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2019年ONE総合格闘技KOベスト10

ONEチャンピオンシップは世界最大の格闘技団体として、2019年を華やかにスタートし、そしてその勢いは最後まで衰えることはなかった。

ONEにとって節目の年となった2019年を通して、世界クラスの選手たちがスリリングなノックアウトを量産し、世界中のファンを魅了した。

2019年の終わりを間近に控えたこの機会に、今年の総合格闘技のノックアウト、ベスト10を紹介する。

#1 ジョシュア・パシオ vs. 猿田洋祐

フィリピンの名門格闘技ジム「チームラカイ」のスター、ジョシュア・パシオ(フィリピン)の2019年のスタートは多難だった。1月に猿田洋祐と対戦し、僅差のスプリット判定で敗退。ONEストロー級世界王者のベルトを失ったのだった。

だがパシオは3か月後に母国フィリピン・マニラで開かれた「ONE:ROOTS OF HONOR」でリベンジに成功する。

再戦の最初の3ラウンドは、非常に激しい互角の攻防だった。だがパシオは第4ラウンドに勝負を決める。パシオがジャブのフェイクを入れた後、大振りの右ミドルキックを打とうとし、 その時猿田は前にかがんで右オーバーハンドを繰り出そうとする。

猿田が頭を下げてそのパンチを打とうとした時、パシオのヒザが猿田のこめかみにジャストミート。猿田は顔からキャンバスに崩れ落ちたのだった。

この圧巻のフィニッシュにより23歳のパシオは、勝利だけでなく、ONEストロー級世界タイトル、そして今回ONEチャンピオンシップ2019年の総合格闘技でのベストノックアウトを獲得した。

#2 マーティン・ニューイェン vs.ナラントンガラグ・ジャダンバone featherweight world champion martin nguyen

ONEフェザー級世界チャンピオンのマーティン・ニューイェン(ベトナム/オーストラリア)は、あることを胸に2019年をスタートさせた。史上最高のフェザー級総合格闘家としてのレガシーを深化させ続けるということだ。

30歳のニューイェンは4月の「ONE:ROOTS OF HONOR」のメインイベントで、元世界王者でモンゴルの伝説的存在ナラントンガラグ・ジャダンバを破り、レガシーをより強固なものにした。

ニューイェンは第1ラウンド、強烈なローキックによる見事な攻撃を見せる。この一連の打撃により相手の動きは鈍くなり、素晴らしいフィニッシュへと繋がったのだった。

第2ラウンド、さらなるキック2発でジャダンバがふらつきながらフェンスに後退する。ニューイェンは好機とみるとすかさず駆け寄り、宙に舞い上がって飛び膝蹴りを繰り出す。凄まじい衝撃でジャダンバはキャンバスに崩れ落ち、試合はここで終了した。

#3 ティモフィ・ナシューヒン vs. エディ・アルバレス

Russian knockout artist Timofey Natsyukhin spoils Eddie Alavarez's debut

ロシアのノックアウトアーティスト、ティモフィ・ナシューヒンは3月、世界的に名声を博するエディ・アルバレス(米国)と対戦するチャンスを得た。

舞台は東京・両国国技館、「ONE:A NEW ERA 新時代」でのONEライト級世界グランプリ準々決勝だ。30才のナシューヒンは衝撃的なフィニッシュで、アルバレスのONEデビュー戦に土を付けた。

第1ラウンドを通してナシューヒンはアルバレスの正面に対峙し、右ストレートで捉えようとする。残り1分程になった時、ジャブから右クロス、左フックのコンビネーションを決め、アルバレスを驚かせた。

アルバレスは冷静にフェンスに後退したが、ナシューキンは急いで追いかける。そしてさらなるパンチを浴びせると、右オーバーハンドでアルバレスをキャンバスに倒す。さらにパンチ数発で追い討ちをかけると、レフェリーが試合をストップ。ナシューヒンはキャリア最大の勝利を獲得したのだった。

#4 ロビン・カタラン vs. グスタボ・バラート

11月にフィリピン・マニラで開かれた「ONE:MASTERS OF FATE」で、ロビン・カタラン(フィリピン)は総合格闘技のキャリアで最も素晴らしい勝利を収めた。

29歳の地元のヒーロー、カタランは、グレコローマンスタイルの五輪キューバ代表グスタボ・バラートとストロー級マッチで対戦。第1ラウンドは互角の戦いを繰り広げ、第2ラウンド終了間際にエキサイティングなフィニッシュで試合を決めた。

カタランは、第2ラウンド終盤、強力なボディキックで攻撃を続ける。そして残りわずか17秒、カタランは戦術を切り替えてハイキックを繰り出す。カタランの脛がバラートのアゴにヒットし、ノックアウトとなった。

#5 コスモ・アレキサンドラ vs. セージ・ノースカット

Brazilian knockout artist Cosmo Alexandre connects with an overhand right on Sage Northcut

5月にシンガポールで開かれた「ONE:ENTER THE DRAGON」の注目の試合は、セージ・ノースカット(米国)のONEデビュー戦だった。だが相手は強敵だった。

ムエタイとキックボクシングの世界チャンピオンに何度も輝いたコスモ・アレキサンドラ(ブラジル)を相手に、ノースカットは真っ向勝負を挑む。最終的に、アレキサンドラの懐はノースカットが想像していたよりも深いことが判明した。

36歳のアレキサンドラはノースカットを劣勢に追いやると、追い詰めて強烈な右パンチを放つ。ノースカットは顔からキャンバスに倒れ、レフェリーは試合開始わずか29秒で試合を止め、アレキサンドラの勝利を宣言した。

6位以下