【12/3大会】ONE Fight Night 5でロドリゲスとトッドが王座統一戦、3つの見るべき理由

Todd Rodrigues

ONEアトム級ムエタイ世界チャンピオンのアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)とジャネット・トッド(米国)が12月3日(土)、「ONE Fight Night 5」でONEアトム級ムエタイ世界王座統一戦を行う。

今年7月にトッドが暫定王座を手にし、同級キックボクシングと合わせて2競技クイーンとなって以来、ファンが待ち望んでいた一戦。

この記事では、フィリピン・マニラのモール・オブ・アジア・アリーナで行われるこの試合を見るべき理由を紹介する。

#1 真のクイーンが誕生する

24歳のロドリゲスは2020年8月の「ONE: A NEW BREED」でONEデビュー。印象的なパフォーマンスでスタンプ・フェアテックス(タイ)からONEアトム級ムエタイ世界タイトルを奪取した。

しかし、これ以来ロドリゲスは試合から遠ざかっていた。

一方のトッドは、ONEアトム級キックボクシング世界王座を獲得した後ムエタイに復帰。アルマ・ユニク(オーストラリア)とアン・リン・ホグスタッド(ノルウェー)に勝利した。

そして今年7月、暫定ONEアトム級ムエタイ世界タイトル決定戦に出場し、ララ・フェルナンデス(スペイン)を破って2競技チャンピオンに。

そして今回のロドリゲスとトッドによる王座統一戦では、真の女王がタイトルを手にすることになる。

#2 ロドリゲス、産休後の初試合

タイトル奪取後、ロドリゲスは妊娠のため欠場し、2021年9月に長男のホスエを出産した。

出産直後にトレーニングを再開したため、完全に活動を休止していたわけではないが、ONEのケージ「サークル」での戦いは約28ヶ月ぶり。ピーク時の調子を取り戻しているかどうかを気にする向きもある。

対するトッドはその間にも世界トップクラスの相手に3連勝しており、自信と勢いについてはこちらが有利と言えるだろう。

また、同じく妊娠・出産を経て今年復帰したアトム級MMAチャンピオンのアンジェラ・リー(シンガポール / 米国)は、母親としてONE初の世界チャンピオンになっている。

こうした事例から刺激を受けているであろうロドリゲスは、これまで以上に力強くモチベーションが高め、タイトル保持を目指すことだろう。

#3 息をつく間もない戦いに

ロドリゲスとトッドは、共にオールラウンダーなストライカーとして知られ、どんな距離でも鋭い動きを見せる。このため、息をつく間もない対決になることだろう。

ロドリゲスは鋭いパンチと肘打ちに加え、素早いキックと強力なクリンチなど、充実した武器を有している。

対するトッドは優れたボクシングのスキルを有している上、パワフルなキックと強烈な膝蹴りなど、攻撃手段のバリエーションも豊富だ。

ロドリゲスはタイ的なスタイルで試合を組み立てる傾向がある一方、トッドはすぐさまかかってくるだろう。このため、フルラウンドの戦いになっても、最初から最後までハイペースな戦いが期待できる。

両者のスタイルのぶつかり合いにより、さまざまな展開が予想され、この点もマニラでの世界王座統一戦が必見である理由だ。

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