タワンチャイ、フェザー級ムエタイ世界王座を返上、ニコ・カリロが正規王者に昇格
タワンチャイ・PKセンチャイ(タイ)が、ONEフェザー級ムエタイ世界王座を正式に返上した。負傷のリハビリを続ける一方で長期離脱が考えられるための決断だった。これにより、暫定王者だったニコ・カリロ(スコットランド)が正規王者へと昇格した。
タワンチャイのONEフェザー級ムエタイ世界王者として圧倒的な強さを見せつけていた。PKセンチャイムエタイジム所属、27歳のタワンチャイは2021年にONEデビュー。2022年の「ONE 161」で5ラウンドの激闘の末にペットモラコットを下し、フェザー級ムエタイの王座を獲得した。
その後の王座防衛も、この階級の歴史に残るほど圧倒的な内容だった。ジャマール・ユスポフ、そして現ONEフェザー級キックボクシング世界王者スーパーボンと2度の対戦をし防衛成功。さらにジョー・ナッタウットにもキックとムエタイの両競技で勝利。ONEでの戦績を10勝3敗とし、立ち技部門でONE史上最もスタイリッシュかつ獰猛なストライカーの一人としての評価を確立した。
しかし2025年12月、思わぬ形で王座を失うことになる。リウ・メンヤンとのキックボクシングルールでの試合で、メンヤンのカーフキックを被弾したタワンチャイは足を負傷。手術と長期のリハビリを余儀なくされた。
そして今、27歳のカリロが正規王者の座に就く。通算戦績29勝4敗、フィニッシュ能力の高さを武器に、今年の「ONE Fight Night 40」でタイの強豪シャドウ・シンハ・マウインとの暫定世界王座決定戦で判定勝利。将来のタワンチャイとの統一戦が期待されたが、最終的に正式に正規王者となった。
正規王者に昇格したカリロだが、活躍の場を広げる動きに迷いはない。8月15日、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで行われる「ONE Fight Night 46」で、中国の新鋭ジョウ・ジアチャンを相手にONEキックボクシングデビューを果たす。
最終的な目標は、キックボクシングのベルトも手に入れ、2競技制覇を果たしたONE世界王者の仲間入りを果たすことだ。