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フィリピン火山噴火、ONE地元アスリートのメッセージ

2020年1月21日

元ONEストロー級世界チャンピオンのレネ・カタランは、1月12日はいつも通りの日曜日になると思っていた。

フィリピンのマニラ首都圏・マカティ市で経営するジム「カタラン・ファイティング・システム(Catalan Fighting System )」では、1月30日(金)の「ONE: FIRE & FURY」に出場するジョマリー・トーレスとコーチたちがいつものように試合への準備をしていた。

そこで、予測だにしなかった悲劇が襲った。

「フィリピンのウォール街」と呼ばれる都市・マカティのよく晴れた空が、突如として黒い灰、小さな石、煙で埋め尽くされた。

約60キロ南に位置するタール火山が噴火したのだ。首都・マニラやマカティがあり、人口がもっとも多いルソン島にすぐさまその影響は及んだ。

「ジムでトレーニングしていたら、そのことを聞いた」と、カタランは語る。

「ジムでも降灰を片付けなければならなかった。たくさんの生徒たちにの影響が出た」

エドゥアルド・フォラヤンのインスタグラム投稿「タール火山が午後、噴火した。警戒レベルは4。特に影響下にある地域の人たちは気をつけて」

この影響で10万人以上の住民が危険区域から避難した。マニラ首都圏の一部などにも影響が出た。

火山から350キロ先の山中に位置するバギオ市では、名門ジム「チーム・ラカイ」のヘッドコーチのマーク・サンジャオONEフライ級元世界王者、ジェヘ・ユスターキオがニュースに衝撃を受けた。

「最初に聞いた時、バギオの道路にいた」と、ユスターキオはショックを振り返る。

バギオは、ルソン島北部にあるため2人は、噴火の直接の影響を受けていない。だが、この出来事は過去の災害を思い起こさせた。

1991年6月15日、バギオから南に100キロに位置するピナトゥボ山が噴火した。20世紀で2番目の規模の噴火といわれる巨大噴火は、フィリピンのみならず、東南アジアにまで影響した。

サンジャオはその時何が起こったかを理解していた。

「当時11歳で、噴火が起こった時は学校にいた。とても怖かった。あちこちで影響を感じられた」

ブランドン・ベラのインスタグラム投稿「これが今、ここフィリピンで起こったことだ」

サンジャオは、その後噴火の影響を何年もの間目にしてきた。そのため、今回の災害でも同じようなことが起きるのではと思っている。

「タールの人たちは安全でいてほしい。このことを乗り越えられると信じている。いつも彼らのために祈っているし、いつか乗り越えて、失ったものを取り返すことができると信じている」

「人生には困難はつきもので、格闘技のようなものだ。時には負けることもあるが、いつだって立ち上がって、気を取り戻さないといけない。自分たちは、あなたたたちのためにいつもここにいる」

21日現在、まだ警戒体制は続いている。ユスターキオも激励するメッセージを同胞に送った。

「このような状況は初めてじゃない。いつも自分たちは試され、そして乗り越えてきた。フィリピン人は強いウォリアースピリットを持っている」

「心配しないで。この試練にはチームとして、国として、家族として立ち向かう。支援はそのうち来る。そして我々は様々な方法で支える。愛しい兄弟姉妹のために祈りを捧げる。決して諦めないで」

マニラ|1月31日 (金) |ONE:FIRE&FURY|公式アプリで生中継(無料)|日本公式Twitter日本公式Instagram