特集

ONEダゲスタン選手のパフォーマンス5選

2020年6月21日

ロシアは常に、世界クラスのアスリートを輩出することで高い評価を受けてきたが、中でも北コーカサス地域に位置するダゲスタン共和国は、ロシアを代表する格闘スポーツ選手を生み出してきたことで知られている。

ダゲスタン出身選手には、多くの五輪レスリングチャンピオンやムエタイ選手、総合格闘家がおり、ONEチャンピオンシップで成功を収めてきた選手たちもいる。

この記事では、ONEで活躍し続ける5人のダゲスタン出身アスリートの、ベストパフォーマンスを紹介する。

ラマザノフがトピッチを3度ノックダウン

Alaverdi Ramazanov LIGHTS UP Ognjen Topic with thunderous strikes to score a first-round TKO! ????

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Posted by ONE Championship on Friday, August 16, 2019

アラヴァディ・ラマザノフは「ONE: DREAMS OF GOLD」で、完璧なパフォーマンスを披露した。

ダゲスタンで育ったラマザノフは、タイ・バンコクのインパクト・アリーナでオグニエン・トピッチ(セルビア/米国)と対戦。第1ラウンド中にトピッチから3度のダウンを奪った末、キャリアの最高クラスのTKO勝利を記録した。

ムエタイバンタム級マッチとして開かれたこの試合で、ラマザノフは早々に試合のペースを握ると、上背の高さを生かして攻めに出る。早い段階で前蹴りを決めると、テクニックを生かしてフェイクを始めとする攻撃を仕掛けた。

顔面への前蹴り、続いて右パンチ2発で、トピッチから第1ラウンド初めてのノックダウンを奪う。そして、前蹴りのフェイクからサウスポースタイルに切り替えて一旦足を下すと、左クロスで再びトピッチをキャンバスに倒す。

トピッチが立ち上がるとすぐに、ラマザノフは試合を終わらせにかかる。前に出たと思うと、もう一度スタンスを切り替え、前に踏み込んで右ストレートを炸裂。トピッチから3度目にして最後のダウンを奪ったのだった。

ユスポフがヨドサンクライをKO

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Posted by ONE Championship on Saturday, November 16, 2019

ジャマール・ユスポフは2019年11月、わずかな準備期間で与えられた機会を最大限に生かしてみせた。

中国・北京で開かれた「ONE: AGE OF DRAGONS」で、ユスポフがタイの伝説ヨドサンクライ・IWE・フェアテックス戦のオファーを受けたのは、大会のたった10日前だった。準備に割く時間は足りなかったものの、ユスポフは衝撃的なノックアウト勝ちを収めてその名を世界に知らしめた。

試合はキャッチウェイトのムエタイマッチとして行われ、第1ラウンドは激しい競り合いを繰り広げた。だが第2ラウンド、ユスポフが本領を発揮する。

ヨドサンクライはユスポフに近づこうとするが、見事な左クロスを食らってぐらつく。足元がおぼつかないヨドサンクライに対し、ユスポフはすかさず左パンチを立て続けに浴びせる。ユスポフのキックを捕まえた時点では、ヨドサンクライは回復したように見えたが、追い打ちをかけるようなクロスでマットに崩れ落ちる。

レフェリーのカウントに応えたものの、ヨドサンクライはもういつ終わってもおかしくない状況だった。ユスポフは前に出ると、すぐさま相手に圧力をかける。ジャブークロスのコンビネーションを何度か決めると、さらに左フック、ジャブ、さらにはクロスと決めて、ヨドサンクライを完全にダウンさせたのだった。



アサラナリエフの第1ラウンドKO

ザイード・フセイン・アサラナリエフは長年に渡りライト級の新星として注目されていたが、ブレークとなったのは2018年9月の「ONE: CONQUEST OF HEROES」だった。

爆発的な力強さを持つアサラナリエフは、インドネシア・ジャカルタで開かれたこの大会で、ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)と激しい打ち合いを披露した末、衝撃的な番狂わせで勝利を手にした。

アサラナリエフは試合序盤、いつになくためらいがちに見えた。第1ラウンド開始わずか20秒で、間合いを計るためにローキックを放つと、ナシューヒンは強烈な右オーバーハンドで応戦。これによりアサラナリエフはバランスを崩して倒れる。

アサラナリエフはすぐに立ち上がったが、ナシューヒンは序盤の攻防で優位に立とうと攻める。右フックをクリーンヒットさせると、あわやダウンかというジャブークロスを決める。

アサラナリエフはすぐにゲームプランを切り替えた。テイクダウン狙いで攻めにかかると、ナシューヒンの片足を捉えてONEのケージ「サークル」の壁に押し付ける。ナシューヒンは防ごうとするが、アサラナリエフは左足を掴んだまま右足を蹴りはらう。

ナシューヒンは立ち上がろうと、右腕をマットに付き、顔を露出させる。それに気づいたアサラナリエフは左足にしがみついたまま、空いている方の手でアッパーカットを繰り返し放つ。ナシューヒンが怯むと、アサラナリエフは鋭いフックを右、左と浴びせ、たまらずレフェリーが試合を止めたのだった。

サーデュラエフのサブミッション勝ち

ユサップ・サーデュラエフはONE史上最も見事なサブミッション勝ちの1つを収めている。

2016年10月にミャンマー・ヤンゴンで開かれた「ONE:STATE OF WARRIORS」のバンタム級マッチで、サーデュラエフはジョーダン・ルーカスと対戦。世界一流のグラップリング(組み技)とベテランとしての経験を見せつけ、ルーカスを完璧に圧倒した。

サーデュラエフは第1ラウンド序盤、ルーカスのリードレッグの内側に狙いを定めて攻撃を繰り返した上、お手本のようなジャブークロスでルーカスを倒す。サーデュラエフはすぐさまルーカスに飛び乗ると、有利なポジションを獲ろうと動き、最終的にサークルウォールまで引きずる。

その瞬間、マジックが起きた。

サーデュラエフはルーカスのガードをくぐってサイドコントロールのポジションに進む。ルーカスは逃げようとするが、サーデュラエフは両腕でルーカスの首の周りを掴んだまま、逆立ちするかのようにサークルウォールを足で蹴って体を反転させると、そのままリアネイキッドチョークを決めたのだ。

サーデュラエフがルーカスの後ろで肩を深く沈め、さらに前かがみになって圧力をかけると、第1ラウンド残り数秒というところで、ルーカスはギブアップを余儀なくされたのだった。

ガフロフが長年のライバルを秒殺

マラット・ガフロフが2015年11月、モンゴルの伝説ナラントンガラグ・ジャダンバをリアネイキッドチョークで下し、ONEフェザー級世界王者のベルトを手に入れるまでに要したのは4ラウンドだった。

ちょうどその1年後、シンガポールで開かれた「ONE:DEFENDING HONOR」で、ガフロフは世界タイトルを賭けてジャダンバの挑戦を受けた。再戦の結果は同じだったが、今回はわずか1ラウンドで倒して見せた。

試合序盤、両者はキックを交わし、ジャダンバは決まれば試合が終わるような強烈な右オーバーハンドも繰り出す。

だが試合の様相は試合開始100秒で一変する。ジャダンバが足の外側を狙うローキックを放ったちょうどその瞬間、ガフロフが足の内側を狙うローキックを繰り出しており、ジャダンバは足払いを食らってキャンバスに倒れる。

ガフロフはすかさず飛びかかると、逃げようとするジャダンバの背中を取り、得意技のリアネイキッドチョークを狙いに行く。防いだジャダンバだが、フルマウントのポジションを獲られて嵐のような打撃を浴びる。

最終的に、ジャダンバが攻撃から逃れるために背を向けたところで、ガフロフがすかさずリアネイキッドチョークを決め、第1ラウンド残り9秒というところで、サブミッション勝ちを収めたのだった。

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