【10/25大会】徳留一樹、ヌネス戦へ「フィニッシュ勝利への期待、応えたい」

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10月25日(金)にインドネシア・ジャカルタで開催される「ONE:DAWN OF VALOR」には、元ライト級キング・オブ・パンクラシストの徳留一樹が参戦、今回がONEチャンピオンシップデビューとなるジョニー・ヌネス(シンガポール)と対戦する。すでに現地入りした徳留に、ONEでのこれまでとこれからについて話を聞いた。

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ONEチャンピオンシップ:徳留選手はインドネシアは今回が初めての訪問になるのですか。

徳留一樹:はい、今回初めて来ましたが、いやあ、朝からものすごい勢いで晴れていますね。まだ着いたばかりなのでよくわかりませんが、外は暑そうです。

ONE:暑いのはお得意ですか。

徳留:いや、苦手ですね(笑)

ONE:徳留選手といえば、これまでの戦績ではノックアウト勝ちが多いので、ファイトスタイルとしては打撃が得意な選手だと考えていいですか(戦績19勝10敗、うち10勝がKO/TKO)。

徳留:実は僕は寝技の選手だと思っています。みんなに「まさか」といわれるのですけれど、どちらかといえば打撃より寝技が好きなんですよ。柔道がバックボーンだということもありますが。

ONE:すると、余りそうは見えませんが、実は試合では一本勝ちを狙っておられることが多いのですか。

徳留:そうなんですが、結果的には試合でなかなか一本は取れないですよね。

ONE:これまでパンクラスなどで多くの経験を積まれてきた徳留選手から見て、ONEでの戦いには、どんな印象をお持ちですか。

徳留:アジアで戦ってみて、日本にはない観客の熱を感じますね。いや、相当盛り上がっていると考えてもらっていいと思いますよ。試合中にも、ジャブが当たり始めただけで会場が大きく沸いているのを、戦いながら実感しています。

ONE:日本人だから応援されるとか、日本人だからブーイングされるとか、そんなことを感じられたことはありますか。

徳留:いやあ、それは特にないですね。もっとも、観客が僕に何と声を掛けてくれているのか、さっぱりわからないので、ヤジられていても気がついていないだけかもしれません(笑)。

ONE:徳留選手はこれまでONEで3戦されていますが、最初の2戦では残念ながら黒星となってしまいました。もっとも、いずれも試合前に急に対戦相手が変わるなど、やむを得ないと思われる事情もありました(初戦では対戦相手がエリック・ケリーからジャダンバ・ナラントンガラグに、第2戦もエミリオ・ウルティアからクリスチャン・リーに、いずれも急きょ変更された)。

徳留:いやあ、単純に僕が弱かっただけだと思います。特にリーは、試合が始まった瞬間に、何だこれは!これはちょっと勝てないな、と思うほどでした。彼はその後、実際にライト級で世界王者にもなったわけですからね。

ONE:潔いんですね。明らかにうんと強力な代打選手が出てきてしまうという、ハードラックだったようにも見えますが。

徳留:まあでも、リーにしても急なオファーを受けて出場したのでしょうから、僕と条件は同じだったはずなので。

Japanese warrior Kazuki Tokudome scores the TKO win against a valiant Adrian Pang at 1:27 of Round 2!

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Posted by ONE Championship on Friday, May 10, 2019

ONE:そしてONEでの3戦目は、ライト級に階級を上げて、見事に勝利を収められました(2019年5月、「ONE:WARRIORS OF LIGHT」でエイドリアン・パンにTKO勝ち)。

徳留:僕はずっと70 kgで戦ってきたのですが、ONEのライト級は77 kgなんですよね。77 kgといえば僕の通常体重なので、減量を全くしていないんです。ごはんをしっかり食べて、自然な体重で試合に臨めるというのは、力が出るなあと実感しました。

ONE:新しい階級があっているということなんでしょうね。今後もこの階級で戦っていく予定ですか。

徳留:そうですね。あと、ONEのシステムだと水抜きができないので、試合当日に体重が戻るということもなく、やっぱり77 kgぐらいなんですよ。ですからONEでは、通常体重の選手同士で戦っているという気がします。

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ONE:さて、徳留選手は現在32歳で、今後のご活躍がますます楽しみなのですが、何でも一時は引退もお考えになったことがあったとか。

徳留:パンクラスのライト級タイトルを巡って、久米(鷹介)さんとの2度目の試合を前回と同じ負け方で負けてしまった時に、少し気持ちが切れたことがありました。本当に人生を賭けて、力を入れて臨んだ試合だったものですから…。

ただ、周囲の人から、まずはしばらく休んでみなさいと言って支えていただいたことと、練習仲間の左右田(泰臣)選手から手紙をもらって、その内容に感動したことをきっかけに、現役を続けることにしたんです。

ONE:へえ! そうだったんですね。左右田選手からはどんなメッセージがあったのですか。

徳留:もったいないからまだ続けてください、まだまだこれからですよ、といったような内容だったですね。

ONE:今回の対戦相手、ヌネス選手のことは、どんな選手だと見ておられますか。

徳留:試合動画などの資料も余りない中ではあるのですが、ガンガン前に出てきて打撃を振り回してくるので、僕は苦手なタイプですね。

ONE:ではどんなふうに戦われますか。

徳留:以前の僕なら苦手なタイプなのですが、僕も前回の試合から、ファイトスタイルを少し変えるための練習をしているので、それがどんなふうにはまるのかは自分でも楽しみです。前までは打撃を主体に練習していたのですが、打撃からのタックルなど、つなぎを重視した総合の戦い方を意識するようにしています。

ONE:何ラウンドでどんな勝ち方をしたいですか。

徳留:いや、もうスプリット判定でも何でも、勝てればいいです。ただONEとしては僕にフィニッシュ勝利を期待しているのかと思うので、期待に応えられればとは思います。

ONE:先日の日本大会はご覧になったでしょうか。印象に残ったことがあればお聞かせください。

徳留:クリスチャン・リーの粘りはすごかったですね。それと、青木(真也)さんの、ああいう場面で極めきる姿にも感動しました。

ONE:では最後に、これを読んでいるファンにむけて、メッセージをひと言お願いします!

徳留:毎回、背水の陣で臨んでいますので、どうか応援をよろしくお願いします。

ジャカルタ | 10月25日 (金) | 19時(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)

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