ONE SAMURAI フェザー級キックボクシングトーナメント、グレゴリアンvsウスビャン、都木航佑vsルオ・チャオが決定
ONEチャンピオンシップが「ONE SAMURAIフェザー級キックボクシングトーナメント」の全対戦カードを決定、王座挑戦権を懸けた最後の2試合を発表した。
まずは、8月7日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される「ONE Friday Fights 165」「The Inner Circle 25」にて、グローリー・キックボクシング3階級制覇の実績を持つマラット・グレゴリアン(アルメニア)が、実力者マムカ・ウスビャン(ロシア)と対戦する。
そして、8月8日に東京のEBARA WAVEアリーナおおたで開催される「ONE SAMURAI 2」でシュートボクシング王者の都木航佑(キャピタルレイズ fighting GlaNz)がルオ・チャオ(中国)が激突。
すでに発表済みの2試合では、元ONE暫定フェザー級キックボクシング世界王者の野杁正明(team VASILEUS)が、リウ・メンヤン(中国)とのリベンジマッチに臨む。また日本の海人(Team F.O.D.)は、イランの強豪モハメド・シアサラニと再戦。こちらも海人にとっての雪辱戦だ。
トーナメント優勝者は、現ONEフェザー級キックボクシング世界王者スーパーボンへの挑戦権を獲得する。
グレゴリアン、世界王座挑戦権を確実なものに
グレゴリアンは、直近のパフォーマンスでフェザー級キックボクシング戦線の先頭に立ったと言っていい内容を見せた。4月29日の東京・有明アリーナで開催された「ONE SAMURAI 1」で海人と対戦。開始1分51秒のKO勝ちを収め圧倒的な強さをみせつけた。
この勝利で戦績は70勝14敗となり、ONEチャンピオンシップ参戦後最速のKO記録も樹立。連勝も3に伸ばした。
グレゴリアンは、2024年12月の「ONE Friday Fights 92」でアブデラリ・ザヒディを2RKO勝利をしたことを皮切りに連勝をスタート。続く「ONE 173」では元K-1王者の安保瑠輝也を3ラウンドの激戦の末に判定で下し、海人戦へと繋げた。
このベテランは今後、階級屈指の実力者が集うトーナメントへ足を踏み入れ、次のタイトル挑戦権を確実なものにしようとしている。
グレゴリアンはこれまでにスーパーボンと3度対戦経験がある。2018年、ONE参戦前の別団体での試合ではわずか29秒でタイの大スターをKOしているが、ONE内での2度の対戦はいずれもスーパーボンが判定勝ちを収めている。
ONE SAMURAI トーナメントは、グレゴリアンにとってこの因縁のライバル関係に新たな1章を刻み、いまだキャリアに欠けている大きな勲章を手にする明確な道筋となる。しかし初戦の相手は決して容易ではない。
対するウスビャンは、ONE参戦後無敗の戦績を築き上げ、ここに来て自身のONEキャリア最大のチャンスを手にした。アルメニア出身のロシア人は、直近となる6月12日の「ONE Friday Fights 158」コーメインイベントで、エンゾ・カルトゥームを判定で下したばかりだ。
手数と精度で3人のジャッジ全員から支持を得たこの勝利で、ONEでの戦績を4戦4勝の無敗とし、プロ通算成績は24勝2敗となった。
この4戦全勝の戦績を見ると、ウスビャンのキックとムエタイルールの両競技への対応力の高さも証明している。ONE参戦初戦では、後にONE暫定フェザー級ムエタイ世界王座に挑戦することとなるシャドウ・シンハ・マウインに接戦勝利、続くクンスクレック・スーパーボン・トレーニングキャンプ戦は2RでのKO勝利。その後、ONEキックボクシングルールに挑戦し、ヤシン・アイラド、エンゾ・カルトゥームと連続で判定勝ちを収めている。
これら4連勝により、32歳のウスビャンはこのトーナメントへの出場権を勝ち取った。しかしグレゴリアンとの対戦は、これまでとは比較にならないほどの危険を意味する。
グレゴリアンにとっては、勝利すればスーパーボンおよびONE世界王座への道が引き続き開けることになる。一方ウスビャンにとっては、当代屈指のキックボクサーの一人を破ることができれば、ONEでの無敗記録を伸ばすと同時にトーナメントの本命候補を退け、一気に世界王座候補へと躍り出ることになる。
日本の期待株、都木が大抜擢でトーナメント参戦
28歳の都木は、プロ戦績8勝2敗(4KO)を引っ提げて参戦する。フルコン空手ベースのストライカーで、シュートボクシングでのタイトル獲得を経て、世界の舞台へと目を向けてきた。
今回、都木は初めてONEのリングに立つ。8人制フェザー級キックボクシングトーナメントで、世界王座への挑戦権が懸かるこれ以上ない大舞台でのデビューだ。
これほどの規模のデビュー戦は異例だ。多くの選手が本命候補入りまでに何年も費やす中、都木はいきなり百戦錬磨の中国人キックボクサーとの対戦に投げ込まれることになる。
対戦相手のルオ・チャオは、Shengli Fight Club所属の25歳、中国人ファイター。戦績は43勝11敗、KO18を誇り、すでにONEの育成リーグ「ONE Hero Series」から本戦ロースターへの昇格も果たしている。
チャオは2026年5月、ブラジルのデニス・ソウザ・ジュニアとの一戦で本戦デビューを飾り、大接戦のスプリット判定で白星スタートを切った。
今回もまた別のONE新参者と対戦することになるが、都木の空手仕込みの技術とフィニッシュ能力は、決して与しやすい相手ではない。
この4試合が固まったことで、スーパーボンへの世界王座挑戦権を懸けた道のりは、どの一戦を取っても見応えのある展開が約束されている。