ストロー級戦線激化!4連勝を狙うインドネシア新鋭マテイス「自分のペースに持ち込んでリョウ·ペンシュアイを倒す」

Adrian Mattheis DC 9554

 7月12日(金)にマレーシアのクアラルンプールで開催される「ONE: MASTERS OF DESTINY」で、リョウ·ペンシュアイと対戦するアドリアン·マテイス。リョウ·ペンシュアイは強敵だが、これに勝てばマテイスは4連勝となり、ONEストロー級の4強であるジョシュア・パシオ、猿田洋祐、内藤のび太、アレックス・シウバのなかに食い込んでくる可能性がある。

中国のリョウは、今年2月にONEデビューを果たしたばかり。デビュー戦では、一本勝ちを収めていて、ハングリー精神も旺盛だ。

「リョウは僕より2歳若いし、スピードや強さで分があるかもしれない。だけど、こちらには経験や技術がある。その差で勝利を掴みたい」

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 26歳になった今、マテイスはそう語るが、かつては力任せに試合をする喧嘩屋なタイプの選手だった。しかし、国際的な舞台に進出したことで、ゴリ押しだけでは勝てないことを学び、成長を重ねてきた。プロは、どんな相手や局面でも勝たねばならない。

 今年3月に行なわれた試合では、グラウンドに持ち込む展開を計画していたマテイス。実際に、その通りに行き、リアネイキドチョークで勝つことができた。リョウが相手でも、プランをしっかり練り、それを実行するということは変わらない。しかし、それを実現するためには、飽くなき技術の探求が必要不可欠だ。

「僕のチームは、技術的な面だけではなく、精神面でもしっかりサポートしてくれている。今回の試合は、前回と違って立って闘うべきだ。そういう展開に持ち込むつもり」

 また、今後を見据えてトレーニングにも工夫をしている。

「クロスフィットを取り入れたり、10kmランをしたりして、持久力を強化している。レスリングのトレーニングも積極的に取り入れて、自分を強化できていると実感している。ファンには、ぜひ試合を観て欲しい。インドネシアの格闘技がどれほど進化したか分かってもらえるはずだ」

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 日本人にはピンと来ない話かもしれないが、隣接するマレーシアとインドネシアはスポーツを含めて、何かとライバル意識がある国同士だ。

「マレーシアで試合をするのは自分にとっては初めてのこと。インドネシアとマレーシアは多くのことで対立して、争ってきた歴史があるが、スポーツを通じて平和が維持されたら良いと思う。そういう願いも込めて、闘いたい」

 想いを乗せたマテイスの闘いは、7月12日に切って落とされる。

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