【10/1大会】ONE FIGHT NIGHT 2の注目ポイント5つ

Angela Lee defeats Xiong Jing Nan at ONE CENTURY DC DUX_2014

10月1日(土)にシンガポール・インドア・スタジアムで開催される「ONE Fight Night 2: Lee Vs. Xiong III」は、最初から最後まで目が離せない大会だ。

3競技にわたる世界タイトルマッチ3戦が行われ、ONEチャンピオンシップのビッグネームが複数登場。さらに、数多くの因縁の対決も行われる。

この記事では、この盛りだくさんの大会のなかで、特に注目するべきポイント5つを紹介する。

#1 現世界チャンピオン同士、ラバーマッチの行方は?

メインイベントでは、現世界チャンピオンがラバーマッチで激突。アトム級女王のアンジェラ・リー(シンガポール)が階級を上げて、ション・ジンナン(中国)の有するONE女子ストロー級世界タイトルに挑戦する。

両者の初対戦では、リーはションのONE女子ストロー級世界タイトルに挑戦し、惜敗。続いてションがアトム級に階級を下げて対戦した際は、リーが防衛に成功した。

ONEのケージ「サークル」で累計10ラウンドを戦い、それぞれ第5ラウンドでフィニッシュ勝利を挙げ、1勝1敗同士としている2人だが、今回はどちらが優位に立つのか?

リーは第1子の出産によるブランクを経て、3月の「ONE X」でスタンプ・フェアテックス(タイ)を相手に見事な一本勝ちを決めて復帰。一方、ションはリーが競技を離れている間に、トップコンテンダー3人を倒している。

今回もションのパワーが決め手となるのか、それともリーのグラップリングが勝るか? より総合力の高い方に軍配が上がるのか? 疑問は尽きないが、両者の3度目の戦いで答えは明らかになる。

#2 オズカンは下馬票を覆しスーパーボンを倒せるか?

ONEフェザー級キックボクシング世界王者のスーパーボン(タイ)は、世界グランプリ優勝者のチンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン / ベラルーシ)の挑戦を受ける予定だったが、アラゾフが負傷のため欠場に。

代わって出場することになった5位のタイフン・オズカン(トルコ / オランダ)は、転がり込んできた大きなチャンスを生かそうと意気込んでいる。だが準備期間が短い中、フェザー級王者を倒すことは可能なのだろうか?

オズカンは、当初予定されていたマラット・グレゴリアン(アルメニア)との対戦に向けてトレーニングをしてきたため、肉体的な準備は整っているだろう。だが、ゲームプランを見直し、スーパーボンのスタイルへの対策をしなければいけない。

シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)やジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)、グレゴリアンは、ONEで急激に台頭したスーパーボンを倒そうとして敗れたが、オズカンは動じず、この無敵の王者を倒せると信じている。

打撃をガンガン繰り出してくるスタイルに強烈なパワーを併せ持つオズカンは、スーパーボンのプレッシャーに打ち勝とうとするだろう。また、失うものは何もない。このため、直前オファーを受け入れた挑戦者が、キックボクシングのキャリアで最大の試合にどう臨むか、必見だ。

#3 ONE初のサブミッション・グラップリング王者は?

今年、ONEで久々にサブミッション・グラップリングマッチが行われたが、ついにこの競技で初となる世界王座が、シンガポール・インドア・スタジアムで争われることになった。

初代ONEフライ級サブミッション・グラップリング世界タイトルをかけて戦うのは、マイキー・ムスメシ(米国)とクレベル・ソウザ(ブラジル)。両者とも歴史に名を刻むことを切望しているに違いない。

偶然にも、この一戦もラバーマッチで、両者は2017年にブラジリアン柔術で2度対戦し、1勝1敗同士としている。

ONEのサブミッション・グラップリングではポイント制ではなく、道着も着用しないが、両者とも相手の戦いぶりをよく知っているはずだ。

しかし、グラップリング界の移り変わりは激しく、両者とも多様な技を磨いてノーギのトップクラスに上り詰めた者同士。ベルトをかけた新たな戦いが期待できる。

#4 上位ランカー3人、再びタイトル挑戦なるか?

ビッグな世界タイトルマッチ3戦に加え、今大会には再び王座に挑戦したいと意気込むトップコンテンダーも登場する。

元2階級ONE世界王者のマーティン・ニューイェン(ベトナム/オーストラリア)は、ONEのニューカマーのイリヤ・フレイマノフ(ロシア)と連勝を目指して対戦。現在フェザー級3位のニューイェンは、もう1勝すれば再びタイトル戦線に浮上することだろう。

また、スタンプとグレゴリアンも直近の試合では世界タイトルに挑戦したが、それぞれリーとスーパーボンに敗れている。

しかし今もスタンプは女子アトム級1位、グレゴリアンもフェザー級キックボクシング2位の座をキープしている。

スタンプは5位のジヒン・ラズワン(マレーシア)に、グレゴリアンは直前に対戦相手が変更されて戦うことになったフェザー級ムエタイ3位のジャマール・ユスポフ(トルコ)に勝利できれば、タイトル戦線返り咲きも視野に入ってくる。

#5 ONEデビュー組の「サークル」での戦いぶりは?

「ONE Fight Night 2」では、フレイマノフ、ハリル・アミール(トルコ)、オ・ホテク(韓国)、ダオコンファー・バンチャメーク(タイ)の4人がONEデビューを迎える。

ニューイェンと対戦するフレイマノフは、勝てばフェザー級ランキングで一気に急浮上する可能性がある。また、ライト級3位のティモフィ・ナシューヒン(ロシア)と対戦する戦績7勝0敗のアミールにも同様のチャンスがある。

5度のフィニッシュ勝利を挙げて6連勝とし、波に乗った状態でONEに参戦するオの相手は日本のベテランの高橋遼伍。決して容易ではないONEデビュー戦となるに違いない。

ダオコンファーは、ムエタイのレジェンド・ブアカーオの「バンチャメーク・ジム」から始めてONEに参戦するアスリートで、ONE女子アトム級ムエタイ世界女王のアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)を倒したこともある。

こうした経歴を考慮すると、キックボクシングのアイコン、アニッサ・メクセン(フランス / アルジェリア)とのアトム級ムエタイマッチで、アップセットを起こすこともあり得るだろう。

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