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自称「スーパーオタク」ブランドン・ベラのコレクション

2020年4月27日

身長191センチメートルという体格を考えれば、ブランドン・ベラ(フィリピン)が彼の家の中で一番大きいと思う人もいるかもしれない。

実はベラの家で最も大きいのは、米国の玩具メーカーFunko(ファンコ)社の「POP!」シリーズという小さなおもちゃの、巨大なコレクションなのだ。

Funko POP!はユニークにデフォルメされた、つぶらな瞳が印象的なソフトビニール製フィギュアで、人気映画はもちろん、スポーツや音楽、ゲームに登場するキャラクターまで、幅広くコラボレーションしている。

ONEヘビー級世界王者のベラは、このノスタルジックなキャラクターを、意図的に集め始めたわけではない。自称「スーパーオタク」が、あるイベント会場にいた時に偶然出会ったのだ。

「コミコン(漫画を中心としたポップカルチャーのイベント)にいたんだ。誰もそういうのに行こうなんて思わない頃で、駐車場はガラガラだったもんだ」と42歳のベラは振り返る。

「それで、中に入ってこれを見つけた。 バブルヘッド(首降り人形)だと思った。でもよく見たら違った」



それは「スター・ウォーズ」シリーズで“銀河一の賞金稼ぎ”と言われたボバ・フェットだった。

「ボバ・フェットのを最初に手に入れた。彼は『スター・ウォーズ』で悪役だったが、誤解されているんだ。自分の生い立ちと同じようにね」

ベラは自宅の棚にそのおもちゃの置場所を作ると、すぐに小さなビニールのフィギュアに夢中になった。

ベラはよく、最新リリースのウェイティング・リストに登録した。さらに新しいキャラクターを買うチャンスを逃した時には、つてを頼って入手しようとした。

このフィギュアに対する彼の愛を理解するのは簡単だ。

より人気があるのは1980~1990年代の米国のポップカルチャーを代表するキャラクター達だ。ホラー映画「エルム街の悪夢」シリーズのフレディ・クルーガー、スパイダーマン、人気テレビドラマ「ゴールデン・ガールズ」の4人の女性などだ。

しかしその頃、ベラは必ずしもブランシュ・デブローやソフィア・ペトリロに夢中だったわけではない。ベラが没頭したのは人形劇シリーズの「フラグルロック」で、Funko POP!のメーカーもそうだった。

実際、ベラがブーバーやウェンブリーなどのキャラクターを手に取った時、彼は幼少期に戻ったかのような気分だった。同じ世代のほとんど子どもたちが、毎週土曜日の朝に見ていたものだった。

「『フラグルロック』のセットを手に入れた時、小さかった頃を思い出した」

「いとこたちみんなと一緒に座って、この大きなテレビで『フラグルロック』を見ていたんだ。チャンネルを変えるにはつまみを回さなければならず、画面に映った線を消すには側面を叩かないといけなかった。もっと単純な時代だった」

ベラの自宅とジムには合計で437個のFunko POP!があり、アプリを使って管理している。そしていつも、さらに増やそうとしている。

だがベラの全てのFunko POP!の中で、最も貴重なコレクションは、クリスマスをテーマにしたフィギュアたちであり、ホリデー気分を盛り上げてくれる。

「ちょうど1年のその時期だということ」

「12月の終わりから新年まで、誰もがお互いに優しくなるし、礼儀正しくなる。世界中がいつもとは違う雰囲気になるし、自分はその雰囲気が大好きなんだ」