三浦彩佳「ストロー級でベルト獲得、最優先」

Ayaka Miura Rayane Bastos ONE DANGAL 1920X1280 5

三浦彩佳は、5月の「ONE: DANGAL」で、ハヤネ・バストス(ブラジル)をトレードマークのスカーフ・ホールド・アメリカーナで倒し、格闘技界で有数の強力なスペシャリストであることを見せつけた。

さらに、この勝利で総合格闘技の女子ストロー級におけるトップコンテンダーの1人としての地位も固めた。

これまで三浦がONEチャンピオンシップで挙げた4つの白星は、すべてスカーフ・ホールド・アメリカーナによるもの。だが、その他の側面も着々と磨き続けている。

ONE編集部への独占インタビューで、シンガポールでのパフォーマンス、そこに至るまでのステップ、そして近い将来、世界タイトルを目指して戦いたいという目標などを三浦が語ってくれた。

ONEチャンピオンシップ: 5月の「ONE: DANGAL」のハヤネ・バストス戦は、昨年2月の「ONE: KING OF THE JUNGLE」のティファニー・テオ(シンガポール)戦で黒星を喫して以来の試合だった。この1年どんなトレーニングを積んできた?

三浦彩佳: 負けた原因を修正するために、フィジカル面などを改善するためのトレーニングを続けてきた。

単発で入ってしまって、リーチがある相手に対して、私の方がリーチが短いのに相手と同じような戦い方をしてしまったので、そこをどうやって距離を詰めるかというパターンを増やしたり、テイクダウンをする動きを改善したり。

今考えると、一から見直すいい機会だったと思う。負けた方が改善しなきゃ、という気になるし、苦しかったけれども色々改善できた1年だったと思う。

ONE: バストス戦は第1ラウンドで見事に一本勝ちを決めた。練習の成果は出たか?

三浦: トレーナーさんには、短い(試合)時間だったから、全部はわからないけれど、細かい動きは改善されたという風に言ってもらえた。

距離の詰め方や、単発じゃなくいろいろな動き、攻め方や頭の位置、頭を振らずに、突っ込むんじゃなくてワンテンポ相手の動きをずらして入るとか、そういうところは良くなったと言ってもらえた。

自分としては、もっといろいろ練習してきて、あの技(スカーフホールド・アメリカーナ)以外にも増やしていたが、結局あの技が出たな、と思った。

ayaka miuras incredible submission of rayane bastos.jpg

ONE: 試合の前はどんな気持ちだった?

三浦: いつも緊張しないタイプだが、今回の試合は前回の試合の後で、気合を入れて取り組んでいたので、緊張していた。

それから、相手がでかかったので。自分が結構食べてアンダーの体重だったので、相手がどのくらいでかいんだろう、と思って緊張していた。

56キロで当日試合会場に入って、(相手と)4キロくらい差があるんじゃないかと、トレーナーさんと話していた。(コーチの)長南(亮)さんは「でかいけど、筋肉質のでかさじゃないから大丈夫だ」と言ってくれたけれど、やっぱり怖かった。

ONE: 試合が終わってから「なめるな!」と、叫び声をあげていたがなぜ?

三浦: 試合のコールの時にスイッチが入った。相手選手が呼ばれて「全然大丈夫ですよ」というパフォーマンスをしていた時、絶対倒してやると思ったので。

それから、相手がインスタグラムが彼氏といちゃいちゃしている写真を上げていて、それを見て「私はこの1年競技だけに集中していたのに!」というのがあって。

30歳を越えたし、去年負けたし、この試合にに懸けるんだという思いで死ぬ気で練習してた、という思いがあった。

ONE: 試合が終わって落ち着いて、どんな気持ちになった?

三浦: ほっとして、うるうるしていたが、長南さんに勝って当たり前なんだから、泣くなと言われて、泣くのを我慢した。



ONE: 長南コーチは、厳しいことで知られている。

三浦: 厳しいが、優しさもあり、厳しさもあり、という感じだ。

格闘技の練習に対しては厳しいが、それ以外は勝たせるために色々やってくれている。それは嫌がらせの厳しさではないし、厳しくしてくれてありがとうございます、という感じなので。

試合に行く時は行き帰りは、車で必ず送ってくれたり、全部サポートしてくたりとか。前回の試合でも空港まで行き帰り送ってくれた。

選手のことをすごく考えてくれている。よく見てくれているし、選手のミットも1人1人全部違う。その人のスタイルや対戦相手の対策のためのミットがあり、その時に応じてミットを変えてくれている。

ONE: ストロー級からアトム級に転向するという話もしていたが?

三浦: ストロー級でもアトム級でもどっちでもいける体重なので、(ONE女子アトム級世界)グランプリに出られるならアトム級に行こうかな、と思い、どっちでもいけるように練習していた。

それがなかったので、ストロー級で体重維持してもいいかなと思っている。今は、ストロー級でベルトを取ることが最優先かと思う。

ONE: 特に対戦したい相手はいるか?

三浦: 一番は(ション)ジンナン選手だ。私が今まで対戦した相手は、全員タイトルマッチをしていて、私だけできていないので、やりたい。

すごく強い相手だと思うが、組んでみないとわからないけれど、やりたいな、というのがある。ショートで打ってくる、ボクシングで回転が早いので、当てられて離れてという感じでみんなやられていると思うので、そこをどう掻い潜っていくかだと思う。

次の(ブラジリアン柔道の世界チャンピオンのミッシェル)ニコリニ選手との対戦で、寝技もどのくらいできるか見てみたい。私は、ジンナン選手とは相性もいいと思う。

Scenes from the MMA catchweight fight between Ayaka Miura and Rayane Bastos at ONE: DANGAL on 15 May

ONE: ジンナンとニコリニの試合、どういうところに注目しているか?

三浦: ジンナン選手がどう突き放して、どう当てていくかだと思うが、打撃と寝技、どちらが上回るかだと思う。ニコリニ選手は寝技のスペシャリストなので。

ONE: ファンにメッセージを!

三浦: いつも応援ありがとうございます。いつ試合ができるかわからないけれど、それに向けて精一杯練習しているので、応援よろしくお願いします!

Read more: 【5/15大会】ONE: DANGALから学んだ5つのこと

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