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ブラジリアン柔術の一流スキルが武器:ミッシェル・ニコリニ

2020年6月3日

ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)は、地球上で最も尊敬されている女性格闘家の1人であり、ONEチャンピオンシップでは熱狂的なファンのお気に入り選手だ。

ONE公式アスリートランキングでストロー級2位のニコリニは、複数の種目で画期的な成果を記録しているが、彼女の謙虚でゆったりとした態度からだけでは、それをうかがい知ることはできないだろう。

だがニコリニが一旦、ONEのケージ「サークル」に足を踏み入れると、彼女は完全に格闘家としての顔つきになり、ONEでの素晴らしいパフォーマンスは世界中で反響を呼んだ。

ブラジル・サンパウロ出身のニコリニが、世界中のファンの注目を集めた3つの理由を紹介しよう。

数多くのタイトルを持つ女性グラップラー

ニコリニは総合格闘技に転向する前は、ブラジリアン柔術で活躍していた。

現在38歳のニコリニは、ブラジリアン柔術の世界選手権で8回、ノーギの世界選手権で4回優勝し、さらにADCCサブミッション・ファイティング世界選手権(アブダビコンバット)でも金メダルを獲得している。

柔術を始めたのは17歳の時だが、最初の3つの大会ではメダルに届かなかった。

だがこの挫折を糧に、ニコリニはより厳しいトレーニングを重ね、わずか6年で黒帯まで上り詰めた。そして史上最も偉大な選手の1人としてのレガシーを築いていった。

総合格闘技のトップ選手

ニコリニはブラジリアン柔術黒帯を持つグラップラーとして、快適な環境に留まることもできたかもしれない。だが総合格闘技での新たなチャレンジを探し求めた。

ニコリニは2011年に、総合格闘技でプロデビューを果たし、2014年には完全に総合格闘家としてやっていくことにした。

それ以降、ニコリニはONEでの4勝を含めてキャリア6勝を挙げ、このうち5勝をサブミッションで挙げた。

最も注目すべき勝利は、2019年7月の「ONE: MASTERS OF DESTINY」でのストロー級マッチで、ONE女子アトム級世界王者のアンジェラ・リー(シンガポール)を破った試合だ。この勝利は、ニコリニがストロー級世界王者ション・ジンナン(中国)に真の脅威をもたらす可能性があることを示した。

女性のための道を開く

ニコリニはエネルギーのはけ口を求めて、カポエイラで格闘技を始めた。だがそれだけでは十分ではなかった。その後、友人に誘われてブラジリアン柔術を試し、すぐに夢中になった。

1990年代後半には、柔術は効果的な格闘技としての評判を築き始めたばかりであり、暴力的で必ずしも若い女性には適さないと見なされていた。

当時10代だったニコリニも、友人や家族からの反対にあったが、彼女はあきらめなかった。ブラジリアン柔術がスポーツとして成長し、より広く受け入れられるようになると、ニコリニは女性アスリートの最前線にいて、女性もフルコンタクトの格闘技で活躍できることを証明した。

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