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【10/13大会】「ONE: CENTURY PART I」から学んだ5つのこと

2019年10月19日

史上最大の格闘技イベントの皮切りとなった「ONE:CENTURY 世紀」第1部の「ONE: CENTURY PART I」では、名勝負11試合が展開され、私たちも出場したアスリートについてより深く知ることができた。

以下では、10月13日(日)、東京・両国国技館での記録に残る一日の前半から学んだ5つのことをご紹介する。

#1 アンジェラ・リー、アトム級無敗更新

アンジェラ・リーはストロー級に移り、キャリア初の黒星を2つ喫した。だが、今回適正階級のアトム級に戻り、最高のパフォーマンスを見せてくれた。

「ONE: CENTURY PART I」のメインイベントでリーは、これまでのキャリアにおいてベストクラスのパフォーマンスで、女子ストロー級世界王者ション・ジンナンを相手に試合終了までわずか12秒というタイミングでサブミッション勝ちを決めた。

23歳のリーはONE女子アトム級世界タイトルを防衛するとともに、2016年から続くアトム級での無敗記録も更新した。

アトム級での世界タイトル防衛戦では何度か苦戦を強いられたリーだが、毎回くじけることなく勝利をつかんできた。誰が挑戦者であっても彼女からベルトを奪うのは至難の業だろう。

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#2 デメトリアス・ジョンソンが復調

デメトリアス・ジョンソンのONEチャンピオンシップ参戦後の最初の2試合は、彼らしいベストな戦いとはいえなかった。だが、「ONE: CENTURY PART I」で最強の敵と向かい合った時、格闘技界の王者はついに本領を発揮した。

ジョンソンは名人芸と呼べるほどの鮮やかなパフォーマンスでダニー・キンガッドを倒し、ONEフライ級ワールドグランプリの王者に輝いた。懸命に応戦したキンガッドだが、圧倒的な強さでそびえたつジョンソンに太刀打ちすることはできなかった。

エンジンがかかるのにしばらく時間を要した以前の試合とは異なり、今回、ジョンソンは試合開始直後から、卓越したグラップリングの技術を活用し、あっという間に優位に立った。

結果として、ジョンソンは大差のユナニマス判定を収め、ONEでは初のベルト獲得を果たした。またこの勝利により、ONEフライ級世界タイトルを賭けて王者アドリアーノ・モラエスに挑むチャンスも手にしたことになる。

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#3 クリスチャン・リーの主戦場はライト級へ

クリスチャン・リーがONEライト級世界タイトルに挑戦するためにフェザー級から階級を上げた時、眉をひそめる向きも少なくなかった。

だが、そのタイトルを無事獲得し、ライト級ワールドグランプリでも優勝した今となっては、リーがライト級で付け狙われる存在になったことは疑いないだろう。

試合に備える時間は数日しかなかったにもかかわらず、リーは24歳の天才格闘家ザイード・フセイン・アサラナリエフを本当の意味で打ち負かした最初の男となった。(アサラナリエフのこれまでの敗北理由は反則負けのみだ)。

今回の勝利で、リーはライト級の王座から彼を引きずり下ろすことは簡単ではないと証明して見せた。だが、ライト級には多くの猛者が名を連ねている。リーは挑戦者には事欠かないだろう。

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#4 ジャネット・トッドに王座挑戦の資格

デビュー戦でスタンプ・フェアテックスに僅差で敗北して以来、ジャネット・トッドはONEスーパーシリーズのタイトル戦再挑戦の機会獲得に向けて、自らの実力を証明すべく戦ってきた。

エカテリーナ・ヴァンダリーバを相手に見せた鮮烈なパフォーマンスは、まさにその目的を果たしたかもしれない。

これまで3度ムエタイ世界王者に輝いたベラルーシ出身のヴァンダリーバに対し、日本人の母を持つトッドは鮮やかなヘッドキックを繰り出しノックアウト、ONEのマッチメーカーたちにアピールしたのだった。

これでトッドは対ワン・チンロン戦でのKO勝ち、元ONEスーパーシリーズ・キックボクシングアトム級世界チャンピオン、チュアン・カイ・チンとの激戦でもぎとった判定勝ちに続き、3連勝を果たしたことになる。タイトル戦に挑むのにふさわしいことを証明するのに、これ以上は必要ないだろう。

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#5 次世代のスーパースター達の台頭

「ONE: CENTURY PART I」では、ONEの若き新星たちがキャリア史上最大のステージですばらしいパフォーマンスを見せた。

女子アトム級の新進気鋭の挑戦者、平田樹は、人気の石毛里佳に説得力ある一本勝ちを収めた。ユン・チャンミンクォン・ウォンイルの韓国勢は、それぞれプー・トースノト相手に第1ラウンドでフィニッシュ勝利を飾った。

すでに多くの世界チャンピオンが名を連ねるONEだが、同時に、次世代のスーパースターたちをも輩出しているのだ。

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