、さいたまスーパーアリーナで開催された「ONE 172」で因縁のスーパーレックを判定で下し、リベンジにも成功した。
この対戦は当初、世界タイトル統一戦として実施される予定だったが、正規王者だったスーパーレックが前日計量で失敗し、王座を剥奪。そのため、この試合はノンタイトル戦という扱いとなり、アナンは勝利しても、その瞬間、統一王者にはなれなかった。しかし、3ヶ月後、遂にアナンの正規王者昇格が正式に決まった。
初防衛戦の相手は誰になるのか。ランキング1位となったスーパーレックとの3度目の決着戦か、それとも現同級キックボクシング王者で過去にそのベルトを巻いていたジョナサン・ハガティとの初対決か。