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【10/13大会】精密かつ強力ペトロシアン が「ドクター」と呼ばれる理由

2019年9月14日

ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)のリングネーム「ドクター」は、格闘技の世界で際立って特徴的であり、そして彼にふさわしい。

10月13日に東京で開催される「ONE:CENTURY 世紀」でペトロシアンは、 サミー・サナ(フランス)とONEフェザー級キックボクシング世界グランプリ決勝で戦う。ペトロシアンは外科医のような精密さと頭脳的なアプローチで相手を引き離し、数々の世界タイトルを獲得してきた。

ペトロシアンは常に進歩しているし、キックボクシング界のトップに上り詰めたのはもう10年前だ。だが、リングネームの由来はもう少しさかのぼる。

ペトロシアンはミラノ出身のアルメニア系イタリア人。そのリングネームをもらったとき、彼はまだ10代だった。

「『ドクター』と呼ばれている。私の攻撃が非常に正確だからだ。 リングネームがついたのはもう何年も前だが、今も変わっていない」

「2004年にフランスの選手と戦ったときに、レフェリーが名付けたんだ。 第1ラウンドに4度のローキックで相手をノックアウトした。レフェリーは試合の写真を見て、同じキックのように見えたが実は4つの異なるキックであることに気づいた」

「その日から、私は『サージャン(外科医)』というあだ名をつけられた。同じように見えたキックは、実際には4つの異なるキックだったんだ。同じターゲット、同じスタンス、同じテクニックのね。その後 『サージャン』から『ドクター』に変わった」

正確なローキックが「ドクター」の由来だが、もちろん他の攻撃も同様に正確だ。

33歳となったペトロシアンは今、強烈なパンチを武器に持つことで知られる。他の攻撃も同じように鋭いし、彼は決して無駄な攻撃をしない。

彼はまた、不用意に大振りすることもない。決めに行く前には必ず、ポジションをよく考える。

「正確さはとても重要。リングでパンチやキックを振り回しているだけではだめだから」

「攻撃すべき場所というのがいくつかある。ランダムではだめなんだ。 だからスピードがあって正確であれば、その分優位に立てるだろう」

医者が最新の研究と進歩についていく必要があるのと同様に、格闘技の”ドクター”も時代と共に動き回らなければならない。

新たなイベント、新たなルール、新たな対戦相手に適応するためにスタイルを変えたときでも、精度が常に最も重要な要素であり続けた。

ベテランの域に入る彼が、変化に適応して順応していくのは簡単ではない。ペトロシアンは K-1ワールドマックスグランプリ元王者として、滞りなくそれをこなしてきた。

そしてまた、いつ、どこで戦う時でも、興奮をもたらしてくれる。

「相手に隙を与えないように、常にスタイルを変えようとしている。 繰り返しになるが、スピードとカウンター攻撃のスキルが優れていれば有利なんだ。すべての対戦相手がタイミングよく攻撃してくるわけではないから」

「ムエタイをやっているときにこのテクニックをすべて学んだ。そして、K-1という大きなイベントから誘いを受けた時、スタイルを変えなければいけなくなった。K-1はキックボクシングだからね」

「ムエタイの防御の技術とキックボクシングのパンチを取り入れて、全てを組み合わせたスタイルにしている。試合に勝ち、そしてファンに喜んでもらうためにね

「自分はカウンターが得意。結局のところ、それが自分のスタイルなんだ。 それでも、直近の試合では、より攻撃的な自分に変えられたと思う。こういうのはいつも、相手次第だ」

絶え間ない向上心は、ペトロシアンの熱心な性格と謙虚さの証だ。それは類まれな成功を収めた今となっても変わらない。 彼が同世代を代表するキックボクサーになれたのは、この絶え間ない努力のおかげだ。

ペトロシアンは常に、より鋭く、より高度な”メス”を求めてきた。だからこそトップに居続けられるのだ。

「自分は日々、欠点や欠陥の修正に取り組んでいる。常に改善を続け、よる強くなることを目指している」

東京・両国国技館 | 10月13日 (日)  | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)

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「ONE: CENTURY 世紀」は、さまざまな格闘技から28人の世界チャンピオンが参戦する、史上最大の世界選手権格闘技イベントだ。フルスケールの世界選手権格闘技イベント2大会が同日開催されるのも、史上初めてのことである。

複数の世界タイトル戦、世界グランプリチャンピオンシップ決勝戦3試合、そして世界チャンピオン同士の対決をふんだんに取りそろえ、ONEチャンピオンシップが東京の両国国技館で新地平を切り拓く。